テスラ の隣にコーナーを構えたのは、メキシコのTecnoidea SAPI de CV
傘下のMastretta Cars が、近々に販売を予定しているミッドシップ・スポーツ。
プロジェクトは2008年のロンドン・ショー辺りから本格化し、今回のパリ登場
となった。アルミのセミモノコックにスティール・サブフレームの組み合わせと、
アンダーフロアーにはカーボンパネルも使用する。
Ford Duratec のターボ・250馬力を搭載し、900Kg のボディーだが
0-100Km/h を4.9秒で走り切る。価格は5~6万ドルの予定。
カーボンファイバーを骨格としたレザーシートやロール・ケージも内蔵する。
ペダル類もアルミを使用する等、なにかとElise を意識しつつ考えられている。
更に、GPSやBluetooth、iPod ステーションが着く等は今風だ。
2年前にロンドン・ショーで見かけたが、サイズ的にもエリーゼに近いように
見える。デザイン、質感もとても良いのでぜひ成功してほしい1台である。
VW傘下のスペインのSEAT がパリに持ち込んだコンセプト・カー、" IBE "。
全長4m を切る小型軽量2+2" 電動 "クーペ。
フロントにモーター、リアにリチュウムイオン・バッテリーを積む。
車重は1100Kg でこの手のクルマとしては比較的軽く収まっている。
ダッシュボードにはタッチパネル・スクリーンやスマートフォン、iPod の
組み合わせなどは、今どきの常識化しつつあるのだろう。
SEAT は国柄か、いつも魅力的なデザインで臨んでくる。
下の写真も2005年にロンドン・ショーで撮ったものだが、是非とも発売に
こぎつけて欲しかったが、残念ながらコンセプトで終わってしまった。
名前もよかった。"Salsa" だ。
エスティマともオデッセイともつかない、少し小ぶりのいいサイズだったのに。
日本のユーザーの好みは、情報の少ない国のクルマに対してはあまり
興味をしめさない傾向にあるが、こういうところにこそ、面白いクルマがある
のだから、是非とも購入を検討すべきだ。もちろん、スポーツカーに限らず。
韓国車等にも目をそむけてはいけない。でないと我が国の自動車産業は
決して良くならない。大事なのは一般の人が、世界をもっと知ることにある。
英語、もっと勉強しましょうね!
[SEAT Salsa, British Green Yokohama 2005]