2016年2月28日日曜日

Evora Sport 410 is lighter, faster and sharper


Lotus Evora Sport 410
Lotus は、来週後半(週前半はプレス・デー)から始まる Geneva Motor Show で、
レンジトップの "Evora Sport 410" を公表する。  www.lotuscars.com/evora-sport-410

やはり 昨年のジュネーブで 発表した Evora 400 よりも、更に70kg 軽量化される。
3-Eleven 由来の 3.5 litre V6 は 7000rpm で410馬力を保ち、0-60mph は3.9秒、
最高速は298km/h を実現している。 Hethel のテスト・トラックのタイムは 1 min. 28sec。
車重の 1,325kg は 我々的には一見重く感じるが、309馬力 / tonne は十分なポテンシャルだ。

トン当たりのこれは、Nismo 仕様の GTR にほぼ匹敵する。
但し 車輛重量の絶対値は、Evora 410 の方が 400kg以上も軽い。
走り屋の貴方だったら、この差が 車の挙動に どう影響するか よく判っているだろう。

ロータスは 今回の軽量化を達成する為に、カーボンファイバーのコンポーネントを多用している。
Front Splitter、Roof Panel、Rear Diffuser、One-Piece Tailgate 等にそれらを施し、これにより
ダウンフォースを15%も向上させた。 さらに 鍛造アロイ・ホィールを追加して より軽くする。
Michelin Cup 2 Tyre も オプションで用意した。
これらの処置は 高速域のハンドリングに非常に有効であり、単なるカッコだけに留まらない。

そして サスペンションのジオメトリーと ダンパーの効率を見直し、
ドライバーが乗車する高さ(シート位置)を 5mm 低くしている。 これらにより、ハンドリングは
よりシャープさを増し、ボディーのローリング時のコントロール感が改善された。

また、ダッシュパネルのスィッチにある DPM(Dynamic Performance Management)で、
"Sport" と "Race"のモードを切り替えることで、好みのフィーリングでの走行が選択できる。
基本はマニュアル・シフトで、Low Inertia(慣性マスの低い)Flywheel と Torsen-Type の LSD
の組み合わせにより、素早いシフトチェンジと コーナーからの速い立ち上がりが期待できる。
尚、パドルシフトのオートマティックも オプションで選べる。

インテリアには、アルカンタラ・トリムのカーボン製スポーツシートが標準装備され、
iPod の接続と Bluetooth のファンクションのあるインテグレート・タッチスクリーンが備わる。
同じく アルカンタラのワンピース仕上げのドアパネルは、ステッチ(多分ボディー同色の)で
アクセントされ、エンターテイメント・システムを装備しない際は、ドアのスピーカーも脱着出来る。
また、アームレストとドアポケットは省略された。
軽量化、且つ 気合いを入れて運転して欲しいという事か。

"Sport 410" は この秋ごろからの発売が予定され、年末までには 北米モデルも出揃うだろう。
価格は £79,900($112,000、今週末のレートで 約1,280万円) からで、
年間150台の生産予定だが、北米向けの台数と その詳細な価格については未発表である。


ところで 我が国での エヴォーラの評価は、今一つパッとしないままだ。
これは エヴォーラの発売開始当初の地味な顔付きと、エリーゼに比べての価格の高さ、
発売時点では エスプリの再来が予想されていた事などもあってか、
何気に中途半端な立ち位置に感じられ、販売数は低迷したままである。

しかし 実際の走行安定性、特に ロング・ツァラーとしての質の高さや落ち着き感は、
Elise や Exige に比べても十分な資質を保ち、今回の "Sport 410" の登場により
更なる走りの向上を得て、シリーズのラインアップは ほぼ完成されたと考えていいだろう。
つまり、上級モデルとしての立ち位置と 高度な走りを両立出来たと思っていい。

Esprit の再来は ここしばらくは期待すべくもない。
今のロータスには、新たなエンジンを投入してまで エスプリを開発していく余裕は無い(と想う)。
少なくとも あと4~5年の時を経ない限り、それはムリだ。 もちろん 全てが上手く行った場合だ。
だから現時点では、Evora をフラグシップに仕立て上げるのが最善の策である。
一応、そのうえに 3-Eleven も有るし。 そして今季からは、F1でも ロータスの名は消えてしまう。
我々のシンボルはどうなるのか。

だから何度も言うように、安価な 2シーター・ロードスポーツを 一刻も早く用意すべきである。
SUV や セダンの事を考えている場合じゃぁないだろう !!
ロータスは 自身の立ち位置を 十分認識しなくてはいけない。
それこそが 将来に渡って "Lotus" を存続させる必須条件だと想うが、如何なものか。

さあ どうする、......... ロータス !?

2016年2月23日火曜日

Two (and ...... ! )fastest Lotus to Geneva

 source ; www.autoguide.com
Two New Lotus Sports Cars are Debuting in March

いよいよ 来週後半から Geneva Motor Show が始まる。
(一般公開は 3日~13日、1~2日は Press Day、29 Feb. には Car of the Year も行われる。)
ロータスは これに向けて、自身のブースに 2つの "最速" と称するモデルを持ち込む。
Elise 250 Cup3-Eleven だ。  そして、....... もう一つ !

ジュネーブ・ショーは その年の新車がほぼ出揃うこの時期に開催され、
数多く開かれる世界のモーターショーの中でも、最も重要な位置を占めるものだ。
東京モーターショーに比べると 感覚的には3倍近い規模で開催され、東京のショーでは見る事の
ない(日本のショーには絶対に来ない)注目に値する世界レベルのクルマが顔を揃える。
但し 日本メーカーは、ダイハツを除いて全社が出展している。(軽自動車は あまりにも場違いだ。)

私も 昨年のショーには出向いたが、今年は所用で 行く事は出来ない。
しかし 本来、1月の Birmingham International と 3月の Geneve は 外してはならないものだ。
敢えてモノ申すが、箱庭の中で ママゴトみたいな事をやっている日本に居るだけでは、
世界の動向は 解からない。 いくらインターネットが発達しようが、現場に勝るものは無い。
それは 行って視ると、直ぐに判明するだろう。 ウェブとは全然違うのが、瞬時に理解できる。

さてロータスは、2年前にシトロエンから来た新社長 Jean-Marc Gales が諸々の改革を行い、
業績は回復基調にあるとされるが、どうだろうか。
今後4~5年のうちには、新たに SUV と 4 Door セダンを投入すると言っているが、
果たして それが正しいロータスのカタチ だろうか !?
SUV と 4 Door セダンを持ち込んで、費用対効果は望めるのか。 ....... , 逆だろう。

我々が一番欲っしているのは、ロータスらしい安価な2座席スポーツカーである。
但し、MX-5 と同じようなものではマズイ。 そこには ロータスらしさが無くてはならぬ。
この2年間で Gales がやった事は、デーラー数を増やして既存のモデルをアップグレードしただけ
だろう。 もちろん 現時点では正しい選択かも知れない。 確かに 当面の費用対効果はデカい。
しかし 此処までは 誰でも出来る。 でも これでは 先が見えている。

"革新的な" Elise が登場してから 早や20年が経過するなか、ボチボチ 更に革新的なロータスが
登場しなくてはいけない。 Esprit は知らぬ間に消えてしまったし、いまだ再登場を果たしていない。

余談だが、日本マクドナルドの味は 人々に飽きられてしまった。 だから業績が悪化した(と想う)。
その間に 他社のバーガーは、格段に進歩している。 個店さえも頑張ってる。
一個千円を超えても、客は喜んで食っているのだ。 同様な事は 吉野家にも言えるだろう。

さらに余談だが、司馬遼太郎の "この国のカタチ" が最近 書店の店頭で ひと際(きわ)引き立つ。
彼は、"日本はもうダメかも知れない。" と言葉を残しつつ亡くなった。
イギリス本国の人口は日本の約半分、国土面積は日本の64%に過ぎない。
しかし 現地に訪れる毎に想う事だが、イギリスからもアメリカからも、日本は30年は遅れていると
感じてしまう。 これは私の実感である。 各々の 国中(じゅう)を走り回ってみると そう思うのだ。

私の頭の中では、いまだこの差は 短じまらない。 多分、これからも。
日本もイギリスもアメリカも、一見 豊かなクルマ社会の様に見える。
でも日本は 何かが欠けている。 クルマは、..... "まあ" いい。
でも "社会" の、国造りのセンスと考え方が違い過ぎる。 ハッキリ言って、日本は "センス" 悪い。
カッコいいのよ、イギリスもアメリカも !!

日本が一番マズイのは、狭い国の中に一億3千万人近い人間が住んでいる事だ。
実は イギリスは、日本より国土が狭いにも関わらず、有効利用面積は 日本より遥かに大きい。
つまり 平地が多い。 高い山は少なく、見た目の感覚的には 北海道状態だ。

さて、ここからは私見だ。
日本の人口は、8000万人が許容できる人口だろう。 日本は300~500年掛かってもいいから
この人口で 国がランニング出来るモデルを創るべきである。 この国土で 一億超えは多すぎる。

当面、日本人は もう一度 死ぬほど働かない限り、イギリスやアメリカの豊かさに追いつくことは
難しい。 ムリだ。 このままでは 30年の遅れ感は 短じまらないだろう。
その意味において、安倍首相の言う "一億総活躍社会" は正しい。 なるほど、ウマイ言い方だ。
つまり、"死ぬほど働け ! " ということである。

さあ 日本の若者よ、.......... どうする !?   (さあ ロータスよ、.......... どうする !? )

PS ;  答え→ 自分で選びなさい。  私は取りあえず、あと50年は頑張りますから。

2016年2月21日日曜日

Formula 1 New Season starts soon

  photo source ; autocar.co.uk

Renaultsport F1
いよいよ今年の F1が動き始める。 注目すべきは Renault と McLaren-Honda だ。
(新星 Haas も !! )
www.formula1.com/content/fom-website/en/championship/teams/Haas.html

3rd Feb ; Renault(ルノー)は 新たに発足させた "Renault Sport Formula One Team" のクルマ、
"RS16" の発表会を、パリ郊外の南西部に在るテクノロジー・センターで行っている。
例によって Carlos Ghosn の主導で、22日(明日)から Barcelona で始まるプレシーズン・テスト
に向けての抱負を語っている。
エンジン・サプライヤーとしてだけでなく、自らのワークス・チームを再始動させた。
www.renaultsport.com/formula-one-events-renault-sport-keynote-030216.html [with Video]
www.renaultsport.com/Renault-launches-comprehensive-Motorsport-programme.html
www.renaultsport.com/    twitter.com/renaultsportf1?lang=ja

エンジンの開発は Viry 、チーム全体の Head Quarter は Lotus F1 の基地でもあった Enstone で
総指揮をとる。 今回のクルマは まだ Lotus E23 をベースに新しいカラーリングを施したもので、
お披露目の為のショー・モデルだった。
実際のクルマは、明日22日から始まる バルセロナ・テストで登場するが、
多分 カラーリングは ほぼこのままで、中味は全く新しいものになっているだろう。
そして 3月20日のオーストラリアの初戦までに、正式なカラーリングが決まることになろう。


上記後部からの写真を見ると、リアウイングの間、エンジンカバーの後ろ、エキゾーストパイプの
近くに見える "Genii" の文字。 去年まで Lotus F1の実質的なオーナーだった Gerard Lopez
率いる Luxembourg の投資ファンド Genii Capital のロゴだ。
ルノーは彼からチームを買い受けたハズだが、Genii は全てを渡さずに 自分の立ち位置を残して
あるのだろうか。 したたかである。
http://www.lotusf1team.com/

さて、色々な憶測が飛び交う McLaren-Honda はどうだろうか。 今年の注目度は高い。
当初 今日(21日・日曜日)にも、月曜日からのテスト・デーを前にして 新車 "MP4-31"
現地で公開するハズだが、現場は 未だ深夜だ。 日本では 今日の夕方にならないと判らない。
この世界では いつ何が起こるか解からない。 そして これらの噂は精査されなければならない。
http://en.as.com/en/2016/02/17/other_sports/1455738433_488440.html
www.f1today.net/en/news/f1/mclaren-honda-will-be-using-2016-engine-in-barcelona
twitter.com/McLarenF1/status/700835297769066496
まあ こんな調子で、この時期は憶測だらけだ。

F1には ドラマがある。  F1は大人のスポーツである。  そこには 一切の妥協の余地はない。
http://en.hondaracingf1.com/    https://twitter.com/HondaRacingF1

PS ; add New Pictures of MP4-31 and Video ↓
   f1fanatic.co.uk/2016/02/20/mclaren-mp4-31-first-pictures-revealed/ 1 /
   f1fanatic.co.uk/2016/02/20/mclaren-mp4-31-first-pictures-revealed/ 2 /
   www.marca.com/motor/formula1/2016/02/21/56c99ebb268e3ebb558b45c2.html
   www.youtube.com/watch?v=uOJDROEZ0p8
   [Honda News Release]
   world.honda.com/news/2016/c160221eng.html

   [Haas VF-16]
   www.haasf1team.com/news/introducing-vf-16
   www.youtube.com/watch?v=HGXvf_3RtTI

2016年2月18日木曜日

Cup 250 Elise's huge Diffuser

  Source ; jalopnik.com
Meet The Fastest Lotus Elise Ever And Its Gigantic Diffuser

さて Elise には この馬鹿でかいディヒューザーが必要なんだろうか !?
おまけに 結構な大きさのウィングまで着いているが。

ロータスは この4月から、今迄にない速いエリーゼを売り出すと言う。(not in North America)
"新型" は Elise Cup 250 と呼ばれ、年間200台しか作らないが、理由は このデカいパーツを
造り置きするスペースがもったいないと 説明しているらしい。
でも ウィングとディヒューザーの相乗効果で、160km/h時で65㎏のダウンフォースを得ており、
Carbon Fiber Front Splitter と Side Floor-Extension を追加して、Hethel の自社テスト・トラックで
220 Cup より一周で4秒も速い結果を出している。(最高速域では、155㎏ もの Downforce。)
www.lotuscars.com/news/engineering/light-speed-lotus-elise-cup-250

Meet The Fastest Lotus Elise Ever And Its Gigantic Diffuser
Meet The Fastest Lotus Elise Ever And Its Gigantic Diffuser

Elise Cup 220 の後継となるこのクルマ、Elise Cup R より 26馬力 だけ馬力アップした240bhp、
lithium-ion Battery・forged alloy wheels・carbon fibre seats で各々 9.9kg・1.5kg・5.9kg を
軽量化するも、車重は 931kg。(重い ! ) 但し、オプションの Crabon Aero Pack で更に10㎏
軽くすることが出来る。  最高速は246km / h。 
価格は £45,600 から。(本日のレートで 現地価格757万円、高い ! )

そして 若干の詳細を言うと、まず ハードトップはオプション。 20kg重くなるから。
足廻りは Cup 220 を引き継ぎ、-piston Caliper・AP Racing / front、and single-piston caliper・
Brembo / rear、これに レース仕様のABS を組み合わせる。
更に Bilstein Sports Damper、Eibach Coaxial Coil Spring に Yokohama AO48(195/50/16 front、
225/45/17 rear)を履く。

旨い・安い・早い は吉野家の十八番(おはこ)だが、重い・高い・速い が今回のクルマだ。
さあ、どうする !?  ......... 本当に速いけど !!

2016年2月16日火曜日

Ginetta & GT40



この3冊は、先月のバーミンガム行きで入手した成果品だ。
さほど珍しいものではないけれど、Ronnie Spain の GT40 と John Rose の Ginetta 本は
やや入手困難ではある。 もちろん ウェブ・ストアーなら可能だと思うが、店頭では難しい。
Rose の赤本は 88年刊のnd Edition で、初版は83年に刊行された下記の水色本である。
こちらは表紙のクルマが Ginetta G10 を題材としている。 内容的には赤本と同じものだ。
この表紙の G10 も この現車のオファーを受けたことが有るが、今想うに 買っとけばよかった。

Spain の黄緑色 GT40本は 30年前の86年に初版が刊行されたもので、その後2版が改定され、
表紙も全く別物となる。 そして Bob Walklett の本は 94年刊で、それでも20年以上前のモノだ。
これら3冊とも、日本の洋書店の店頭で目にする事は難しい。

Ginetta Cars は、1958年に 英Suffolk州の Woodbridge で、Bob、Douglas、Trever、Ivor の
4兄弟により創業した。 62年には Witham に移転するが、72年から3年間は Sudbury で稼働、
再び ウィザムに戻り、そこで89年初頭まで過ごしている。
そして同年後半、日本の我々が関与するようになった。 場所はシェフィールド近く Scunthorpe の
Industrial Estate(工業団地)であった。

しかし 東京・青山で輸入業を営んでいた M 君の主導で G4 と G12 の輸入販売を目論むも
上手く機能せずに低迷した。 そして Walklett は当時 マネージャーだった Martin Phaff に
会社を売却、自身は 新たに DARE社を創業して 現在もオリジナルの G4 と G12 を
DARE G4、DARE G12 として生産を続けている。 もちろん その治具も彼らが持っている。
その後私は G16 の製造販売権を Phaff から買い受け、現在に至る。

下記の写真は 先月19日に DARE の工房を訪問した時にポーズをとって貰ったもので、
Ivor(アイバー)とは 既に30年近い付き合いとなる。 お互いに歳をとった。(私は もっと若いよ ! )
今回の訪問の目的は、G12 ほぼ一台分の部品を調達するためである。
britishgreenyokohama.blogspot.co.uk/2016/01/from-london-to.html

click to enlage ↓
from left, Ivor and his son・Tom, with Mark(Trever's son) this January

尚 現行の Ginetta Cars は、2005年に Martin Phaff から Lawrence Tomlinson に譲渡され、
主にレース・ビジネスを中心に会社運営を続けている。
britishgreenyokohama.blogspot.jp/2015/05/ginetta-is-racing.html
britishgreenyokohama.blogspot.co.uk/2016/01/ginetta-g57-revealed-in-birmingham

ちなみに 25年ほど前に私が買い取った G12 は、
Bob Walklett の本の表紙にある Tバー・ルーフの水色の G12 そのものである。
これが その後の Ginetta / Walklett との付き合いに発展することになった。 
"縁" とは こういうものか .......... 。

さて もう一つだけ "話題" を追加しておく。
昨晩 私は久しぶりに夢を見た。  それは 私がレース・メカニックとして GT40 の燃料系の整備を
やっているという夢だった。 レース・メカニックになったのは もちろん "初めて" である。
夢は かなり長い時間続いたように思う。 思いもよらぬ夢だ。

そして 朝 目覚めた時に、"夢の原因" が判明したのだ。 それは、寝ていた私の頭のすぐそば、
20cmほどの所に 上記 Ronnie Spain の GT40 の本が転がっていたのである。
何という "偶然" だろうか。 これは不思議でしょ !!  GT40 の亡霊が取りついたのかも知れない。

実は 私と GT40 の付き合いは長い。 この仕事を初めて間もなく、まず Bob の本の表紙のG12 がウチのガレージに収まり、その2年後には Spain の本に記載されてる Safir Engineering の赤の GT40 が到着した。 Safir の社長 Peter Thorp から、彼の会社の GT40 の生産が終了する際にも
連絡を貰っている。 当時 彼の自宅に出向いて、車庫に在ったライムグリーンの GT40 も
買い受い受けた。
gt40s.com/forum/all-gt40/38773-truth-about-safir-engineering.html
britishgreenyokohama.blogspot.jp/search?q=ford+gt40  [Past Articles of GT40]

今、私の頭の中は Ginetta と GT40 で満たされている。
これは今後 一生続くだろう。 (Jazz もネ ! )   そうだ、京都に行こうか !?
( "British Green Kyoto", ........ to the  future。)
britishgreenyokohama.blogspot.jp/2016/01/music-of-sadao-watanabe_31.html

2016年2月14日日曜日

This Winnter Season finish soon !?


Max Verstappen puts some serious motor power to snow

冬は急遽 終わってしまいそうなので、今のうちに冬らしい話題を。
先月半ば、Red Bull は こんな事をやっていた !

Red Bull Media House は先月、こんな動画を公開している。
youtube.com/watch?v=UYOrlcW2LBw

1月14日、Scuderia Toro Rosso の F1 Driver、Max Verstappen は オーストリアのスキーリゾート Hahnenkamm(in Kitzbuhel)で Red Bull RB7 を駆り、雪上のデモ走行を行った。
RB7 の足には、グリップを確保する為に スタッドレス・タイアにチェーンを捲いての走行である。
集まった 3500人のファンは やんやの喝采だったが、レッドブルはこの企画に対して
現地当局の許可を得てなかったため、後日 €30,000 の罰金を支払うハメになったと
オーストリア / チロルの日刊紙 Tiroler Tageszeitung が伝えている。
www.tt.com/sport/sportreport/11014913-91

普段から やんちゃが抜けきれない18歳のフェルスタッペンを起用した事は、
まさに適役だったろう。 さて、環境破壊につながったのだろうか。  ひと雪降れば問題なかろうが。


そして Nissan は こんなクルマ、"Rouge Warrior" を用意している。
まずは Video を。   hwww.youtube.com/watch?v=pyFSJxma2II

"Rouge Warrior" は、先月後半に開催された Montreal International Aouto Show で初見参、
Nissan Canada Inc. と Quebec(ケベック)の Motorsports in Action社とのジョイントで企画され、
ご覧の Dominator Track System を装着して完成させた。 
昨日から開催されている Chicago AutoShow にも展示され、北米全体の市場を目論む。

この三角形のキャタピラー・システムは、サイズが 76cm in height(高さ)、122cm in length(長さ)、
38cm width(幅)で、これにより 58cm のGround Clearance(最低地上高)を確保している。
整地された雪上であれば 100km/h での走行が可能で、45度の斜面も上がる事が出来るという。
冬の北海道や日本各地のスキー場エリアで、公道走行を兼ねた需要が期待できるだろう。
これについては、当店に問い合わせされたし。 それとも、国内の日産デーラーで やってる !?

Nissan Rogue は、ルノーと共通の C Platform を採用した北米モデルで、
国内だと デュアリス、ヨーロッパでは キャシュカイ(Qashqai)の名で販売され、
イギリスの路上でも 時たま見掛けることがあった。 尚 デュアリスの国内販売は終了しているが、
Qashqai と Rouge については 現地の販売を継続している。

但し 北米の Rouge のデザインは Qashqai に準ずるが、スリーサイズ(縦て横、高さ)は
ワンサイズ大きい。 この2年間のカナダ及び北米でのセールスは 好調を保っている。
また エンジンは 2.5-liter QR25DE を使う。
http://nissannews.com/en-US/nissan/usa/releases/us-nissan-unleashes-a-warrior

(PS ;  日産は北米向けにも キャシュカイを投入する事を検討している。 去年7月の時点では
 使用するエンジンについても まだ決まっていない。 やはり米国でも エコは見逃せないか。)

2016年2月12日金曜日

Vauxhall-Opel GT is small, but Great Feeling of Openness

 autocar.co.uk


40年以上の時を経て、Opel GT が復活するかも知れない。
先月後半からニュースが流れ始めたが 今回は まだコンセプトで、3月3日~13日に行われる
Salon International de I'Auto(Geneva International Motor Show)で姿を現す。
ショーは、ジュネーブの空港に隣接する "Palexpo" で開催される。  [Maps to Palexpo]

独オペルと英ボクスホールは 共に米ゼネラル・モータース(GM)の傘下なので、
ジュネーブでは Opel のスタンドに並ぶのだろうか。 もしくは Vauxhall ブースにも展示されるか。
Autocar誌のタイトルは Vauxhall GT と記載してるが、文中では "Vauxhall-Opel GT"とあるので、
多分オペルは 英国仕様の右ハンドル車も考えているだろう。

サイズ的には小型で、Mazda の MX-5 ロードスター程度らしい。 [Mazda MX-5 Miata Specs]
特徴的なのは、そのドアと一体(!?)に フラッシュサーフェース状に続くサイド・ウインドで、
ドア・オープンに際しては、ホィールアーチから連続する赤のライン上、多分ウインド上端に
接する辺りにタッチパッドが有って、ドア開閉の操作をするらしい。
おそらく、ウインドシールドも無いんだろう。 ま、取りあえず Concept だし。

更に現状では、フェンダーミラーも無い。 どこかにカメラ・アイを置いて、車内のバックミラーか
モニターで確認するらしい。 それ以外は 伝統的なロングノーズ・ショートデッキのFR である。
ドアは 狭い駐車スペースの乗降も考慮し、ホィールアーチ近くの奥まった位置にヒンジを配し、
開口部が広い割には 開いたドアの出っ張りを少なくする工夫がなされている。
サイドシルも浅く見えるので、小柄な割には楽に乗り降りできそうだ。

エンジンも最近の傾向通り ダウンサイジングされ、1-litre, 3-Cylinder / 144bhp に 6-speed を
パドルで操作する。 車重は 1000kg を少しだけ下廻る様だ。 結果 0-100km/h は8秒弱、
最高速 215km/h と やや控えめではあるが、いづれ ハイパワー・バージョンも考える ?
但し 現状では 生産台数や価格帯についてのコメントは無いが、"Small and Simple" との言葉も
あるので、決して高価な値付けはしないだろう。  でも アルファの 4C に次ぐ存在感を感じるが。

しかし、そもそも このプロジェクトは Russelsheim(フランクフルトの南西20キロ)に在るオペルの
デザイン・スタジオが50年目を迎えた事に端を発し、現代のニーズにも合致する様に、
シンプルでコンパクトなクルマを目指して 高いレベルでの GTの再現を試みるんだと言っている。
(此処のスタジオのレセプションには、当時の Opel GT が展示されている。)
よって、限定版で考えることも有り得るかも。

Vauxhall と Opel は、かって エリーゼのシャシーをベースに 各々が "Vauxhall VX220"
"Opel Speedster" を企画して販売した。 その生産は、Lotus の Hethel 工場で行っていたのを
同地を訪れた際に 私も目撃している。  しかし 両車とも 大した台数は見込めなかった。
当時 私は "VX220" をいち早く日本に輸入したが、多分ヤナセの企画マン氏がこれを見聞に来て
"Opel Speedster" の輸入販売を決断したのだと、 私自身は今でも勝手に そう想っている。
失礼な想像をしてしまったのだろうか !?  余談だったか。

さて、何はともあれ、Vauxhall-Opel GT については、来月のジュネーブまで待たねばならない。
決してハイパワーGT ではないだろうが 気になるクルマだ。 ......... , 期待しよう !!

2016年2月10日水曜日

Sketch of Birmingham -Ⅰ

   Photo ; British Green Yokohama  Click to enlarge  )


Autosport International(Racingcar Show)2016。

先月のバーミンガム、空港駅に隣接する会場に3日間通い詰めた。
既に 出展のクルマについては リポートしたけど、これだけでは 現場の様子は伝わらない。
本当は クルマだってまだあるけど、パーツ・セクションの内容も 少しは載せないと。
かいつまんで スナップした写真を視ていただく。 多分 部品だけでも100社以上来ているから、
全部はムリだ。 だいいち、それらのブースで、"これは何 ?  どうやって使うの ? " なんて
話し込みながら写真を撮っていたら、クルマを見るヒマなんか無くなってしまう。

もちろん 今日の分の写真に全部説明をつけていたら、それもムリだから、
あとはもう 写真を視ながら想像して 解釈してもらう事にする。
もう一度、今週末にでも残りの分を載せようか。   .......... では。






多分  写真の枚数が多すぎて、画面が重くて一日分しか表示されてないかも。
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