2012年8月31日金曜日

Belgian GP / Spa Francorchamps

[BBC Sport]
Kamui Kobayashi at Spa 2012

今日から予選の始まっている Belgian GP。
またしても、雨に見舞われた予選初日の Spa Francorchamps。
午前中の第一予選では、ザウバーの小林可夢偉が最速だった。

午後の第二予選も、たった今、日本時間の21:00 にスタートしたところだが、
かなり強い雨のため、15分を過ぎた時点でも、各車とも ピットに待機中。


PS ; 結局、この後のスパも 今迄にない降雨で、FP2 は 各チームとも 殆んど計測できずに
   終了した。 明日の FP3 と明後日の決勝は ドライの予報なので、熱戦を期待したい。
   でも、スパの天気は いつも気まぐれだから。

2012年8月30日木曜日

Bentley

[autoguide]


ベントレーは、来月末から始まる パリ・モーターショーで、新しいスポーツカーの
コンセプトを登場させる。

1999 年に発表した コンセプト以来の ニュース・ソースで、
その際の "Hunaudieres" は、フォルクス・ワーゲンが開発した リッター・W-16
623馬力をミッド・マウントし、4輪駆動とした。

今回のコンセプトについては、その概要は まだ明らかにされてないが、
まさか "W-16" は積んでこないだろうが、生産化についてのかなり具体的な提案を
してくることが期待される。 
もし これが生産に結び付けば、2003年からの コンチネンタルGT の登場以来の
センセーショナルなクルマとなるのは、想像に難くない。

尚、ロータスは "都合により"  パリには来られない。

[Hunaudieres]
1999 Bentley Hunaudieres Image

2012年8月29日水曜日

Bahar → Lotus



この6月に解任された グループ・ロータスの元 CEO / Dany Bahar は、
ロータスとDRB-Hicom を相手に 不当解雇であるとし、670万ポンドの損害賠償を起こし、
DRB は、先週木曜日にDRB の英国サイドの弁護士がこの通達を受けている旨、
昨日、クアラルンプール証券取引所を通じて公表した。

これに対し DRB とロータスは、反訴することも含めて必要な措置を講じていくと述べた。
一昨日 午前中の時点で、DRB の株式は 0.4%下落したが、
この件によるものかどうかは微妙だ。
DRB は同日、不調のロータスを抱えたプロトンを本年初めに買収したことにより、
今年最初の四半期の収益は、64%減少したと発表している。
しかし この事は、買収するにあたって予想されていたことであろうし、
この当然の減少を含めた結果の 0.4%だけの下落だろう。

ロータスは、昨年3月期での販売台数は、僅か1985台にとどまり、
Bahar は これを何とかしなければと考えるのも、無理からぬところだ。
まさに 彼としては、起死回生の大風呂敷を広げたワケで、一気に5台ものコンセプト・カー
を発表したり、カートやラリーまで含めたあらゆるレースシーンの展開を開始した。
また、中国や中東を含めた今後も有望とされる地域に対しては、自ら陣頭指揮で、
その開拓を目論んでいた。

そんな中で Bahar は、見た目に派手なパフォーマンスをしたり、かなり細かいところにまで、
気を使った数々のプロモーションを実行している。
これらは、今迄のロータスには無かった動きで、彼の肩を持つわけではないが、
彼にしか出来なかった事であるのも事実だ。
その為に、即、目に見えた効果は出ないまでも、ロータスの存在感と商品イメージの
向上に繋がったのは間違いない。
これらすべてを含めたものが、Bahar にしてみれば 必要経費だ、というのが彼の主張だろう。

ここしばらくロータスは DRB の目の届く範囲で、財政的には "健全な" 運営がなされて
行くだろうが、ロータス自身も 地味な発展しか期待できないであろう。
しかも、それが順調に推移すればいいが、そのうちジワジワとイメージ・ダウンしないとも
限らない。 もしくは、目立たない存在になってしまうだろう。
これを見て、ケーターハムを買い取った Tony Fernandes は、虎視眈々に違いない。

DRB は、大金を叩いてでも、せめて V8の自社開発くらいは やらせるべきだ。
いつまでも 他所のエンジンを使っているようでは、それ以上のメーカーには成り得ない。
エンジンを自前で用意できる、出来ないは ひとつのガイド・ラインであり、
その会社の位置づけを示すものである。 
少しくらいのムリをしてでも、一線を越えない限りは 会社の発展は在り得ない。

今回は、DRB が助け舟を出してはいるが、多分、GENII はこれを静観している。
場合によっては、GENII がロータスを買収した方が、よりアグレッシブな展開を
していったであろう。 そのくらいのカネは、GENII は持っている。

残念ながら、今の日本の国力とセンスでは、これらの戦線に加わることは出来ないし、
我々も 傍観するしかない。 しばらくは、トヨタが ロータスのエンジンを供給していく
ことになる。

さあ、どうなる、...... Lotus。  どうする、DRB  !?

2012年8月28日火曜日

Toyota / WEC Silverstone

[motorsport.com]
Silverstone’s paddock was a beehive of activity

先週末の WEC 第4戦 シルバーストーン 6時間で、#7 Toyota TS030 Hibrid は、
トップから55.675秒遅れるも、総合で2位につけ、且つファーステスト・ラップも記録した。
1位は、# 1 Audi e-Tron Quattro が獲得し、
ドライバーは、Andre Lotterer、Marcel Fassler、Benoit Treluyer。

トヨタは、Alex Wurz、Nicolas Lapierre、中島一貴 がドライブ。
中島は ル・マンでの雪辱を果たすかのように、レース中盤では首位争いを演じ、
一時 トップに立つ場面も展開し、その存在感を示した。
また トヨタは、今回のシルバーストーン用に 新しい空力パッケージを用意し、
それも功を奏した。

尚、アウディは持ち前の燃費の良さも寄与し、この時点で コンストラクターズ・チャンピオン
を達成した。 レース中 給油の為のピット・ストップは、トヨタより 2回も少ない 6回で終了
させている。
次の第5戦は、サンパウロ 6時間(ブラジル)である。 今回同様の展開が期待される。

Audi's Lotterer, Treluyer and Fassler score the 6 Hours of Silverstone win

2012年8月27日月曜日

Lotus F1 / 2013 Driver


Lotus 'definitely' eyes same drivers for 2013

Lotus F1 Team Eric Boullier は、ライコネンとグロージャンが来季もチームに残留
することについて、"彼らが 我々のチームを離れる理由は何もない " と言い、
自信の程を示している。

今季のロータス F1 は、コンストラクターズ・チャンピオンシップで、マクラーレンに次ぐ
第三位につけており、しかも その差は、僅か一点しかない。
ここしばらくの バトンの不調もあり、その差は 逆転しても おかしくはない状況だ。
しかし、ロータス・カーズ本体の方は、親会社である DRB-Hicom の舵取りで、
なんとか軌道修正はしたものの、まだまだ堅調とは言い難い。

そんななかでの 今週末のベルギーGP では、なおのことチームに期待がかかる。
いい結果が望まれるが、どうだろうか !?

2012年8月26日日曜日

Toyota's considerate Attitude

[autoblog]   Click ↓


TOYOTA は、新型 Auris のプロモーション・ビデオを作るにあたり、
意外なモデルを登場させている。

ウクライナ生まれで イスラエル育ちの 19歳の "" は、"女性らしさ" も持ち合わせる
両性具有で、女性ファッション誌のモデルもつとめる。
トヨタは、今回のオーリスの PV の制作にあたり、フレッシュな感覚の "" を起用した。

さて、読者のコメントは ......... !?

2012年8月25日土曜日

Saturday Music / Joe Cocker


Joe Cocker!

60年暮頃から始まったとされるベトナム戦争。 その時代を迎えた当時のアメリカの
若者たちは、アメリカが犯した膨大な殺戮への反動から ヒッピー文化を築いていく。
そんな中、ニューヨーク州サリバン郡 Bethel で開催され、40万人の聴衆を集めた
Woodstock Festival の音楽祭での一大ムーブメント。
前年にイギリスのヒット・チャートで一位を獲得していた Joe Cocker は、
Wood Stock に招請され、その人気を不動のものとした。

その後の変遷を経て、82年に 映画 "愛と青春の旅立ち" の主題歌が全米ランキングの
トップになり、曲は アカデミー賞も受賞する。

2002年、バッキンガム宮殿で行われた エリザベス女王即位50周年のロック・コンサート
にも参加し、Queen の Brian May のギターで "With a little Help from my Friends" を
熱唱した。  その頃からよく歌った "Unchain My Heart" が 近年 大ヒットしている。
英国 シェフィールド生まれの 今年で68歳だ。

Wood Stock 1969  You are so Beautiful 1987  When the Night Comes 1992
with Eros Ramazzotti 1998  Unchain My Herat 2002  
Don't let me be Misunderstood

Live in Dortmund 1992 (1:32:29)   Live in Basel 2007 (1:00:00)

2012年8月24日金曜日

Westfield / Sport Turbo 3


2012 Westfield Sport Turbo 3 Review And Picture   westfield    Westfield Sport Turbo 3 Review Westfield Sport Turbo Westfield Sport Turbo 3
3年前にリニューアルされた 1600 ST(Sport Turbo) のシャシーと足廻りを
更にリフレッシュし、よりコントローラブルになった "Westfield Sport Turbo 3"
サスペンションのセッティングも変更され、 マツダから流用した5速ミッションとデフを
用いて、その信頼性も確保している。
ちなみに、新しいモーガンのスリー・ホィーラーも マツダ製のトランスミッションを使う。

エンジンは、Vauxhall Corsa VXR の 1.6リッター・205馬力で、650Kg の車体重量で
0-60mph4.5秒で走り切る。 しかも、低い速度領域でも その動きは滑らかで、
コーナーリング・バランスも小気味よい。
街中からサーキットまで 十分に楽しめる仕上がりになっている。

チルトするステアリングと、スポーツ・シートに4点式ハーネスを備え、
予想外に運転しやすく、且つ コーナーでの限界点の把握も容易だ。
この手のキット・カーとしては 見た目のクォリティーも上々で、
ケ-ターハム・セブンにも匹敵する。

ウエストフィールドは、わが国での知名度と普及の具合も 今一つだが、
もっと 注目されてよいクルマである。 数あるセブン系のキット・カーのなかでも、
独自の発展を遂げ、英国でのマーケットはケーターハムに準ずる。
日本では、ケーターハム、イコール→ セブンのような感覚が在るが、
もっと目を広げるべきである。 より広範に楽しむ意識が欲しいところだ。

2012 Westfield Sport Turbo 3 Review And Picture   westfield    Westfield Sport Turbo 3 Review Westfield Sport Turbo Westfield Sport Turbo 3
2012 Westfield Sport Turbo 3 Review And Picture   westfield    Westfield Sport Turbo 3 Review Westfield Sport Turbo Westfield Sport Turbo 3

2012年8月23日木曜日

VW / F1




フォルクスワーゲン は 再度、 F1 参戦への報道を否定した。

先週に "F1 参戦か !? " のニュースが流れたばかりだが、これに対する返答か
どうかは定かでないが、VW のマーケッティング役員はドイツ誌にコメントし、
そのニュースを否定した。

VW としては、今はWRC で手いっぱいで、F1 参入は 論外だと言う。
しかし、今迄も 担当役員によって コメントは微妙に異なり、VW は 本体以外でも
有力なブランドを抱えているので、そこからの参戦の可能性を含めて
正式なコメントはしないと 考えられないでもない。
世界一の自動車メーカーを目指す VW としては、ここはひとつ、慎重に内々で検討し、
正式な発表としたいに違いない。
F1 で一度も優勝を手にしたことのない トヨタの轍は踏みたくないだろう。

近いうちに 改めて誰かが問い質すことかもしれないが、
近々に VW 自身が正式なプレス・リリースを出すかどうかはわからない。
でも、火のないところに煙は立たない !?  さて、事実は いかに ?

Cobra、Cobra、Cobra ...... !!

[autoblog]
Shelby Cobras at the 2012 Monterey Motorsports Reunion

今年のモントレーは "コブラ祭り" だった。

ラグナ・セカのコーク・スクリューを練り歩く コブラの群れ。
コース上のコブラは全てオリジナルのシェルビー289、427、デイトナ・クーペだ。

カリフォルニアからの参加が多勢を占めたが、いったい全米にはどの位の数が
生息しているのか !?

Tribute   Gallery / Sports Car Digest   Cobra、Cobra .....
one more Cobra   こんなのも

2012年8月22日水曜日

"Rush"


F1映画 Rush: ハントとラウダ















ダ・ヴィンチ・コートなどのヒット作をリリ-スした Ron Howard 監督が、
76年の James HuntNiki Lauda のチャンピオン争いを描いた映画、"Rush"
来年9月20日から公開される。   [Pre Motion Picture]
Rush とは、突進とか 乱闘をイメージする言葉で、まさに ハントの性格そのものを
表した言葉だ。 別途 映画の世界では、前日撮影したフィルムの編集用プリント
のことを指す。

76年のレースでは、ラウダとチャンピオン争いを演じるも、ラウダはドイツGP で炎上、
ひどい火傷を負い、ハントは ラウダ欠場の間にポイントを詰める。
復活したラウダと最終戦の日本GPで争うが、雨で最悪のコンディションのなか、
ラウダは 自らレースを引き、雨で混乱した順位の確認に手間取り、
ハントは、レース終了後に自分がチャンピオンになったのを知ることになる。

二人は、対照的な性格とレース運びであったが、F3 をやっている時期から、
意気投合し、安下宿に同居したりしていた。
ハントは 引退後、BBCF1解説者を務め、辛口のコメントで名を馳せたが、
心臓発作で 45歳で急逝している。

サーキットでの撮影は、Donington ParkCadwell Park で撮影され、
其の他 ドイツやオーストリアなどで ロケをおこなっている。
日本での公開は未定。

2012年8月21日火曜日

Exige S / Cup Car




先週末にブランズハッチで開催された "Lotus Festival 2012"
早速、発表になったばかりの Exige S V6 Cup Car が登場している。

本年末から、まず20台の生産が始まり、3月にはデリバリーが開始される。
今後、アメリカのレース・マーケットにも積極的に売り込み、
価格は ベーシックな$120000- から、アップグレードな $140000-(Ink. VAT)
までで、レース・シーンの裾野を広げるべく 展開する。

Brands Hatch Gallery by Seloc

2012年8月20日月曜日

VW- F1

[Sauber F1 / autoblog]


フォルクスワーゲンは、ザウバーと組んで、2015年から F1に参戦するという
話がしきりだ。
ザウバーは 詳しいコメントは避けているが、FIA もこれについて 報告を受けている、
と言っている。

この件については、既に 2010年ころから 取り沙汰されていたが、
最近のドイツ誌の報道で、にわかに再燃している。

しかし、VW は まず ザウバーで足掛かりを作り、いずれは Weissach にある
ポルシェ モータースポーツ センターで 本格的な設計に取り組むのではないか、
という噂が実しやかである。

2012年8月19日日曜日

GT40P/1033 Bonhams




さて、今回は、自分にとって大事なクルマをひとつ、見逃してしまうところだった。
このブログ、15日の記事のJWAGT40 にばかり気をとられていて、
同じモントレーの Quail Lodge で行われることになっていた Bonhams のオークションで、
もう一台のGT40、#P/1033 が出品されているのに気が付かなかったものだ。
実は、15日のブログにも、このクルマのエピソードを書いていたところだった。
何とも間抜けな話である。  [Map]
https://www.bonhams.com/auctions/20322/lot/434/

sale catalogue image

1966 Ford GT40、シャシーナンバーGT40P/1033 は、Ford 302 V8・48IDA Webers と、
やはり Gurney-Weslake のヘッドを搭載し、66年に英国 バッキンガム州 Slough
Ford Advanced Vehicles Ltd の工場で生産され、スイスの Scuderia Fillipinetti
レーシング・チームへと届けられた。

当初、FAV の記録によると、#1033 は ロード・カーとして出荷されたとあり、
後に レース用のエンジンとミッションに組み換えられている。
クルマは、まず スイスの Fillipinetti のもとへ送られ、翌年早々、Light Metallic Blue
塗装して、 #1033 は 春先のジュネーブ・ショーに展示される。
67年2月号の英国 "Car" マガジンの表紙にも掲載された。

まもなく、Fillipinetti は、このクルマを For Sale とし、スイスのフェラーリ・デーラーを
通じて Ortiz-Patino に売却、氏は 5月に ジュネーブでロード・カーとして登録し、
その時のナンバーは、"GE 136999" である。 此の時はまだ、オプションだった
エアコンと電動のサイド・ウインド、フル・レザートリムの仕様で、スイスとフランスの
間を たまにドライブした程度だった。
     
68年、クルマは、フランス人のレース・ドライバー、Dominique Martin の手に渡り、
ヒルクライムや他のレース・イベントにも 積極的に参戦している。
69年には、ル・マンやモンツァ 1000、ホッケンハイム 300等の耐久レースにも出場する。
70年早々、アルゼンチン・ブエノスアイレスのレースにも遠征、そこから戻るや、
Rally de l'Ouest では 2位でフィニッシュもした。
しかし、Martin は 方向転換し、#1033 を売りに出すことにして、ノン・メタリックの
淡いブルーに塗り替えているが、クルマは その後に数奇な運命を辿ることになる。

Martin は、売却を含めて、Fillipinetti のメカニックである Michael Berney
委託していたが、70年10月26日、彼が自宅に戻る途中に出火、
まもなく消防車も駆けつけたが、#1033 は、シャシーを残して 殆んどが
燃え尽きてしまった。
その際に、Berney は、記録を残す為に状況を写真に収め、そのコピーを
GT40 の研究家 Ronnie Spain に送付し そのシャシーが #1033 である事を
補足している。 Spain は、" これは非常に重要な事だ。" といい、
このクルマの左フロントのシャシー・タブの形跡から、これが #1033 であることを
確認できるとしている。 そして 72年に、Fillipinetti の朋友である Franco Subarro
火災で損傷した #1033 のシャシー・タブを補修している。

しかし、その間、Subarro から 一時、イギリスのDavid Piper の手に渡る際に、
何を間違えたか、Fillipinetti が67年のモンツァで 同じく火傷した #1040 のレジストと
取り違えてしまい、Piper は、それに気付かないまま、#1033#1040 として
アメリカの Paul Chandler に売却した。
Ronnie Spain によれば、このときはまだ、火災で損傷したルーフのインナー・パネルと
バック・ミラーが残っていたと言う。

そして Chandler から 次の新しいオーナー、Bud Romak#1040 のまま手渡される。
83年に、カリフォルニアの スペシャリスト、Phil Reilly が、微細に渉るレストアを行う。
Romak は しばらくの間、ビンテージ・レースを楽しんだ後、88年に売却しようとした際、
Ronnie Spain に自分のクルマの素性を確認したところ、それが #1033 であるのを
知ることになる。

次のオーナーとなった 玄人肌の Tom Armstrong は、それまでの件を承知の上で
買い受け、モントレーやSears Point、Elkhart Lake等の著名なレース・シーンで
走らせ、現在に至る。
Ronnie Spain は、現在の #1033 について、
"The One and Only genuine GT40P/1033" であると断言している。

ところで 私は、91年か92年頃のラグナ・セカのパドックで、
この #1033 のシャシー・ナンバーを実車で確認している。
その際 10分ほど話を交えたのが、件(くだ)んのTom Armstorong だったのだろう。 
彼は その時に もう一台、ミントな ローラT70 を持ってきていたが、
それが彼のクルマかどうかは 聞かずじまいだった。

此の時 私は、汎用機のニコマートで、35枚撮りフィルム・2本分を使って #1033
撮影しているが、今は引っ越し荷物に紛れて、ここ10年ばかり 目にしていない。
フロント・フェンダー横に貼られていた Fillipinetti の楯型のステッカーは、
現在のものより ひと回り小さかった様に記憶するが、定かでない。
     
今回の Bonham のオークションへの出品も、彼からのオファーによるものだ。
Lot No. 434 として、17日(金) に220千ドルで " 誰かが " 競り落としている。
私が当時 オファーを受けた金額より 約一億円も高い金額である。

さあ、今から 10年後位には この#1033 が自分の手元に届くことであろうか !?
今はとても手の届く金額ではないから、まあ、 ....... 無理だろうな !!
でも、一応、頑張ってみるのが 筋かもしれないが。

1966 Ford GT40  Chassis no. P1033

2012年8月18日土曜日

Pebble Beach Tour d'Elegance

[autoblog]
Pebble Beach Tour d'Elegance 2012既に、今週前半から始まっている Monterey Car Week。
16日(木)には、Concours d'Elegance の出場者達が、自慢のクルマで
例の17-Mile Drive を "練り歩き"、 カーメルの Ocean Avenueで、
パレードをして、しばしの休息と懇談を交えた。 [more Video]

しかし 調べてみると、オークションだけでも3つも 4つもあるし、
その他、様々なイベントが目白押しで、とても全部を周り切れるものではない。
方や 日本では "お盆休み" の真っ最中。 でも来年からは、お盆の過ごし方を
再考した方がいいかも知れない。

確かに、ある意味 カネの懸かる話ではあるが、これらのイベントに参加したり、
観客となって楽しむことも、カネさえ払えば出来るというものではない。
そこには、自身の明確なプライオリティーがなくてはならぬ。
ここに集う人達は、自分の人生を、確固たる意志を持って切り開いてきた人に
違いない。 そうやって 年に一度、自らの最高の時間を過ごす為に、この地を
訪れるのである。
 
いい人生と時間は、自分自身の努力の賜物であろう。
当たり前の様だが、誰もが出来るものでもない。  さて、どうしたものか ....... !?

12C "Can-Am"




MP4-12C GT3 をベースに、この週末、マクラーレンがPebble Beach
持ち込んだのは、特別なパッケージを施した "12C Can-Am" で、
伝統のマクラーレン・オレンジに、サイド・ミラーとマット・ブラックなドアの
エアー・ベント、エンジン・カバー、それにフロント・スプリッターと
リア・ディヒューザーがカーボン・ブラックのツートン・カラーに仕上げられた、
今のところワン・オフのコンセプト・カーである。 プライス・タグは無い。

GT3 との主な変更点は、エンジンのカリブレーションとクーリング・システム
だという。 空力の効果も絶大で、更に30% アップしている。
足廻りは、黒の鍛造アルミ・ホィールと 日本の曙製のキャリパーで 固める。
車内は、完全なバケット・シートに6ポイント・ハーネス、フル・ロールケージを
備え、脱着できるステアリング・ホィールは お約束だ。

さて、マクラーレンが、どの様な意図で こんなクルマを持ち込んだかは、
詳しい説明は無いが、ネーミングからしても、アメリカ狙いであることには
違いないが、いつ、どの様にするのかは 定かでない。
まあ、充分な質感を感じさせ、トラックへ行けば そのままReady to Go だろうが、
ヨーロッパだけでなく、アメリカでも しっかりとしたレースの基盤を創りたいという
意志表示なのかも知れない。 まずは、その意気込みなのだろう。

2012年8月17日金曜日

Lotus Festival


Lotus Festival 2012 Poster

今週末は、モントレー、ラグナ・セカで様々なイベントが始まっているが、
イギリスでも、明日からブランズハッチで "Lotus Festival" が開催される。

会場には、Lotus Cars Lotus Motorsport のスタンドも設けられ、
T125 が日曜日の午後に デモ・ランを行い、ラリー・カーのExige R-GT
同じく 走行シーンを披露し、その他 アイコニックなロータスのクルマ達が登場。
コース上では、Lotus Cup UK、 EliseTrophy 等が開催され、盛り上がる。

更に、Classic Team Lotus からは、複数のヒストリック F1 が持ち込まれ、
67年のLotus 49、セナが 85年に初めて勝利を得た 97T や、107C等が登場し、
コースでの走行も行って、Martin Donnelly らがドライブする。

また、ロード・カーのExige S をベースに サーキット専用にモデファイされた
Exige V6 Cup Exige V6 Cup Race Car が、ここで初めて衆目の目前に現れる。
ワンメーク・レースとして、Lotus Cup UK や他のヨーロッパのレースに参戦が
可能だ。 カップ・カーは、多分 サーキットまで自走できる仕様で仕上げられ、
特別なレース・メカニックも必要とせず、ユーザーが気軽にレースを楽しめることに。
尚、カップ・カーは、別途 レース・スペックにアップグレード出来る。

この他、F3 CupMonopost Championship などのレースが繰りひろげられ、
グッズの販売スタンドクラブ・スタンドも設置され 92年に発表したロータスの
フルカーボン・モノコック自転車も見れるなど、また、夕方からはライブも開催され、
週末の二日間をフルに楽しむことが出来る。

Brands Hatch は、ロンドンを取り巻く環状線のM25 のジャンクション ・ で降り、
M20 に入らずに 一般道の A205Km程行ったところの左側に位置し、
ロンドン周辺からアクセスのいいサーキットなので、是非一度訪れるとよい。
来月は 5~8日(金)まで、パラリンピックの自転車競技も開催される。

Time Table

2012年8月16日木曜日

A110-50 / Infiniti Emerg-e // Lotus

[ausmotive]
Renault Alpine A110-50
このところ、インフィニティの Emerg -eルノー・アルピーヌのA110-50、
各々の生産モデルの話が進行した場合、ロータスがそれを手掛けるのでは
という 話が出回っている。

先月頃から ルノーのボス、Carlos Tavares が、その生産コストをも鑑み、
生産化にあたっては 少ロットのクルマ故え、他メーカーとジョイントすることも考えており、
もし そうなるとすれば、3~5年以内に具体化するだろう、とコメントしている。

Alpine A110-50  3

また、Infiniti については、やはりここ ひと月ほど 囁かれてはいるが、
最近になって、日産のデザイン・チーフ・中村史郎の談話では、
Emerg-e は まだゴーサインは出ていないものの、"英国で製品化できる" とし、
おそらく、コンセプトの開発は 英国内で為されたことや、クルマのベースとしたのが、
Evora 414E Concept のドライブ・トレインを使用していること等から、
話に信憑性が出てきたものだ。

アルピーヌについては、ルノーのマーケッティング・チーフの Steve Norman が、
エンジンは ミッドシップまたは、リア・エンジンかも知れないと言い、また、
ルーノーとニッサンの結びつきも重要だと 話しているし、
エヴォラのシャシーについては、既に ロータス自身が、他社への供給が可能であるし、
そのサイズについては フレキシブルに対応できると断言している。

以上、Evora 414E →Infiniti Emerg-e、Renault ⇔ Nissan のラインから 結びついて、
これら二つのモデルが ロータスで生産されるのではないか、という "結論" が
排出された事であろう。
ロータスとしても 景気の悪いこの時期、渡りに船の話だから、悪い気はしてない
に違いない。 もしくは、具体的なハナシが進行中かもしれない。
しかし、ルノーの話によれば、生産化する、しないの決定は今年の終わりころとも
いっているので、この "三つ巴" の話には、もう少し時間の熟成が必要なのだろう。

まあ、我々としては、全て "丸く収まる" 事を期待しないでもない。 ......... さて !?

[Source ; Autocar、Car &Driver、Motor Authority]

2012年8月15日水曜日

GT40 P/1074 : this Monterey


1937 Rolls-Royce Phantom III Aero Coupe by Classic Auto Rebuilding Service

今週末、17日(金)~18日(土)に モントレー・ Portola PrazaConference Center
にある Portola Hotel & Spa で開催される "RM Auctions" に、
2台のオリジナル GT40 が登場する。   [Map]

それは2台共、 レアな個体に違いないが、Lot No.139GT40 は、
1967年に Mirage / M 10003 として制作され、レースに投入された"異形" GT40だが、
68年のレギュレーション変更により、やむなく本来の GT40 の形に造り直されるも、
その後のレースでは善戦し、BOAC500 やモンツァ1000Spa1000等で勝利をあげる。
他のGT40 と異なり、本来の鋼板モノコックの一部、主にコクピット廻りを中心に
アルミ・ストラクチャーに改装され、軽量化を図ったものだ。
シャシーNo; GT40 P/1074 として登録され、John Wyer Automotive の手により、、
JWA / Gulf チームのクルマとして活躍する。

今回のRM の解説によると、Mirage #10003P/ 1074 になったとしているが、
諸説では #10002 がベースとなったクルマであるという向きもあるので、
さて、どちらが正しいのか ご教示を仰ぎたい。

            [Mirage ; Motorsportretro]  Click ↓
Chris Shipton Ford GT40 Mirage

Gurney Waslake のシリンダー・ヘッドを備えた Ford 289 スモール・ブロックV8 は、
ツインチョーク・ウェバーを与えられ、足廻りは、フロント 8.5、リア 11.0 インチの
BRM ホィールを履き、フェンダー・アーチも拡大された。  Gurney Waslake Heads

70年になって、フロリダのDavid BrownJWA から購入、その年の5月には、
スティーブ・マックィーンの Solar Production貸し出されて、マックィーンが
プロモートした "Le Mans" (栄光のル・マン) のカメラ・カーとして使用されている。
リア・セクションに固定されたカメラを、ダッシュボードのTVスクリーンを見ながら
リモートコントロールしたが、ルーフとリアを大きく改装した為、240Km/h を超えると
クルマ自体のコントロールが難しかったという。 改装自体は JWA が監修した。
余談だが、もう一つのレーシング・ムービー "Grand Prix" でも、#1027GT40
カメラ・カーとして使用された様に記憶する。       Movie 1  Movie 2

#1074 は 撮影が終わった後、イリノイ州の Harley E. Cluxton が購入、
更に 72年、英スタッフォードの著名なコレクター、Anthony Bamford が入手する。
その時期、クルマは Derby Willie Green によって レストアがおこなわれ、
初期のドア・ユニットに交換したり、リア・アーチも、ノン・カーボンのFRP に戻して
"スタンダードな GT40" に落ち着いた。 ドアの取っ手にもこだわった。
Green は、英国内のレース・イベントで幾くたびとなく出走している。

83年になると、件の Cluxton が買い戻し、その後89年には Watkins Glen で、
GT4025周年イベント、94年に Elkhart Lake で、30周年のイベントをこなして
2000年前後(?)に、現オーナーの手に渡ることに。 2002年にも 微細な変更を
行い、2003年のGoodwood には、Jackie Oliver の手でドライブし、
その健在ぶりを示している。 今は フランス国内に生息し、オーナーの手で、
ほぼ完璧な状態に保たれているという。


今回出品される #1074 は、その超レアな生い立ちから、オークションでは、
億円を超える価格が予想されており、フェラーリ 250GTO とともに、
この世界で最高位にランクされるものだ。

さて、オークションには、もう一台のGT40、車台番号 GT40 P/1059
出品される。
こちらは GT40 の第一世代、Mk 1 で、ロードカーとして計31台造られたうち、
20台が 66年にアメリカに渡り、内6台がシェルビー・アメリカンに引きとられた。
これは その中の一台である。 元色は定かでないが、此の時に現在と同色の
白とブルー・ストライブに塗り分けられている。
そして、デトロイトのフォード・ディーラー、Stark Hickey Ford のショールームに
移動する。ここで数年を過ごした後、NY ・ロングアイランドのデーラーの
Herb Wetanson の所へ行く。 彼は レストランも経営し、
おそらく GT40 への入れ込み方は執拗で、一時 6台ものGT40 を保持した。

そして、次に(?) ビンテージ・カーのコレクター、Dr. Jack Frost が買い取り、
2002年に 現オーナーの手に渡るまで、20年以上も この #1059 を手元に
置いた。 GT40 のオーソリティー、Ronnie Spain によれば、
此の P/1059 は、GT40 の個体の中でも5000マイル弱の走行距離で、
オリジナルGT40の中でも、かなりのロー・マイレージだと言う。
ちなみに オークションでの予価は、千万~千万円位らしい。

昔、ウチが LA から Safir GT40 を初めて買い付ける際に、Spain に電話をし、
クルマの素性を確認したことがある。 其のころはまだ、GT40 についての知識も
ままならず、同時進行で ラグナ・セカを走っていた Scuderia Fillipinetti の赤GT40
のオファーも有ったのだが、約20年前の当時で、8000万円の価格を申し渡されたので、
晩 真剣に考えた末、お断りした。 あまりにも重荷だった。
今となっては、このビデオの個体だったかどうかは、詳細を思い出せない。

おかげで その後、順調に(?) 英国 Safir の社長、Peter Thorp から一台の中古と
二台の新車を順次買い取った。 社長の自宅に拠った際、彼の自家用車の
古いフォードのセダンが 動かなくなったので、彼は おもむろにボンネットを開け、
細い鉄パイプで オルタネーター付近を引っ叩いたら、動き出した。
数千万円のGT40 を造っている社長のクルマでも こんなもんだ。
これが イギリスのスタンダードだ。 愛すべきは イギリスである。

余談が続いた。 失礼しました。
さて、#107417日金曜日に、#105918日土曜日のオークションに賭けられる。
各々、夕方 6:00 からスタートし、10時頃に終わるだろう。
内見は、今日15日から始まり、オークション当日の日中も可能だ。$50 で入場できる。
また、ビッダーになるには、$300 で カタログを受け取り、二人分(?) のチケットで
内見も出来るし、レセプションに参加して旨いモノも食わして貰える。

ま、例年の事だが 月のこの時期、ラグナ・セカのレース、 ペブル・ビーチ、
モントレーのオークション等 盛りだくさんで、飽きることはない。
昔は、モントレー湾で、自然のラッコが泳いでいるのを見かけたが、
今は どうだろうか ? フリスコに行けば ピアで でかいオットセイが お出迎えだ。
イベントが終わったら、次の週は ナパに行って、カリフォルニア・ワインを堪能し、
サウサリートに戻って、シーフードをつつくのも良い。 もっといい所があるが、内緒だ !!

ゴールデンゲート・ブリッジは、是非、歩いて渡るのがいい。 爽快。
風で帽子を飛ばさない様に気をつける。 でも、それも いい記念になる。
自分の帽子が、サンフランシスコ湾に漂っていると想えばよい。
運悪く アルカトロスに漂着したら、残念賞だ。

今、フリスコ辺りでこのブログを見ている人は、まだ間に合うから行けばいいし、
今年はムリでも、来年は是非。 いまから来年の計画を思い浮かべるのも
また楽し。 鬼は笑わない !?

RM Press Release   Gallery by StudioLine   Le Mans 1966   1968
Le Mans 1968 / Part 1   2、  3、  4       Golden Ages

2012年8月14日火曜日

London Black Cab

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Nissan は、ニューヨークで NV200(バネット) が 来年10月からタクシーに
採用されるのを契機に、ロンドン・タクシーとしても採用されるべく、
売り込みを開始し、来年からロンドン市内で実証実験を始める。

日産は、ジーゼル車とEV の2車種を用意してデモ・ランを行う。
89馬力・ユーロ5基準対応の1.5リッター・ジーゼル車は、リッター23Km の走行が
可能で、現行のTX4 ロンドン・タクシーに比べ、燃費は約50% も改善され、
EV型ではランニング・コストが五分の一にもなるというから、かなり有望視される。
尚、ニューヨークでは、2リッター・ガソリンエンジンが採用されるが、それでも
現行モデルより 3割の燃費削減が出来るという。

今回ロンドンでプレゼンするクルマには、スライド・ドアー、サンルーフ、USBポート
等が装備され、これまでのモデルに比べて利便性も向上している。
TX4 には、既に 日産の2.7リッター・ジーゼルが採用されており、その信頼性も
得ているものだ。 また、最小回転半径も、ロンドン・タクシーの基準値をみたしており、
その乗り心地や装備を含めた使い勝手の良さは、ロンドンタクシー・ドライバーズ協会
にも歓迎されているようだ。

ところで、ロータスも2年前に 同様の提案をしているが、その後の進展は定かでない。
ここしばらくは緊縮財政が続くことになるロータスだが、この手の企画はぜひとも
継続すべきことだ。 EV化するにせよ、願わくば そのトラディショナルなデザインは
引き継いでほしいところだ。 今回のオリンピックの閉会式にも、ロンドン・タクシーが
登場した様に、ロンドン市民の誰もが、その辺の事情はよく判っていることだろう。

トラッドな雰囲気を求めて、世界中から観光客も訪れることであり、
エコは至上の命題であるにせよ、ロンドンにはロンドンらしさが無くてはならぬ。
ロンドンに限らないことだが、街の景観と都市デザインを行っていくうえで
十分考慮すべきことで、なにも 古いモノを壊して新しいものを創るのが
改革でも、革新的なことでもないというのを、肝に銘ずべきだ。

The Spice Girls perform during the Closing Ceremony at Olympic Stadium on August 12, 2012 in London, England.
    [usweekly]

2012年8月13日月曜日

DRB-HICOM / Lotus


マレーシアの NTV7 ニュース・ステーションは、
DRB-HICOM が Group Lotus PLC に対し、今後2年間で 一億ポンドを
追加投資し、その維持管理に努める意向があると報道した。
今のところ、ロータスの将来について それ以上の詳細なコメントはないが、
DRB は、この二ヶ月で、ロータス社のランニング・コストを 200万ポンド削減
したと述べている。

これらの状況を鑑みるに、DRB は Bahar 元CEO を退け、自身も腰を据えて
ロータスの運営に取り組んでいくことの意思表示と捉えてよいのではないか。 
おそらく、本年早々にプロトンを買収するにあたっては、概ね、この腹づもりはあった
ことだろうが、Bahar の更迭問題を踏まえて改めてここで仕切り直しをして 
今回の発表になったということだろう。
これで、この2年間の Bahar の計画を 大きく軌道修正し、
"堅実で正常な" 会社運営を心がけ、ロータス自体の安定化を目指すことになる。
当面、Esprit の開発は成就させ、2年前のパリで発表した他のモデルについては、
状況を見ながら考え、1~2モデルの追加に留まるであろう。
もちろん、従来からのレース活動については一部縮小させるかもしれないが、
これこそがロータスの持ち味でもあるので、堅持すべきことだ。

しかし、既存モデル+エスプリ だけでは、決して 戦略的、発展的な所作ではないので、
故チャプマンの意思を継承した "Light Weight" な ロータスらしいモデルを追加する
べきである。  それこそが、ロータスのプライオリティーを高揚する唯一の方法であるし、
でないと、Caterham あたりが、先んじて これをやってしまいかねないから。

いずれにせよ、DRB の先導で ここしばらくを乗り切るしかないのだから、
良い方向転換になることを 願わずにはいられない。

取あえず、ことしのパリ・モーターショーに ロータスは行かない。

2012年8月12日日曜日

Andy green

 [ Click ↓ ]
Video Chris Harris Races a Radical SR3 with Andy Green

著名なジャーナリスト Chris Harris と、世界で初めて 地上で音速の壁を破った
Andy Green はペアを組んで、ブランズハッチ・サーキットで、Radical SR3 をドライブ。
クリスは残念ながらクラッシュしてしまったものの、アンディーにとっても、
次の音速への更なる挑戦のために、体をほぐす ちょうどいいイベントとなった。

英空軍(RAF) のアンディーは1997年10月15日に、米ネバダ州の Black Rock 砂漠で、
F4 フアントムのロールスロイスジェットエンジンを流用し、Richard Noble らが開発した
"Thrust SSC" を駆って、音速を超える 1228Km/h の地上最速記録を達成している。
"クルマ” は、コベントリーの交通博物館で見ることが出来る。

BBC 4 ドキュメンタリー "The Mission"  1:26:51

Computer is damaged


内訳アシスタンス

このところの暑さで、PC がブレーク・ダウン !

まあ、それなりに使い込むと 3年位が寿命らしい。
幸い 当ブログ サポーターの手助けもあって、昨晩までに復活を果たし、
今日から再開できることになりました。

おかげで 思わぬ夏休みをとることも出来たし、目出たし。

というワケで、今後ともどうぞよろしく。

2012年8月8日水曜日

Engine / McLaren

[mp4-12c.over-blog.com]
-89.jpg
マクラーレンのマネージング・ディレクターである Antony Sheriff  は、
"V12 エンジンは 過去の遺物であり、博物館モノだ。" と言い張った。

我々のエンジンは、ツインターボながら、僅か3.8 リッターで 616馬力を絞り出し、
V12 よりも遥かに容易なパッケージングで、しかも同等の効率をもっている。
更に それは V6 でも可能であると言っている様だ。
ここまで言い切るからには、今回の MP4-12C のエンジンは、V10 や V12 に対して、
十分な プライオリティーを持ち合わせるという確信が有るからなのだろう。
マクラーレンは、一歩先を進んでいるんだという意志表示とも考えられる。
同様のニュアンスを、アストンマーチンも表明している。 6気筒、4気筒まで
考えていると言っている。

しかし、現ユ-ザー、もしくは 今から これら ハイエンドなクルマの購入を
考えている人の中には、V12 への憧れを描いている人がいるのも事実である。
例え 理論的、もしくは現実的に V12 を除外してみても、我々の頭の中では、
V12 を消し去る事は出来ないままだ。

例えば、オーディオの世界でも、いまや 真空管アンプは真っ盛りだし、
高級なターンテーブルも マニアックなユーザーは、渇望している。

つまり、マクラーレンの様な 時代をリードするテクノロジーを目指す企業も必要だし、
一部のマニアは ノスタルジックな感覚を大事にしたいという願いも、
それはそれで 正しい選択であり、特に 趣味的な部分では肯定できるものだ。

結果、それなりの選択肢があるという事は、いい時代に生まれたということ
なのかも知れない。 幸せな事ではある。

2012年8月7日火曜日

Summer Holiday



                       本日も夏休みします。
                       あしからず。

2012年8月6日月曜日

mini Mini




Mini は、オリンピックでも 大活躍。

1/4 サイズのラジコン・ミニが、槍投げやハンマー投げ、円盤投げ等の会場で
選手がそれを投げた後に、槍や円盤をのせて最初の位置に戻る為に
フィールドで待機している。 最大8Kg まで運ぶことが出来る。

大したもんです !

2012年8月5日日曜日

Very Hot Summer !



My Blog, Today is a Summer Holiday just I decided it now,
because so hot. 
Don't take it amiss, Please !!
     
In this month, 2 or 3 days more. Thanks !
     
そこで 暑い夏には、......  
"On the Beach"  "Looking for the Summer"   "All Summer Long"
  
また、クリス・レアには、"Blue" にこだわった曲が多い。
Blue Cafe  Cool Blue  September Blue  My Deep Blue Ways
When the Grey Skies turn to Blue  Blue Street

2012年8月4日土曜日

Saturday Music / Chris Rea


Image

Cristopher Anton Rea、Chris Rea。 1951年生まれの 61歳。
シェフィールドの北、100Km ほどの Middlesbrough 出身のシンガーソングライター。
ハスキーで渋い その歌声は人知れず人気で、日本では さほど大きくはとり上げられないが
91年の全英アルバム・チャートでは、"オーベルージュ" が一位になっている。


今週のイギリスは、オリンピックで盛り上がっていることでもあり、
今日は 彼の曲で盛り上がりたい気分だ。

クリスは無類のクルマ好きで、かっては ケーターハム・セブンも所有し、
26R 等で 時折、レースにも参加していた。 オーベルージュのアルバムの表紙は、
自身の セブンをモチーフに使っている。
今回は、マイナーな曲も追加したので お楽しみ !!

"Looking for the Summer"
"La Passione"
    
La Passione (Shirley Bassey)  Les Mans
Olive Oil  Girl in a Sports Car  Blue Cafe  京都 Blue
Shamrock Diaries   The Road to Hell  Espresso Logic
King of the Beach  If I ever get over You
Walkin' Country Blues   Texas  Driving for Christmas
I just wanna be with You   Shirley, Do You own a Ferrari

File:La Passione (Chris Rea) album.jpg

Lotus / Indy

[Pic. auto123.com]
Lotus IndyCar

先週の Indianapolice Business Journal によると、
今季から インディーカー・シリーズにエンジンを供給し始めたばかりのロータスは、
今シーズンいっぱいで、エンジン・サプライを中止する可能性があると報じている。
ロータスは、2年前の パリで 5台ものコンセプト・カーを発表し、
D. Bahar が画期的なビジネス・プランを公表した直後に、インディーへの参戦も
表明していた。 今思えば、インディーを含めた Bahar の周到な作戦だった。

この4月には Reinhold RacingBryan Herta Autosport が、今後、ロータスからの
正常なエンジン供給は 期待薄だとして、リレーションシップを解除している。
その後、Bryan Herta は ホンダ・エンジンに戻ることになった。

ロータスのインディーカー・マネージャー Olivier Picquenot は、
"今季が終了するまでは、参戦していくことになるが、来季以降 どうするかは
親会社である DRB-HICOM が どの様に判断するか 不透明のままだ。
残り4年間の契約を履行するのは、非常に難しいだろう。" とコメントしている。
ロータス自身とインディーカー側は、これについて まだノーコメントのままだ。

今年のインディー500 では、John Judd 製のロータス・エンジンの力不足が
露呈し、現在 Simona de Silvestro がドライブする HMV Racing のみが、
残り4戦を走る予定だが、今後 DRB-HICOM が 残り4年の契約を解除することに
なれば インディーカー側と協議が必要となり、今年後半からの "新生ロータス" は、
本来 会社のポリシーでもある レースを行うことによる ブランド・マーケッティングが
全体的にトーン・ダウンせざるを得ない事態になりかねない。

もとより、今季のインディーへの投入が、開発不足を含めて かなり出遅れた事が
主な原因だろうが、この期に及んで 現状を回復させることは 困難であろう。
せめて、F1 が好調なだけに、LMP2ラリー等、他のレース・シーンでの活躍を
期待するのが いまの状況だろう。 しばらくは、慎重な会社運営が望まれる事だ。