MP4-12C GT3 をベースに、この週末、マクラーレンがPebble Beach に
持ち込んだのは、特別なパッケージを施した "12C Can-Am" で、
伝統のマクラーレン・オレンジに、サイド・ミラーとマット・ブラックなドアの
エアー・ベント、エンジン・カバー、それにフロント・スプリッターと
リア・ディヒューザーがカーボン・ブラックのツートン・カラーに仕上げられた、
今のところワン・オフのコンセプト・カーである。 プライス・タグは無い。
GT3 との主な変更点は、エンジンのカリブレーションとクーリング・システム
だという。 空力の効果も絶大で、更に30% アップしている。
足廻りは、黒の鍛造アルミ・ホィールと 日本の曙製のキャリパーで 固める。
車内は、完全なバケット・シートに6ポイント・ハーネス、フル・ロールケージを
備え、脱着できるステアリング・ホィールは お約束だ。
さて、マクラーレンが、どの様な意図で こんなクルマを持ち込んだかは、
詳しい説明は無いが、ネーミングからしても、アメリカ狙いであることには
違いないが、いつ、どの様にするのかは 定かでない。
まあ、充分な質感を感じさせ、トラックへ行けば そのままReady to Go だろうが、
ヨーロッパだけでなく、アメリカでも しっかりとしたレースの基盤を創りたいという
意志表示なのかも知れない。 まずは、その意気込みなのだろう。