2012年8月4日土曜日

Lotus / Indy

[Pic. auto123.com]
Lotus IndyCar

先週の Indianapolice Business Journal によると、
今季から インディーカー・シリーズにエンジンを供給し始めたばかりのロータスは、
今シーズンいっぱいで、エンジン・サプライを中止する可能性があると報じている。
ロータスは、2年前の パリで 5台ものコンセプト・カーを発表し、
D. Bahar が画期的なビジネス・プランを公表した直後に、インディーへの参戦も
表明していた。 今思えば、インディーを含めた Bahar の周到な作戦だった。

この4月には Reinhold RacingBryan Herta Autosport が、今後、ロータスからの
正常なエンジン供給は 期待薄だとして、リレーションシップを解除している。
その後、Bryan Herta は ホンダ・エンジンに戻ることになった。

ロータスのインディーカー・マネージャー Olivier Picquenot は、
"今季が終了するまでは、参戦していくことになるが、来季以降 どうするかは
親会社である DRB-HICOM が どの様に判断するか 不透明のままだ。
残り4年間の契約を履行するのは、非常に難しいだろう。" とコメントしている。
ロータス自身とインディーカー側は、これについて まだノーコメントのままだ。

今年のインディー500 では、John Judd 製のロータス・エンジンの力不足が
露呈し、現在 Simona de Silvestro がドライブする HMV Racing のみが、
残り4戦を走る予定だが、今後 DRB-HICOM が 残り4年の契約を解除することに
なれば インディーカー側と協議が必要となり、今年後半からの "新生ロータス" は、
本来 会社のポリシーでもある レースを行うことによる ブランド・マーケッティングが
全体的にトーン・ダウンせざるを得ない事態になりかねない。

もとより、今季のインディーへの投入が、開発不足を含めて かなり出遅れた事が
主な原因だろうが、この期に及んで 現状を回復させることは 困難であろう。
せめて、F1 が好調なだけに、LMP2ラリー等、他のレース・シーンでの活躍を
期待するのが いまの状況だろう。 しばらくは、慎重な会社運営が望まれる事だ。