先週のマレーシア国内での報道によると、ロータス、およびそれを統括する
DRB-HICOM、また DRB から派遣された Aslam Farikullah は、
2010年のパリ・自動車ショー以来、D. Bahar が "堅持" していた 5つのニューモデル
(Ethos を除く ? )プランを廃止し、当面 "Esprit" 一本に絞って開発を進めていくことに
決めたようだ。
此の事は、マレーシアの銀行筋、及びロータスに対する6社(者)のインベスター
に対して、改訂された "健全で遥かに現実的な" 計画が説明され、了解を求めた。
また、これに付随して、当初より ロータスからの依頼で外部に諸々の機器の開発を
依頼した、いわゆる 下請けの約50社に対しても、その中止を求めることとなった。
これらの新たなプランにより、Bahar が自社開発を進めていた エスプリ用の新たな
V8 とトランスミッションは中止され、最初のプランに戻って、多分、Toyota 製の
Lexus V8 (or V10) が採用されることになろう。
これは、あのマクラーレンでさえ、エンジンと変速機は外注しているのに、という
意識が頭を過ったたに違いない。 もちろん その開発コストのことも念頭にある。
且つ、今後のエスプリは フェラーリやマクラーレンに対して、ロータスの Priority を
保つためにも、V10 を採用すべきだ。
但、私見だが、Bahar は、5つのモデル全てを完遂しようと考えてたワケではない
と想う。 その位のインパクトを 世間に まず一発かませて、自身のスタートを
切りたかったのだ。 それを後ろ盾として 諸々のアクションを起こしたに違いない。
まあ、次期エリーゼ、エランとしたモデルは、今は必要無いと思うし、
あの Elise は、もはやエリーゼの枠を超えたクルマみたいだから、今後も売れ筋として
維持していくべき エリーゼは、デザインを含めて その原点をよく吟味したほうがいい。
今回、新たなライン・オフをわざわざアピールしたように、次期エスプリが登場する
までは、走りをわきまえたロータスらしいモデルとして、"Exige S" が そのフラグシップ
として、ここしばらくのロータスを担うことになるだろう。 大事に育てていくべきだ。
だから、ラリーにまで参戦しているのだ。
更に もう一つ、ユーノス・クラスの FR ライトウェイト・スポーツを、エリーゼより
安価な設定で出すのがよい。 売れ筋をもう一つ創っておいた方がいい。
それを "Elan" とすべきだ。
そして、中止になった "Eterne" は トヨタに手渡して、やはり V10 を積んで、
Lexus の旗艦として登場させればよい。 Lexus も、いつまでもクラウンの焼き直し
でなく、より 高いレベルの表現をしていくべきだ。 そうでないと、いずれ世界で
通用しなくなる。
日本では、Aston Martin Rapide やPorsche Panamera みたいなマーケットは
殆んど存在しないが、なにも 相手は日本だけではない。 LF-A 的な位置づけ
でもいいだろう。
ま ..... 、全体的には、今後のロータスは いい方向に行くだろうから、期待していい。
Caterham も 頑張っているみたいだし !!