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2014年1月15日水曜日

Caterham Concept / Birmingham

  [Pic. British Green Yokohama] 写真はクリックして拡大できます。 ↓ Click


エアロセブンは 既に昨年の Singapore GP の際に、Pan Panpacific Singapore
デビューはしているが、モーターショーに登場するのはこれが初めてだろう。
エンジンは Seven 485 で使用している Ford Duratec / 2 リッター・240PS を搭載し、
0-100Km/h は4秒を切るという。 このエンジンは現在 Euro 6 規格に準拠する。

Seven CSR のプラットフォームをベースに カーボンファイバー・ボディーを纏い、
Caterham Technology & Innovation(CTI)、Caterham Composites、
Caterham F1 Team、& Caterham Cars が一丸となって開発を進めてきたものだ。

セブンには無かった Traction ControlBoschanti-lock Braking System を備える。
ダッシュボードには Graphical Displey Unit(GDU)が 中央に位置し、エンジン回転数や
ギア・ポジション、車速、トラクションやブレーキのセッティング状況が表示できる。
また、F1からヒントを得て ステアリングには Road Mode、Flash-to-Pass、
Pit Lane Speed Limiter などのファンクションが付随している。

しかし 残念ながら まだ "コンセプト" で、当初年内を予定していた販売開始は、
多分 来春ころになるだろうか。(私の予想ですが。)
会場のクラブ・スタンドには、かっての Caterham 21 も展示されており、
そのクルマのオーナーもいたが、トラック用に改装された彼のクルマで 時折りレースを
楽しんでいるらしい。 "21" は僅か40台(?)程の生産で終わってしまったが、
AeroSeven が発売になれば、それも入手したいと話していた。
いい組み合わせだろう。

ケーターハム自身も 今回のクルマに関しては相当な力を入れているハズで、
これに続くモデルも 既に描いている様だし、バイクまで手を出す ということだから、
(そういえば バイクの話はどうなったのか、聞くのを忘れた。 展示は無かったし。)
AeroSeven は是非とも成功させたいに違いない。

現ケーターハムのボス、Tony Fernandes は なかなかのセールスマンだし、
F1よりも市販車のビジネスを優先させるだろうから、まずは 発売にこぎ着けるのは
間違いないだろうが、 さて、世間の評価は !?
でも これを日本の路上で見かけたら、かなりのインパクトがあるのは間違いなかろう。

3つ離れた すぐ近くのブースには、"Zenos" もコーナーを構えており、
こちらは もう予約を受け付けていたし、価格もだいぶ廉く設定されている。
(ウチでも予約を受け付けます。 既に現場で交渉しました。)

まあ、各々別のマーケットを目指しているかも知れないが、近いものでもある。
でも 両方とも旨くいってほしいので、期待して待つことにしよう。

2013年9月23日月曜日

Aero Seven Concept


CATERHAM SEVEN
ケーターハムは 先週金曜日(20日)に "Aero Seven Concept" を公表し、
トニー・フェルナンデスのお膝元、昨日のシンガポールGP の会場で ケーターハムF1
元ドライバー、コバライネンらが同席して プレス発表を行った。もちろん、フェルナンデス自身も。
http://paultan.org/2013/09/20/caterham-aeroseven-concept-premieres-singapore/
http://www.youtube.com/watch?v=BoUAMAcHsXw
http://www.youtube.com/watch?list=UUn68HUuoX0gL_GtcQI3bSJA&v=hXgj14wum8s
これが、今月初めから流布されていた "Zenos" ということか。
現段階では"コンセプト" だが、今後開発を煮詰めて 2014年秋には発売にこぎつけたい意向。 

これは CTI(Caterham Technology and Innovation)が中心となって開発を行い、
Catreham F1John IIey をチーフとして、プッシュロッド式のフロント・サスペンションや
ダンパー、アンチロールバーやリアの独立懸架等、F1からの技術的なフィードバックに加えて、
Caterham Cars 自身のスキルの積み重ねにより クルマを完成へと導く。
既存のSeven CSR のシャシーをベースにカーボン・ファイバーを多用したボディーを組み併せ、
車重635Kg の" ロードカー " としてのリリースを目指すものだ。
この計画は、最終的に 2016年をメドに Alpine / Caterham の共同開発によるニューモデル
の実現にも リンクすることになるだろう。

エンジンは Caterham Seven 485 から流用する Ford Duratec 2リッターの自然吸気で
237bhp / 8500rpm を基本とするが、更なるオプションを含め 別バージョンのエンジンも
用意される可能性が有る。
Hingham に在る CTI で 開発されるエンジン・マネージメント・システムや、
LeafieldF1チ-ム からフィードバックされるトラクション・コントロール、
Bosh のアンチロック・レーキシステム等の組み合わせを加味し、
ステアリングに装着されたスイッチにより、"Race""Road"の2つのモードが選択でき、
Pit Lane Speed Limiter 等も装備される。

また、ダッシュパネルには、同じくCTI が 開発した、RPM やシフト・ポジション、トラクションや
ブレーキのセッティング、エンジン・オイルのレベル等、様々な情報が3Dで表示される。
足回りは フロント・ディスクに4ポットキャリパー、タイアは Avon CR500 で、
フロントは 6.5J×15、リアは9J×15のホィールに 各々195/45R15 と 245/40R15 の
タイアが組み合わされる。
 
"Aero Seven" の生産はダートフォードの現工場で行われるという。
(そんなに広くないけど、大丈夫か !?)

ケーターハムのマネージング・ディレクター、Graham Macdonald によれば、
今回の "Aero Seven" は これからの様々なニーズに合わせてケーターハムが開発を
予定するスポーツカー群の最初の礎えとなるものだと言い、これ以外のモデルも念頭に
置きながら 将来に向けて開発を進めていく事になる。 更なる発展が期待されるところだ。

実は これらの話には伏線がある ... 、 と想う。
つまり このクルマ、"A110-50" の存在には 忘れ難いものがあるからだ。
そもそも アルピーヌ・ブランドの復活話はここから (いや、もう少し前から)始まっている。
フェルナンデスは アルピーヌとの合弁を考えている最中に、"これはウチで出来る"、と
踏んだに違いない。 彼はいいものを見つけてしまった。
しかし、今回はまず、ケーターハム・ベースのクルマ "Aero Seven" を提案し、
次あたりにワンサイズ大きい この"A110-50" を眼中におさめているのではなかろうか。

更に フェルナンデスは、アジアに於けるシティーカーとSUV のマーケットを念頭に、
ルノー製の モジュール化したプラットフォームが有るのだが、その かなりの部分を利用した
クルマの開発も試みようとしている。 これについては ルノー側が主導するのではないか。
エンジンは多分 1.6リッター・ターボだ。
実は ロータスも ほぼ同様なことを考えていた。 彼はロータスに代って それを成し遂げるべく
考えているに違いない。 ということは、ここ5年位で やろうとしているのか。 3年かもしれない。

今回、アルピーヌ / ケーターハムの合弁に付き、フランス側のベース基地となるのは、
Dieppe にあるルノー・スポールのファシリティーだ。
ドーバーに面した この港町は、フェリーで対岸のイギリスの港 Newhaven に直結し、
そこからA26A21、さらにジャンクション からM25 を テムズの河口近く、ダートフォード
の工場に向かえば、船の時間も含めて 約半日で移動できる距離である。
しかも ジャンクション の北側には ケーターハムの街があり、駅前にショールームもある。
(ショールームは現在 ジャンクションからM 23で 南に約15Km下った Crawly に移動している。)

今後 10年、20年先には、かってのロータスがそうであったように、
英国の小さなキット・カー会社は、スポーツカーの潮流を変える様な 大きなうねりに
発展するのだろうか ?


Caterham AeroSeven Concept - 2
Caterham AeroSeven Concept - 7