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2015年10月4日日曜日

One day a certain Evora 400 which there is ......

 autoguide.com/lotus-evora-400-looks-stunning-in-yellow.html


まるで 貴族の館(やかた)の主(あるじ)かの様な Evora 400。

やや異質にも見て取れるが、不思議と この様な現場に置いてみると その背景に溶け込んでいる。
イギリスならではの佇まいである。 この様な情景は、イギリスでは珍しくない。
時代を経たその重みの持つ包容力だろうか、年代を重ねた古い館のある佇まいのなかに
最新のデザインを組み合わせても、視る者には違和感なく馴染んでしまう。

但し、写真というビジュアルで視るのと 実際の現場で視るのとでは、事実上 大きな差異が出る。
それは写真には無い その場の臨場感、つまり 無意識にも感じる微細な音や臭い、
風や光の移り変わりが そうさせるのである。  だから、現場に勝るものはない。

一方 日本の街並みは、スクラップ & ビルドを繰り返して 街としての統一感を感じる事なく、
バラバラな景観の中で いまだ日々成長を続けている。
しかし、本物の持つ重みは いかんともしがたく、それに相反する日本の景観の中では、
そこに身を置くものに対して 十分な背景を提供し得るかどうかについては、甚だ心もとない。

日本の家屋やビルの様に、一見 石みたいな煉瓦みたいな 最新の建材で覆われたその外壁は、
年数を追うごとに  ただ薄汚れて朽ちていくだけで、建材メーカーは 汚れが付きにくいとか、
掃除がしやすいとは言うものの、何十年かすると また建て替えたくなる衝動に駆られるのだ。


それに比べて イギリスのストラクチャーは、石は石、煉瓦は煉瓦として本物を使っているから、
例え レンガの角やその表面が 欠けて無くなろうが 変色しようとも、古さゆえの いい風合いを
醸し出し、町や村の景観の中に溶け込んでいく。
使い込むほど、いい感じになっていくのだ。 それがヴィンテージと言われるものだろう。
アルミ・サッシでさえ殆んど見掛けることは無く、結果 英国全土にヴィンテージが散りばめられる
ことになる。 ロンドン市内だって、そんな景観はいたる所に存在する。

これは 建物に限らず家具等にも言えることで、100年や200年は当たり前のように使用する。
地方の小さな町を訪れると、400年も経つ家に 普通に住み続けるさまが 時たま見受けられるが、
ニトリの家具やタマホームが、果たして そんなことに耐えられるだろうか !?
IKEA でさえ、難しいだろう。
  (IKEA の大型店はロンドンに3店舗。 市内の北側、North Circular Rd・A406 の外回り、
   Wenbley 近くの Brent Park に一軒と、同じくA406 の内回り、A1055 のクロスする
   Angel Road にも、そして もう一軒は、テムズ川の南、Croydon の A23 沿いにある。)

英国では そんな中から 最新の流行やファッションが生み出され、世界を席巻するロックや
ポップな音楽が登場する。 イギリスの織りなすカオスには、侮れないものがある。

クルマの世界でも、マクラーレンの如く、最新のテクノロジーに裏打ちされた高いレベルの
走りを実現させるかと思えば、モーガンの様に ヴィンテージ感を思いっきり前面に出すも、
何気にしっかりしたメカニカルな構造を備え、そのポリシーを貫いたクルマ造りで100年を迎える。
しかも、巷ではキットカーが闊歩している。

最新のマクラーレンのロードカーは、ボディーを取り去った、シャシーにエンジンと足廻りが
着いただけの状態で視る限り、その資質とセンスの良さは 他に類を見ない。
そこには端整な美しささえ感じてしまう。 60年代のフェラーリに見られるような "機械美" という
言葉を想い出す。 また、F1に於ける 各チームの前線基地は、そのほとんどが英国内に在り、
それを支える周囲の環境が最高峰のレースを支えている。

これ等は 少なくとも日本には絶対に無い状況だし、イギリスの有するプライオリティーの
最たるものと言ってよい。 英国文化、いや英国文明は いまだ世界に君臨し続けている。
日本には 最先端と言われるものが 幾つも有る様だが、文明としての最先端は 日本には無い。
唯一 たった2~300年の歴史しかない北米が、あれほどの威力を持った事には 羨ましくもある。

そんな中で 日本は、どこに本物の資質を見い出したらいいのか ?
生身の人間である我々は、本物が佇む環境の中で生き抜くのが 何よりも大切な事だと考える。
我が国は あと何百年かの(偶然を含めた)歴史を積み上げ、その中で常に研鑽を重ねて
そのセンスを磨いていかない限りは、イギリスに追いつくことはないだろう。

以上、古い佇まいの中に身を置く エヴォラの写真を視るにつけ、私なりの雑感である。
クルマは急には止まれないし、曲がらない。  その国の生活と文化も同様で、 急には変わらない。

2015年7月29日水曜日

Evora Roadster is coming soon, but next January


 Autocar images


Lotus は、Evora 400 / Roadster Version の販売を 早期に開始すべく 準備をしている。
アメリカ国内でのセールスの半分以上は、ロードスターになるだろうと言われる。
US デビュー は、来年の1月(January)を予定し、このロードスターを含めたエヴォラの販売は、
(アメリカだけで)年間600台前後が予想される。 これは エヴォラ全体の約半分をアメリカで
販売するという事か。 特にロードスターは、米国市場が有望だろう。
来年3月までには エヴォラの英国での生産は、1週間で32台が可能になるという。

エヴォラは 元より、接着剤を使って組み上げたアルミ・バスタブ状のシャシー で構成され、
そのストラクチャーは非常に強固なものなので、ほぼ そのまま屋根を取り払っても
Supercharged・400bhp のパワーを受け止めるのは、さほど問題ないとされる。

ロードスターのルーフは、(縦型に)2分割される構造で、その各々の重量は3Kg しかなく、
脱着されるルーフは フロント・シートの背後に収納できる。
尚 今回は、特に T バールーフだという説明は無いし、ルーフの詳細な構造はまだ不明だが、
何らかのカタチで 2分割される様だ。 その方が 収納は楽だろうから。
PS ; [Video] here

Lotus のボス・Jean-Marc Gales によれば、Elise、Exige についても 間もなく次期モデルの生産が
開始され、それらも (馬力アップで)速くなり、軽量化も施されるらしい。

ロータスは、Gales が来る以前、一昨年は全車種で年間1200台しか生産されてなかったのが、
昨年の Gales の就任以降、2014年には2000台、今年は3000台が予定されている。
それらは 主にデーラー数の増加によるところが大きく、今年は既に 50 Dealer、年内は更に
あと20デーラーの追加を目論む。

これらは、今迄のロータスとは 明らかに "異質" な状況で、既に その車輛は ライトウェイトとは
言い難く、価格も大幅に上昇している。 そこへもって、デーラー数が増えれば 必然的に
売上高も上がるだろう。 恐らく そのデーラーでさえ、従来のロータス・デーラーとは "異質" な
連中だろう。 もちろん、客層も変わってくるハズだ。

そして今後のキモは、ロータス自身が これらのデーラーと顧客に対して、満足できる内容の
クルマを提供し続けることが出来るかどうかだ。 Gales も 当然そこまで考えているハズである。
だから SUV や 4ドア・セダンまで売ろうとしているのだ。
....... 策士(Intriguer, Tactician)だねェ~ !!

Gales によれば、今季、来年4月までの ロータスの財政状況は大幅に改善され、
同社60年の歴史の中で、過去最高の収益になるだろうと言っている。

よかった、よかった ........ 。  さあ、次は 早いとこ Esprit を造ってくれ !!

 Evora 400 debut in Geneva this March( ↓ Click to enlarge)
British Green Yokohama in Geneva
- Jean-Marc Gales - 

2015年2月19日木曜日

Lotus Evora 400




3月5日(木)~15日(日)まで開催される Geneva Motor Show。3~4日は Press Day)
Lotus は、次期  "Evora 400" を登場させる。
昨年5月、新たに ロータスの CEO に就任した Jean-Marc Gales は、着々と準備を進め、
目に見えるカタチでの第一弾として、この Evora 400 を世に問う。

これまでのロータスの流れを やや修正し、単なるスポーツ・タイプやトラック・モデルではなく、
まずは エヴォラ を内外装、エンジン・駆動系ともに リノベーション(I?)したモデルを発表し、
次に同様な手法で Elise、Exige に手を付ける事になろう。 まぁ、彼なりに 真っ当な手法だ。

その手法とは、原点に立ち返えって 軽量化とパワー・アップを施し、それに見合うパーツと
足廻りと駆動系の見直して 外構デザインの変更等を行い、全体のスタビリティーのアップに
務めた。 全長は30mm 延びた。

結果、最高速は 300Km/h、 0-100Km/h は4.2秒を得て、
Hethel にある自社のテスト・トラックで、従来のモデルよりも6秒も速いラップを記録し、
Exige S の持つレコードと同等の数値を記録している。
これにより Evora 400 は、ロータスのロード・カー史上で最速のクルマとなった。

具体的には、Toyota・ベースのV6・3.5 liter はロータス自身が手を加え、インタークーラーと
スーパーチャージャーの容量を上げ、従来より 55馬力アップの 400bhp を絞り出した。
全体の60% に当たるパーツやコンポーネントを見直して、車重は 22Kg 軽い 1415Kg になる。
リア・ウイングの形状を変更する等で 高速域でのダウンフォースも改善している。

6速マニュアル・モデルは、クラッチを改め フライホィールを軽量化、トルセン・タイプの LSDに
変更し、6速オートマの内容も見直している。
更に 足廻りも強化、ブレーキ・ディスクは 各々20mm 近く拡大して、フロント・370mm、
リア・350mm になった。 キャリパーは AP Racing。

フロント・19インチ、リア・20インチで、軽量アルミ鍛造ホィールは オプションだが、
これについても 3.3Kg 軽量化、Michelin Pilot Super Sport(235/35・Front、285/30・Rear)を
履かせる。 車室のシートは、フロント・リアの合計で 9.4Kg も軽くし、シート・ヒーターも有る。
オプションだがフル・レザーシートも用意している。  後席には、チャイルド・シートを確実に
固定する為の Isofix(アイソフィックス)アンカーが備わっている。

エアコンと室内のベンチレーションも改善した。 オーディオは Alpine 製で、5スピーカーに
サブ・ウーファーが着く。 また、リバース・カメラとリア・パーキングセンサーも備える。

車輛価格は £70,000 - 、日本円で 1300万円を超える !  発売時期はこの8月、
もしくは秋口の頃を予定している。 日本への導入時期と価格は まだ未定だが、
英国サイドでは 予約金を払って、既に オーダーが可能だ。
britishgreenyokohama@gmail.com

ロータスは 製造ラインも見直し、組み上げ時間を10% 削減、今年9月の時点までに、
週当たりの生産台数を 現行の45台から70台までに引き上げる。
また、全世界で168店有るデーラー網も、2015年末までには 200デーラーに増設する。
ちなみに現在は、英国内で14店、ヨーロッパ諸国で49店、北米に49店、日本には20店、
中国20店、その他24店が有る。。 イギリスが何気に少ない。


さて、ロータスは この Evora 400 をフラグシップとしているが、本来 その役割を担うのは
やはり Esprit であろう。
Gales は、このあと、4ドア・セダンと SUV を企画すると言っているが、それは順序が逆だろう。
まずは、エスプリではないか。 ただ、エスプリの発売までにセダンと SUV で我慢出来れば
いいが、多分 それは難しい。 エスプリを含めたライン・アップを3年以内に完成させれば
話は別だけど、それはムリでしょ !  しかも 今回の Evora 400 が予定通りの販売台数を
確保できればいいが、きっと難しい。 デザインを修正して性能をアップすれば、
売り上げが倍増するという程、簡単なモノではない。   [Problem & Task of Lotus]

Gales は、エリーゼとエクシージも合わせて 初年度の総生産台数を2000台、
3年以内に 3500台まで引き上げられると言うが、この3500台は 従来のライン・アップに
加えて、今回のエヴォラ400と 今後発売を予定する セダン、SUV を算入しての数値だろう
から、価格も考慮しつつ、よほど魅力的な クルマ造りにしない限り、私は この目標は困難
だと感じている。 それとも、Elise、Exige、Evora レンジだけで 3500台なのか。

確かに デーラー数を増やせば、初期在庫と 多少の販売増は見込めるだろうが、
それは 本来の姿ではなかろう。 離脱するデーラーも 当然出てくるし、
そもそも、ロータスは  ポルシェやフェラーリには 成り得ない(と想う)。
英国を含め 現行の各ロータス・デーラーは、失礼ながらその資本力は弱小だ。

もし スポーツカー専門で行こうと思えば、これまでのライン・アップに加えて、
その総数に匹敵する販売数が見込める 新たな Mazda MX-5(ロードスター)クラスの
廉価な小型スポーツをレパートリーに加えるべきだ。
そうする事が ロータス社としての完成型ではないか !?  セダンと SUV は、おまけだろう。
それよりも、かっての計画のように ハイブリッドの小型シティー・カーに行くべきだ。
これらを 現行のマレーシアの資本に委ねるのがいい。

以上、多分に 私見の域を出ないが、いかがなものか ? 
私だったら そうしますがネ。 Gales さん !

Lotus Evora 400
           www.autoblog.com/2015/02/18