3月5日(木)~15日(日)まで開催される Geneva Motor Show。(3~4日は Press Day)
Lotus は、次期 "Evora 400" を登場させる。
昨年5月、新たに ロータスの CEO に就任した Jean-Marc Gales は、着々と準備を進め、
目に見えるカタチでの第一弾として、この Evora 400 を世に問う。
これまでのロータスの流れを やや修正し、単なるスポーツ・タイプやトラック・モデルではなく、
まずは エヴォラ を内外装、エンジン・駆動系ともに リノベーション(I?)したモデルを発表し、
次に同様な手法で Elise、Exige に手を付ける事になろう。 まぁ、彼なりに 真っ当な手法だ。
その手法とは、原点に立ち返えって 軽量化とパワー・アップを施し、それに見合うパーツと
足廻りと駆動系の見直して 外構デザインの変更等を行い、全体のスタビリティーのアップに
務めた。 全長は30mm 延びた。
結果、最高速は 300Km/h、 0-100Km/h は4.2秒を得て、
Hethel にある自社のテスト・トラックで、従来のモデルよりも6秒も速いラップを記録し、
Exige S の持つレコードと同等の数値を記録している。
これにより Evora 400 は、ロータスのロード・カー史上で最速のクルマとなった。
具体的には、Toyota・ベースのV6・3.5 liter はロータス自身が手を加え、インタークーラーと
スーパーチャージャーの容量を上げ、従来より 55馬力アップの 400bhp を絞り出した。
全体の60% に当たるパーツやコンポーネントを見直して、車重は 22Kg 軽い 1415Kg になる。
リア・ウイングの形状を変更する等で 高速域でのダウンフォースも改善している。
6速マニュアル・モデルは、クラッチを改め フライホィールを軽量化、トルセン・タイプの LSDに
変更し、6速オートマの内容も見直している。
更に 足廻りも強化、ブレーキ・ディスクは 各々20mm 近く拡大して、フロント・370mm、
リア・350mm になった。 キャリパーは AP Racing。
フロント・19インチ、リア・20インチで、軽量アルミ鍛造ホィールは オプションだが、
これについても 3.3Kg 軽量化、Michelin Pilot Super Sport(235/35・Front、285/30・Rear)を
履かせる。 車室のシートは、フロント・リアの合計で 9.4Kg も軽くし、シート・ヒーターも有る。
オプションだがフル・レザーシートも用意している。 後席には、チャイルド・シートを確実に
固定する為の Isofix(アイソフィックス)アンカーが備わっている。
エアコンと室内のベンチレーションも改善した。 オーディオは Alpine 製で、5スピーカーに
サブ・ウーファーが着く。 また、リバース・カメラとリア・パーキングセンサーも備える。
車輛価格は £70,000 - 、日本円で 1300万円を超える ! 発売時期はこの8月、
もしくは秋口の頃を予定している。 日本への導入時期と価格は まだ未定だが、
英国サイドでは 予約金を払って、既に オーダーが可能だ。
britishgreenyokohama@gmail.com
ロータスは 製造ラインも見直し、組み上げ時間を10% 削減、今年9月の時点までに、
週当たりの生産台数を 現行の45台から70台までに引き上げる。
また、全世界で168店有るデーラー網も、2015年末までには 200デーラーに増設する。
ちなみに現在は、英国内で14店、ヨーロッパ諸国で49店、北米に49店、日本には20店、
中国20店、その他24店が有る。。 イギリスが何気に少ない。
さて、ロータスは この Evora 400 をフラグシップとしているが、本来 その役割を担うのは
やはり Esprit であろう。
Gales は、このあと、4ドア・セダンと SUV を企画すると言っているが、それは順序が逆だろう。
まずは、エスプリではないか。 ただ、エスプリの発売までにセダンと SUV で我慢出来れば
いいが、多分 それは難しい。 エスプリを含めたライン・アップを3年以内に完成させれば
話は別だけど、それはムリでしょ ! しかも 今回の Evora 400 が予定通りの販売台数を
確保できればいいが、きっと難しい。 デザインを修正して性能をアップすれば、
売り上げが倍増するという程、簡単なモノではない。 [Problem & Task of Lotus]
Gales は、エリーゼとエクシージも合わせて 初年度の総生産台数を2000台、
3年以内に 3500台まで引き上げられると言うが、この3500台は 従来のライン・アップに
加えて、今回のエヴォラ400と 今後発売を予定する セダン、SUV を算入しての数値だろう
から、価格も考慮しつつ、よほど魅力的な クルマ造りにしない限り、私は この目標は困難
だと感じている。 それとも、Elise、Exige、Evora レンジだけで 3500台なのか。
確かに デーラー数を増やせば、初期在庫と 多少の販売増は見込めるだろうが、
それは 本来の姿ではなかろう。 離脱するデーラーも 当然出てくるし、
そもそも、ロータスは ポルシェやフェラーリには 成り得ない(と想う)。
英国を含め 現行の各ロータス・デーラーは、失礼ながらその資本力は弱小だ。
もし スポーツカー専門で行こうと思えば、これまでのライン・アップに加えて、
その総数に匹敵する販売数が見込める 新たな Mazda MX-5(ロードスター)クラスの
廉価な小型スポーツをレパートリーに加えるべきだ。
そうする事が ロータス社としての完成型ではないか !? セダンと SUV は、おまけだろう。
それよりも、かっての計画のように ハイブリッドの小型シティー・カーに行くべきだ。
これらを 現行のマレーシアの資本に委ねるのがいい。
以上、多分に 私見の域を出ないが、いかがなものか ?
私だったら そうしますがネ。 Gales さん !