2015年2月7日土曜日

Next Gen Evora

 Autocar


ここ一週間、風邪をこじらせてしまった。 だんだん身体の微調整が効かなくなってきたか ?
でも、これまで殆んど風邪なんか縁がなかったが、且つ、昔からバカは風邪を引かない
というのが定説ではあるが、考えようによっては、やっとバカの域を脱出したのかも知れない。

しかも心配事もあって、昨年、脳のMRI を撮ってもらった ついでに判ったことだが、
血管年齢は40歳と判明したので、あと50年は生きられると確信した次第だ。
少なくとも あと30年は この仕事を続けられると思うと、嬉しくなってしまう。
なんてったってイギリスには 行く都度に新たな発見があって、話は尽きない。
だから この仕事にはキリがない。 いい仕事を見つけてしまったという 自己満足も尽きない。

更に スコットランドには まだ行ったことがない。 関連のクルマ屋もないし。
でも 10年ほど前に、初めてスコッチなるものを口にして、驚いた。
それまで サントリーとニッカしか知らなかったのが、またもや 新たな発見をしてしまった。

特に スコットランドの海辺の酒蔵(さかぐら)で仕込んだ酒には、潮の香りが滲み込んでいて、
仕込みに使う泥炭の匂いと併せて、子供の頃に初めてコカコーラを飲んだ時に感じたクスリ臭さ
を思い出し、悦に入った。  これはハマる !!  いいじゃん !
というワケで、イギリスに行く際の夢は倍増した。  10年、20年後が楽しみではないか。
さて、キリがないから ロータスの話に戻ろう。


Lotus は 来月の Geneva Show で、クルマの内外共に吟味した Evora を登場させる。
現CEO の Jean-Marc Gales は既に 昨年11月、この件についても言及しているが、
いよいよ 彼なりの ロータスの改革に着手し、それを加速させることの様だ。
ということは、前後して Exige S についても同様の手法を取っていくだろう。
つまり、15% のパワーアップと 15%の軽量化である。

もちろん それに付随して、内外装の刷新も謀っていく。 今度のエヴォラも フロント・マスクが
僅かに変更される。 より アグレッシブにするのか、それともマイルドにするのか。
多分、後者だろう。  より幅広い層に受け入れられ易いように 乗り心地、操作性も改善されると
想われる。 多分 アジアン・マーケットを拡充し、よりグローバルな展開を目指す。

でも、彼の言葉の端々には、ポルシェあたりを意識している様に見受けられるが、
果たして それでいいのだろうか ?  時期早少ではないのか。
そもそも ロータスは ポルシェになり得るのか !?

否、... だと思う。 ポルシェ化してはいけない。 非力のまま 競合すべきではない。
私的に一番心配するのは、デーラーの様相まで ポルシェ・スタイルを目指してはいないか
という事だ。 今後デーラー数を増すという事は、多分 その辺を念頭に置いているに違いない。
というよりも、そんなにコアなデーラーが数多く存在するハズがないからだ。

更に、SUV と4ドア・セダンを投入すると言っている。 これはもう、今までのロータスではない。
会社自身の性格を変え、新たなマーケットに向けて 変身するという事だろう。
確かに それは時代の流れかもしれないが、せめて そんな中にも ロータスのフィロソフィーを
いかに織り込んでいくか しかないかも知れない。 それしかない。

そして Esprit については、今回一言も発していない。
本来、ロータスのフラグシップは、エスプリである。 そして エンジンの自製( in House)を
目指すべきである。 そこで初めて世間に認められる会社となり得る。
Gales は、この辺の順序と後ろ楯を よ~く考えなくてはいけない。
どちらが正しい順序かは、私にも判らない。
でも この順番を間違えると、ロータスは またもや 大きく後退することに為りかねない。 

要注意だろう !