2015年8月29日土曜日

2020 Olympic National Stadium again !?



http://qz.com

雨模様の土曜日には 言いたいことを言わせて貰おうと思い、再度 申し述べる。
この件については、自分でも どうにも煮え切らないからだ。
britishgreenyokohama.blogspot.jp/2015/07/2020-olympic-games-caming-soon.html

昨28日(金)、政府は 先月に白紙撤回した新国立競技場の新たな建設計画を発表した。
周辺施設の整備計画を含めた総工費の上限を1550億円とし、収容人員は68,000人。
また、大会後に増設をすれば 8万人収容も可能という。 付け焼刃だ。
遠藤五輪担当相は、日本の建築技術を結集すれば  IOC が求めている 2020年1月に
完成時期を前倒しすることは可能であると思う、と述べた。

さあ、ここで勘違いしない様に 耳を良く澄ました方がいい。
1550億円で 当社がやらせていただきますなんて、どこのゼネコンも 言っていないだろう !
2年くらい前から政府は、躯体は大成建設、屋根部分は竹中工務店に打診していたが、
今 彼らは、この金額で どうやって辻褄を合わせて世間に説明しようかと、悩んでいるに違いない。

そもそも今回、デザインだけは国際コンペで入札し、設計と建設期間中の施工監理については
国際的な入札方法は取らない。 よって今後積算される費用が最も安い費用になるかどうかの
保証は何もない。 施設が完成するまでに、この1550億円は2000億円近くになってる事だろう。

通常、大規模な建築の場合は 設計会社とゼネコンがペアになって進められ、その設計会社が
最初から最後まで 行程管理のコンサルタント業務を行う。(商業施設の場合は、さらに商業系の
コンサルタント会社が加わる。) 今回は 新宿に本社を構える日本設計㈱ が設計と監理業務を
請け負うだろうから、タクシーで1000円足らずの距離で現場に出向くことが出来るだろう。
(注 ;  ㈱日建設計と日本設計の JVで参加することに為ろう。)

ところで、新たに示された新国立競技場の上記のCG を よ~く視てもらいたい。
一見 当初案で視たデザインに非常に良く似ているが、構造上に重大な変更がなされてる。
その内容は以下の通りだ。

そもそも当初、選定が決まっていた ロンドンに所在する Zaha Hadid Architects の案では、
キール・アーチの四隅で観客席を釣ってしまい、屋根部分も それに抱かせる構造になっていた。
これにより、施設の大部分をアーチの両端の基礎部分で支える構造をとる為、その基礎工事を
最小限にとどめる事が出来たものだ。
https://vimeo.com/64632869  [Video]   [Zaha's Office in London / Maps]

ところが、新たに改定された建設案では、アーチを支えていた基礎(Thrust Block Foundation)が
亡くなってしまった為、当初の設計意図は完全に失われ、両端の橋脚部のみの杭基礎 から
競技場を全体的に支える直接基礎(ベタ基礎)の打設をするという、基礎工法自体の内容が
全く変更されてしまっている。
これにより、競技場施設のかなりの部分で 30mの深さまで完全に掘り起こし、
大量の基礎コンクリートを打設しなければならない。

これは旧競技場を 既に取り壊して更地になっているところに埋まっている、10000本近いと
いわれている杭を抜かなければならない事を意味する。  これは Zaha のデザイン案では
不要な工程だった。
この為に膨大な量の土砂の搬出工程が発生し、その後に競技場全体に直接基礎を打設する
という工程も行わなくてはならない。 これらにより、大量の残土と廃棄物が発生する事になる。

地盤の軟弱な東京では、地下の東京礫層に達するまでの深度に 杭基礎を打っていくか、
今回の様に直接基礎を打つというのが通常だが、昨日発表された見直し案では、
その深部に達するほどの膨大な量のコンクリートを埋設する必要が生じて来てしまう。

もともと Zaha 氏は、キール・アーチの両端を最小限の基礎で支える事で、基礎工程のコストを
大幅に圧縮し、全体的に1300億円というコンペの要件に近づける努力をしていたと言われる。
ところがが今回、上部の鉄構造はそのままで、余計な手間が増えたうえに大量のセメントを
使用しなくてはならないハメになった。
さらに デザイン変更により、押し寄せる観客を整理する為の導線も分断されてしまっている。
また、特に パラリンピックの競技者や観客のためにと、遠藤五輪担当相が考えていた
冷房設備も、費用を削減するために取りやめになった。

これ等の計画変更により、建設のスケジュールを大幅に圧縮するために、作業人員を大幅に
増やし、突貫工事になるのは必至となった。 作業員の安全も問われる。
構造上の意味を失った屋根は、ただの重い飾りになっただけだ。 バカな話である。
今回公表された競技場の CG は、絵に描いた餅なのだ。

しかも 五輪後の利用方法についても 大規模なコンサートなどに使用する事は考慮に入れず、
費用対効果は大幅に減少している。 取りあえず オリンピックに間に合わせるだけの
今回の企画変更では、オリンピック後も大した経済効果は見込めず、結果的に 庶民と世論が
一番心配している 1550億円もの税金のムダ使いで終わることになるだろう。

政府は 1000億円近い費用を削減したと胸を張るが、F1だって レース毎に1000億円近い
経済効果を創出している。 日本は この1000億円が、今 出せないと言っているのだ。
F1の上位3チームの年間の運営予算は、各々が600億円、3者で毎年 計1800億円を超える。

なんか悲しくないか !?  日本の実力は こんなもんか。 世界に発信する国家プロジェクトなのに。
日本のこれからを担う若者よ、 よ~く考えた方がいいぞ。

私はこれを機に、仕事のベース基地を英国に移すことを考えようと思う。
どうせ 仕事のネタはイギリスだし。 その方が、費用対効果は遥かに高い。
いつまでもママゴトみたいな事をやっている日本に居ては、フラストレーションが溜まるだけだ。
IOC(International Olympic Committee)だって、今回の日本の措置には、口には出さないが
幻滅しているに違いない。 せっかく日本に決めてあげたのに。
だって、日本誘致のプレゼンには この新競技場の絵も ぶら下げていただろうに。

Zaha Hadid design for Kasumigaoka National Stadium, Tokyo.

さて一方、技術的にも 不可解で難解な規制をしたために、つまらなくなってしまった F1には
感動を覚えることが亡くなり、観客数も視聴率も 大幅に減ってしまった。
間もなく開催される鈴鹿に、私は行かないと決めている。
今回決定された新国立競技場には 例えオリンピックといえども、私は行かない。
だって、こんなケチをつけた場所と施設では、心からの感動が得られるとは想わない。
感動しなけりゃ意味がないじゃないか !!

もう一つ。 既に契約済の設計事務所、ゼネコンに対する設計料等は 60億円近くで、
これ等は支払いが確定している。 もしくは 膨大な違約金となろう。 当然だ。
下村文部科学相は、Zaha 氏の巨大アーチ構造が予算オーバーの原因と言っているが、
これは全くの的外れである。 今回 計画の見直しをしたことで、これ等を含め 既に100億円
近いロスやムダが発生しているはずである。

もっと的外れなのは Japan Sport Council(JSC : 日本スポーツ振興センター)だ。
的外れというよりも、少なくとも 巨大施設の建設と企画設計に関しては ド素人の連中だろう。
それを "眺めていた" 下村氏も同様である。 だから 実質、更迭されたのだ。
国民の税金を預かる彼らは、超プロ意識を持つのが 当たり前だろうに。

絵コンテからスタートして、様々な設計プロセス経て最終的な計画図面と設計図が出来上がり、
それに基づいて費用明細が10円単位までのレベルで積算・算出される。
建築の流れの常識さえ理解していなかった 文科相とJSC の お粗末なセンスから端を発して
起こった バカな話である。

これは、どこぞのニュースキャスターやコメンテーターも同様だ。
未だ1300億、1300億と声を張り上げ、"どうして、1300億の予算だったのが なんで2000億円
を超えてしまうんでしょうね !?  税金のムダ使いだ。"  という程度の発言しか聞こえてこない。
世間も これを見て、1300億円で出来るものだと 勘違いしてしまう。 建築にド素人なマスコミが
流布した風評被害みたいなもんだ。 彼らは 今回の1300億円が、いったい どんな内容の数字
なのかを 全く理解していない。

1300億円で、どこの誰が これだけの建築物を造れるのか !!! ??   私だって知りたい。
国内のゼネコンだって こんな金額で造れるハズがない。 担当者は 苦笑しているだろう。
いっその事、中国の会社に頼めばいいじゃないか !  今だったら やってくれるかもヨ !!

さて Zaha Hadid Architects は、この様な大幅な設計変更は 工期が決まっている事を考えると、
危険だと述べ、予算を超過したことについて、その要因は巨大アーチ構造にあると言う
日本の見解を否定した。
www.zaha-hadid.com/2015/07/28/new-national-stadium-tokyo-japan  [statement]

昔、東京オリンピックの頃は 夢と希望があふれていた。
1964年の10月1日に新幹線が開業し、前後して首都高速道路が出来上がった。
オリンピックをはさむ前後10年位は、いわゆる 日本の高度成長期で、世の中は大いに賑わい、
70年には大阪万博も開催されている。

past Tokyo Games

さあ、 これからも もっと夢と希望が持てる日本にする為に、よ~く考えてみよう。
とりあえず 我々レベルでは夢と希望を英国車に託す、 なんてのは 実に適切な方法であると
確信しますが。(これも 言いたかった ! )

あなたにとって、夢のある人生が過ごせるかどうかは 大問題である事を しかと認識すべきだ。
さあ、 いい人生を ............ !   イギリスは 美味しいぞ~

2015年8月28日金曜日

All New TVR is coming !?

https://driventowrite.com/2015/07/02/tvr-are-coming-back-to-life-deposits-being-taken/
2017 TVR: image from Autocar (thanks!)

TVR。   幾度となく その復活話が現れては消え、また現れては消えた。
しかし もうこれで最後にして欲しい。

さて、その確証とも言えるのは、Gordon Murray DesignCosworth Engineering の 2社が、
このプロジェクトのキー・パートナーとして参加した事だ。
さらに、まだ具体的なディティールも実写も公表されていないにもかかわらず、
この6週間で 250人からデポジットを得ているという事である。
一台につき、£5000 - のデポジットと言われる。

代表者の Les Edgar は、間もなく より詳細な状況を発表するとしている。
彼らは 年間の生産台数の設定を1000~1500台としているが、
初年度となる2017年には100~300台程度だろうと考えている。
生産拠点は Guildford 近郊を予定しているが、これもまだ確定したものではなく、
今後 物流の状況やサプライヤーの動向も鑑みた上で、事業計画を煮詰めたい意向だ。
拠点となる本社を置く場所も 生産の開始間際になる見込みである。

Guildford は、ロンドンからA3で南西に向かい、M25 を越して10kmほど行った街である。
以前、Caparo T1 を造っていた Farnham に行く途中だ。

新生 TVR は、2000年代の Tuscan や Sagaris 位のボリュームになる様だが、
その中身は 全く新しいものだと言う。
ボディー・ワークを含めたメカニカル・デザインは、サリー州・Shalford にある GMD
(Gordon Murray Design)で開発が進行しつつあり、其れに載せる V8 エンジンについては、
Cosworth の Northampton Factory で組み上げられる予定で、フォードかシボレーのブロックが
考えられる。  今のところは Ford Mustang の 4951cc・V8 / 415bhp with Dry-Sumped
をベースに、450~470bhp 迄  コスワースがチューニングを施こしたものが有力である。
これに 6速・マニュアル変速機を組み合わせる。

シャシーと足廻り、外装については GMD が手掛け、最終的に 車重 1100kg のクルマに
仕上げる。 クーペとコンバーティブルを用意する。
価格については £60,000~£80,000 を想定している。
Les Edgar and Gordon Murray

ニューモデルとしての 車名は まだ未定である。
年間2000台が理想的な数字だと言っているが、まぁ 難しそうだ。
多分、実質 1000台以下だろうが、セールス・オペレ-ションが滞こうれば、
500台以下も在り得る(と、私は想うが)。

さあ、どうだろうか。 2017年の販売開始を狙っている割には、未だ 本社予定地も
生産拠点も決まっていない。  デポジットまで取ってしまって  大丈夫か !?
かって Lotus は、今のエヴォラの前身ともいえる "M250" の生産計画を発表した。
当時 ウチも3台分のデポジットを支払ったが、その生産は中止になってしまった経緯がある。

Lotus M250

まあ これもイギリス流と言ってしまえば それまでだが、今回の TVR も  いまひとつ 具体性に
欠ける様な気がしないでもない。
あまり 声を大にして言うのも 失礼にあたるので、とにかく推移を見守ることにしようか !

2015年8月27日木曜日

Giant Slayer for more expensive rivals




来春頃の発売を目指して テストを重ねる Lotus 3-Eleven。
450bhp ・車重900Kg のこのクルマは、自社のテストコースだけでは確認できないデータを集めに
今月の Nurburgring に現れた。
2人乗車だから、タイムの計測は まだ 二の次だろう。 ボディーワークは微妙に進化している。
youtube.com/watch?v=Ng3cs5u5d14  [Video]

ロータスの一番の "強み" は、価格以上に高性能であり  且つ具体的に速く、
コーナーを攻める際のハンドリングにかけては "一流" なことである。
この 3-Eleven は、現時点で ロータス史上 最速のクルマとなろう。
重くなってしまった最近のロータス車の中にあっても、3-Eleven は十分な馬力も得て、
正に ライトウェイトを標榜できるクルマになっているハズだ。

Lotus は 3-Eleven のトラック・モデルと共に、ロード・モデルも用意する。
Mazda MX-5 に 450馬力を載っけた様なもんだ !!
Road Type の価格は 82,000 -  だから 決して廉くはないが、
ハンドリングを含めた その内容と共に 納得できるハズだ。 日本では 1580万円位か。

Lotus 3-Eleven side

今週の為替相場は、例の中国株の記録的な下落で 対英国ポンドも大きく下げている。
今日の 東京三菱UFJ の TTS も 189.94円 / £ で、久しぶりに 190円を切った。
www.bk.mufg.jp/gdocs/kinri/list_j/kinri/kawase.html
ウチでは(それを記念して !? )今から一週間、来週中に全額一括でお買い上げの方に限り、
1480万円(税込・検付諸費用別、全国一律価格)で申し受け、 最速で 納車致します。
お預かりした金員は、直ぐにポンドに替えてしまいますので。
britishgreenyokohama@gmail.com

まあ、いつもながら 下手な商売で あまり儲からないのだけど、
一番の理由は、私自身も 早くこのクルマを日本の路上で走らせたいという 一途な望みからです。
通常 私共は、予約金 ・中間金 ・残金等を、各々その時点の為替レートで お預かりしています。
これが一番のフェアトレードだと思うからです。
変動する為替に対して、売る側も買う側も、双方にリスクが少ないので安心感があります。。
だから決断は ゆっくりでも大丈夫。 但し 今回とは別で、納期は注文時により 異なりますが。

尚 ウチの一番の "強み" は、20年前に当店で販売した、当時英国で 50台ほどしか造らなかった
ハンドメイドのクルマでも、補修パーツの供給が出来るという実績を持ち併せることです。
...... ご検討ください。

では、来年の登場を 楽しみに待つことにしましょうか !

2015年8月25日火曜日

New York Yesterday, and .......... !!


昨24日の中国・上海市場の暴落に端を発し、世界同時株安の様相を呈した各国の株式市場。
日本市場は今日25日も 昨日に続いて大幅に下落し、半年ぶりに 18000円台を割り込んで
17806.70の終値を記録した。 世界のあちこちで Black Monday の言葉が囁かれる。

昨日、注目の ニューヨーク市場 では、取引時間中の下げ幅としては過去最大を記録した。
この日は特に、取引開始後のわずか30分の間に 株価が瞬間的に急落して、
いわゆる Flash Crash と言われる現象が起こったとも想われる。
IT取引が盛んになったことで起こるものと考えられている。
これは、高速で高頻度な取引(High Frequency Trading)が Web上で
行われる事に依り、アルゴリズの変化が影響して起こるのだろうと言われる。

中国経済の急激な減速による世界経済の先行き不安から、リスクを避ける為に手持ち株の
売り注文が殺到して、結局 この日の終値は15871.35ドルで引けている。
上海 ・ニューヨーク共々、今まで留まっていた不安が 一気に噴出した結果となったものだ。
これに反発して 今日の NY外為市場では、円とユーロが急騰している。

今日も上海市場は、開始直後から売り注文が相次いで  昨日に引き続き全面安となった。
これに対し、本日25日、中国人民銀行は貸出金利を0.25%引き下げることを発表、
市中銀行の預金準備率も0.5%引き下げるとした。
しかし、午后の上海は再び下落、昨年12月以来の3000ポイント割れ、
上海総合指数の終値は2964.97ポイントで、昨日よりさらに 7.63%下落している。
多くの投資家が先行きに不安を感じて 株価の下落に歯止めがかからない。
http://nikkei225jp.com/china/    CF ;  1929 Crash(Video)
一方 米FRBの利上げ先送りの期待感も含め、つい先程、日本時間の22時から始まったNY市場
では、開始後30分の時点で、378.41ドル上昇した。
欧州の各市場も 同様な理由からか 3~4%超えの上昇を示し、今季最大の上昇率となった。

  PS ;  しかし ニューヨークでは その後 一時400ドルを超える上昇を示したものの、
     市場が引ける 日本時間の26日午前4時の間際には 再びマイナスに転じ、
     結局 ダウ平均株価は最終的に前日をさらに 204.91ドル下回る 15666.44ドルの
     大幅な値下がりで取引を終え、6営業日連続の下げとなった。
     (最後の一時間では 550ドルもの下げを呈した。)
     

また日本株の割安感と安心感からか、海外投資家も日本株を買いに入る傾向にもあり、
今日25日の日本市場も ヨーロッパと同様に上昇している。
アメリカ経済自体は堅調なので 急落が続くとは限らないが、引き続き投資家の恐怖感は
収まっていない結果となった。
キモは 今後中国が、新たに打ち出す景気対策が どこまで期待出来るものかに関わっている。

しかし 実態にそぐわない中国バブルに対して、果たして中国当局がどこまで対処できるかは
甚だ疑問が多い。 今のところは 目先の付け焼刃の感がいとめない。
事態の収束を試みる中国政府のオペレーションは、収拾のつかない状況に陥る可能性が
非常に高いとみるべきだろう。 アメリカ政府は 今回の市場動向を含め、強い関心を持って
見守っていると言うが、日本政府と日銀は 最大限の緊張感をもって注視し、
それに対処する時期を見失ってはならない。 もちろん、国内の各企業も同様である。
中国に現場を持つ日本企業は、注視を怠ってはいけない。


さあ、こんな中で、我々の 自動車業界は いかに !?
Lotus は、中国企業との提携で SUV を中心に 現地生産の計画を目論んでいるが、
今後 中国国内の混乱が勃発した場合、果たして その状況を上手く切り抜ける事が出来るのか !?
これには 親会社であるマレーシアの DRB-HICOM の判断が 非常に重要な位置を占めるだろう。
今のロータスは、マレーシア資本を抜きには 考えられない状況にあるのだから。
もっとも ロータスが中国で生産・販売を予定するのは、4~5年後の話になるだろうから、
その頃を待たずに、今回の中国発の騒動も結果が出ているだろう。  さて、吉か凶か !?

ART_8434

しかし、我々が重視する 英国のマイナーなクルマの業界、つまり Ginetta や Ariel Atom、
BAC Mono、Morgan 等は、各々が地道な努力で その生産を続けているのであるから、
この様な状況下ではむしろ 堅実だろう。
もしも このまま円高傾向が続けば、少なくとも 我々にとってはそれこそ 願ったり叶ったりで、
このところ高止まりを続けていた 対英国のポンド為替相場は 本日25日も急落しており、
東京三菱UFJ の 今日の TTS は、191.49円 / £ となっている。
(この相場表は、月~金曜の10:30から11:00頃の間に更新される。
 本日26日も続落し、東京三菱UFJ の為替相場は 190.87円だ。
 このまま明日も 久々に190円を切ってくれるといいが。)

まあ、ウチらが どう足掻(あが)いても、世界の為替相場はどうにもならないけれど、
少なからず影響が有ることに間違いはなく、これからも 世界の動向には注視すべきである !!

2015年8月23日日曜日

Belgian Grand Prix Final

 skysports.com


間もなく 決勝戦が始まる Belgian GP。
ライコネンは Q2 の途中、ミッション・トラブルでストップした。 これにより 5グリッド降格。
また マクラーレン・ホンダも、エンジンの交換等で 二人合わせて 105グリッド降格となり、
最後尾スタートとなった。

[Spa-Francorchamps Circuit Guide]

Hulkenberg はスタートをしくじった。 フォーメーションのやり直し !!

現地 14:07、レースはスタートした。
ポールポジションを取った Hamilton がそのまま1コーナーに飛び込んだ。
2番手スタートの Rosberg は、4位スタートの Perez に交わされる。
Rosberg は 5位迄 順位を下げてしまった。 Perez が Hamilton を攻める。

Alonso が いきなり 12番手に浮上している。
Hulkenberg はそのまま( ? )リタイアか。 エンジンがパワーダウン。
そして、Maldonad もおかしい !  バック・ストーレートで止まっている。  リタイア。
二人が 早くも コースを去った。

twitter.com/McLarenF1?ref_src=twsrc%5Etfw  /  McLaren Twitter

Lap 10) Rosberg は2番手に回復。 Hamilton から 8.5秒遅れ。 3位 Vettel。

Lap 15) 引き続き Hamilton が トップ。2位 Vettel、3位 Rosberg。

スタートから 30分経過。 メルセデスの 1-2 体制が出来上がっている。

Lap 20) Grosjean 3位浮上。
そして、 Daniel Ricciardo が最終コーナーでストール。 3人目のリタイア !
Lap 23) には Vettel が3位に。



ここで雲行きが怪しくなってきたが !?
Lap 26) Grosjean が4位。  Raikkonen に続いて 17歳の Perstappen が9位にいる。
Alonso 13位。 Button 14位。  レースは既に後半戦に。

レースは 開始後1時間を過ぎたが、雨雲が サーキットから 40km 付近まで近づいている様だ。
Alonso は、これを心配して チェックを怠らないよう、ピットに伝える。
Rosberg は Hamilton に 4.8秒まで詰め寄ってきた。
twitter.com/HondaRacingF1/status/635435877389438977

"Have a go at Vettel"  Lotus Team Radio to Grosjean。
Kvyat は Perez を抜いて5位に。 彼の今日のレースは好調だ。

あと2周。 このままだと Hamilton が最初にゴールすることになるのか !?
2位 Rosberg との差は、3.7秒。
ここで 3位の Vettel が仕掛けるが。
ロータスの Grosjean は3位だ !

そして、遂に HamiltonChequered Flag !! (Belgium Local Time15:31)
ロータスの Grosjean は3位だ !

Lewis Hamilton wins
BBC Sport

1) Hamilton   2) Rosberg   3) Grosjean   4) Kvyat   5) Perez   6) Massa
7) Raikkonen   8) Verstappen   9) Bottas   10) Ericsson

[Full Race Result]

Bottas は今回、ピット・クルーのミスで 右リア・タイアだけ ミディアムを、他の3本は ソフトを
装着しながら走行を続けた。 これにより 彼は ドライブスルー・ペナルティーを受けた。

Vettel は3位で走行していたが、あと2周のところで 右リアがバースト。 結果は12位となった。

Velstappen は Lap 11) で、Sauber の Nasr を外側から攻め続け、遂にオーバーテイク。
相変わらずの やんちゃぶりを見せた。
blackflag.jalopnik.com/reminder-max-verstappen-is-a-beast-1725961101

テレビは この後、23:30 から BSフジで。

Jazz on Sunday / "Blues ette"



Curtis (DuBois)Fuller。 1934年生まれ、Aged 80。
米ミシガン州・Detroit 出身のジャズ・トローンボーン奏者。
日本では このアルバム、"Blues ette"(Savoy 原盤) が彼の代表作として あまりにも有名だ。

Paul Chambers と Donald Byrd は、Fuller の(高校の ?)同級生だった。
それから遠からず、このアルバムでも共演している Tommy Flanagan、そして Milt Jackson や
Thad Jones とも知り合うことになる。

1953-1955年にかけての軍隊時代には、Yusef Lateef ら、デトロイトのクインテットと一緒に
演奏していた。 同時期に Chambers や Cannonball Adderley・Nat Adderley の兄弟とも
プレイしている。 1957年、クインテットは New York に演奏の場を移し、
最初のリーダー・アルバム "New Trombone" を Prestige・レーベルで録音した。

Fuller and Coltrane
jazztimes.com

また50年代後半には、Fuller は Blue Note Record の Alfred Lion の目にとまり、
Miles Davis や John Coltrane、Sonny Clark らのサイドメンとしても活躍した。
Coltrane のアルバム "Blue Train"(57年) での演奏は、Fuller の最たる好演として知られる。
ブルーノート時代の 61-65年には、 彼は Art Blakey's Jazz Messengers に在籍し、
自身でも Impulse、Epic、Savoy 等のレーベルに リーダー・アルバムを残している。

(余談だが、60-70年代にかけての京都・河原町通りの地下に、"Impulse" という名のジャズ喫茶
 が存在した。 同じ界隈には Big Boy や Mal、London House、Blue Note らの名だたる Jazz屋が
 軒を連らね、インパルス、ビッグボーイ、マルでは JBL のスピーカー・Olympus を駆使し、
 訪れる客達を楽しませた。 半世紀を超えて今でも営業中の Blue Note(Jazz & Bar)は、
 来年2月初めに一旦閉店し、新たに 奈良に店を構える予定だという。)
 [Kyoto Bule Note, current store map]


尚 Fuller は、2007年に "NEA(National Endowment for the Art) Jazzz Master" の称号を得て、
その後も演奏やレコーディングを精力的にこなし、現在は SJS(School of Jazz Studies)や
NYSSSA(New York State Summer School of the Arts) の客員教授も務める。
下記は 本年4月20日、NY の Jazz at Lincoln Center の Rose Hall で NEA が行った
Jazz Masters Awards の記念コンサートの画像だ。  [Maps of Jazz at Lincoln Center]
演奏に入る前のトークも少し長いが、時間のある方は どうぞ !
[2015 NEA Jazz Masters Awards Ceremony & Concert  /  2:00:08 ]

このビデオの冒頭に登場する Carla Bley のコンサートの手伝いをしたことも有る。(裏方です。)
20年近く前か。 ここで カーラと演奏している Steve Swallow も、ピアノの Don Friedman と
一緒に来日した際に、お茶の水のホテルで面談した。 今は皆んな、お年を召していらっしゃる。
カーラは若いころから 前衛の色濃い意欲的な作品で 当時のジャズ界を代表する地位を得て、
コンポーザーとしても一流の腕を振るった。


さて、表題のアルバム "Blues ette" は、1959年に録音されている。 56年前だ。
この頃以降に録音された LP 盤には、今でも 聴く人々を納得させる十分な情報量が入っている。
このの時代に全盛を迎えている 真空管アンプを使っても、これ等の LPレコードからは
聴いていても 身震いする程の音場(おんじょう)の表現を再生することが可能である。
但し 金額が一つの目安ではあるが、出来れば 少なくとも 30万円以上のオーディオ・セットで
聴くことを オススメする。(中古品で 10万円くらい。) それ以上は 趣味の世界と考えても良い。

アルバムの内容は 下記の通り。 また最近の You Tube は、一曲が終了してから 放っておくと
自動的に次の画像に移行するから、下記のA面3曲と B面3曲は 連続して聴くことが出来る。

[You Tube  /  "Bulues-ette" ] ← Click

[Track listing]
 Side A
1)  Five Spot After Dark  /  5:18
2)  Undecided  /  7:09
3)  Blues-ette  /  5:31

 Side B
1)  Minor Vamp  /  5:12
2)  Love Your Spell Is Everywhere  /  7:07
3)  Twelve-Inch

[Personnel]
Curtis Fuller - trombone
Benny Golson - tenor saxophone
Tommy Flanagan - piano
Jimmy Garrison - bass
Al Harewood - drums

それでは  ひがな日曜日、カーティス・フラーの名盤をお楽しみ !!
A面一曲目の "Five Spot After Dark" は、看板曲。
B面の "Love Your Spell Is Everywhere" も オススメ !

2015年8月22日土曜日

Monterey Motorsports Reunion 2015 last week


Mathias Sielecki's 1954 Maserati A6 GCS.


Pebble Beach Concours が "静" のイベントであれば、Laguna Seca で行われたレース、
Monterey Mortorsports Reunion は まさしく  "動" のイベントだ。
動く博物館と言えば大袈裟だが、アメリカ西海岸で行われる ヴィンテージ・モータースポーツの
一大イベントだ。 今年も 550台のクルマが馳せ参じた。
英国の Goodwood 同様、アメリカに於ける "Moving Motor Show" そのものである。
www.mazdaraceway.com/rolex-monterey-motorsports-reunion


毎年、この時期になると心が疼(うず)くのだが、今年もついに 行き損なってしまった。
久しく訪れていない。 蒸し暑い日本を離れて、カリフォルニアの青い空が目に浮かぶ。
"仕事です !  仕事ですから ....... 。"  と、いくら声高に説明したところで理解されず、
"どうせ 遊びに行くんでしょ !? "  と言われて 誰も取り合ってくれない。
今年は既に 1月にバーミンガム、3月にはジュネーブ・ショーに行ってしまった。
もちろん 今後の商売のネタ捜しなのだが、どうせ周囲は遊びに行ったと思っているに違いない。

"いい仕事ですね ! " と言いながら、ヒトは 内心 妬(ねた)み同然の顔をしながら おっしゃる。
でも、私の仕事の内の半分は、この様に 他人(ひと)が遊んでいる様を垣間見て、
それをヒントに 商売につなげるのが主旨でもある。
さも自分が走ってきたみたいな口ぶりで お客さんに説明し、巧みに( !! )に この手のクルマを
欲しがる様に仕向けて、興味をそそるのだ。  いゃ~、やっぱり 僕は商売人か~ !?
でも  よくよく考えてみれば、遊びや趣味を仕事とし、生業(なりわい)とする  たぐいまれな商売
なのかも知れない。  そう ..... 、いい仕事に違いない。
自分も真剣に遊ばなければ、他人に説明できるものではなかろう。 おこがましいと言うもんだ。

さて、余談はさておき、今年のラグナ・セカの "お題" は Shelby Mustang GT350 だった。
コブラと相まって、アメリカを彷彿させる代表的なクルマだ。
www.youtube.com/watch?v=OvQ6dvcrO1w
もちろん Cobra も GT40 も、ラグナ・セカの必須アイテムである。
さらに GT350 を ここまで世界に発信できたイベントは、そう ざらに有るものではないだろう。
自分の仕事は 英国車屋だが、Shelby American のクルマの事は 外すワケにはいかない。


先週一週間で モントレー界隈で起こった事は、到底 語り尽くせるものではない。
もし これをブログで網羅しようとしたら、多分1ヶ月近くは書き続けなくてはならないだろう。
だから今回は  明日に もう一度、Pebble Beach の出来事を載せて終りにしよう。
とにかく 言葉や写真だけでは その全貌を伝え切るのはムリだ。
勘違いしてはいけない !  インターネットで どんなに多くの記事を引っ張り出してこようが、
現場の雰囲気と空気感は理解できない。 そんな記事の100や200は、すぐに集まるけどネ。
イギリスがやってる事も大したもんだが、アメリカで行われている このイベントも称賛に値する。

blackflag.jalopnik.com/vintage-racing-the-best-thing-about-monterey-car-week-1725484573
www.autoblog.com/2015/08/16/motorsports-reunion-shelby-gt350-monterey-2015/
www.dailysportscar.com/08/18/2015-rolex-monterey-motorsports-reunion-day-two.html


acuraconnected.com/2015/08/16/past-and-future-2015-rolex-monterey-motorsports-reunion
hondanews.com/photos/parker-johnstone-in-the-spice-acura-at-the-monterey-motorsports
bangshift.com/gallery-the-amazing-cars-of-the-monterey-historics

さあ、来年こそ 頑張って行ってみるか。   仕事ですョ、 仕事 !!   やっぱり 体は 3つ欲しい !

2015年8月20日木曜日

Sorry, last month "Silverstone-Classic 2015" , and ......


Chrisophe D'Ansembourg's Jaguar XJR-14

最近の暑さのせいか、先月も 注目すべきイベントを見逃している。
地球温暖化の影響は、こんなところにも現れたか !?
いや、 ブログのネタとしては 頭の中に有ったのだが、それを想い出さずに見過ごしてしまった。
やはり 私の頭の中も 温暖化している。 そして今週、わずかに暑さは和らぎ、 ..... 想い出した。

"Silverstone Classic 2015"
さて 当のイベントは、先月第4週の週末、24(金)-26日(日)にかけて行われた。
10万人の観衆の見守る中、1000台のクラッシック・レースカーとツーリングカー、
120のカー・クラブが参加した。 (すでに 来年のカレンダーも決まっている。)
これは、先週末のラグナ・セカに集合した参加車の倍近い数だ。  やっぱ イギリスは美味しい !!
併せて オークションも 開催されたし、キャンプをしながら レースを楽しむことも出来る様だ。

相変わらず雨天の洗礼も受けたが、走る方も観る方も めげずに最後まで楽しんでいた。
つい、Ella Fitzgerald の "Come Rain or Come Shine" を想い出す。 これも暑さのせいだろう。
www.youtube.com/watch?v=Ev8gIyXCRYo


20年以上 イギリスに通っているが、ここの クラッシック・レースには まだ行ったことがない。
だって、"仕事第一" ですから !
でも よくよく考えてみれば これも仕事の内だから、来年は行くことにしよう。
(忙しい !  体が 3つくらい無いと。)  我ながら、いい仕事だ  !!
[2015 Reports]
www.classicdriver.com/cars/silverstone-classic-2015-every-raincloud-has-silver-lining
www.touringcartimes.com/2015/honda-btcc-drivers-enjoy-success-at-silverstone-classic/


そして一方、アメリカも負けてはいない。  "U.S. Vintage Grand Prix 2015"
シルバーストーンと 同じ週末、かの ワトキンスグレンで ヴィンテージ・レースを開催している。
[Map to Watkins Glen]  [last 2014 Vintage Grand Prix]
www.sportscardigest.com/u-s-vintage-grand-prix-watkins-glen-2015-report-and-photos/
今年の "お題" は、Alfa Romeo だった。  我が セブンも負けてはいない。
www.youtube.com/watch?v=ZkR8repntxs

さらに今月以降、アメリカだけでも 山のような数の ビンテージ・レースが控えている。
.......... ン、体が 5つほしい !!  (ついでに おカネも。)
www.vintagemotorsport.com/race_calendar.asp

では 皆さんも、 ......... 好きなところに  "行ってらっしゃい !  "

2015年8月19日水曜日

Exige 360 Cup, Limited Edition 50 Cars



 seloc.org

Lotus の CEO・Jean-Marc Gales は 中々 手堅い男なのかもしれない。
昨年春に就任して以来、一年チョットの間に、それまで低迷していたロータスを再建すべく
具体的に見えるカタチの成果を出している。 判かり易い。 しかも 即効性が有る。
前任の Bahar も 私なりには評価したいが、Gales は、彼とはアプローチの仕方と順序が違う様だ。

当然の事だが、会社にとっては その販売数量と売上高は重要である。
昨年 Gales は 一旦、まず社員のクビ切りを行った。 取りあえず 会社の負担を軽減させたのだ。
そして、その後の対策を立案している。 もちろん クビ切りも その一環だろう。
デーラー数を増し、ベースモデルはキープしながらも、今ある持駒(現行モデル)をアップグレード
させて 付加価値を付けた高価格帯のクルマを創って 売り上げ増に貢献している。
Bahar は、この真逆をやっていた。

更に近い将来、新たに SUV と セダンをレパートリーに加える予定だ。
これも 今の時代のトレンドである。 いまやロールス・ロイスやベントレー、ランボルギーニまでが
SUV を企画している。(フェラーリは この話には乗らない。 プライドが有るからだろう。)
ロータスは、今はプライドなどと 言っている場合ではない。 だから エスプリは後回しだ。
そして、最終的に エンジンを自製することで念願かなって、やっと一流のクルマ屋として
胸を張ることができるというものだが、それには まだ少し時間がかかりそうだ。

まあ、出来れば ここ5年位で 4気筒でいいから一基仕上げて、10年以内に Esprit と一緒に
V8 を自前で調達できれば、上出来だろう。 (フェラーリの如き V12 は考えなくていい。 ムリだ ! )
さあ、ロータスは 新しい時代を迎えることが出来るのか !?

尚、Gales は、今後も自社のスポーツ・モデルに関しては、ハブリッド化することは考えていない
と言われる。 何故なら、ワインディングやサーキットで 頑張った走り方をしてしまうと、
すぐにバッテリーは消耗してしまい、しかもバッテリー自体の重さも、彼らのクルマにとっては
尋常ではないからだ。

しかしながら、あまり重さを気にしない( !? ..... でも ウチが造る SUV は とても軽いと言ってる。)
SUV は、ハイブリッド・システムとダウン・サイジングで エンジンは小型化でき、
更にクイックチャージが可能なバッテリーを積めば、その収納場所も含めて問題はないと言う。


但し、我々には 多少の危惧もある。 それは、重くなってしまったロータスの事である。
確かに 重くはなっても、ロータスの走りは一流だろう。 走り方を制御することは可能である。
でも、どんなに馬力が有って速くても、その挙動は 明らかに違ってくる。
特に 曲がる・止まるは、馬力には関係ない。 つまり、低速でも高速でも "気持ち良く" 曲がる
ことが ライトウェイトの真髄なのだが、重くなってしまったロータスには  これが無い。
重いクルマを止める為には、大容量のブレーキと より強いシャシー剛性が必須となる。
これも結果的に車重の増加につながってしまう。

かってロータスは、"ライトウェイト" の代名詞だった。 今は違う。
でも それはそれで良い。 いつの時代も 企業というものは脱皮を繰り返しながら大きくなるものだ。
やがてロータスは、これまでとは別な性格の会社になっていくだろう。
それは しょうがない。 時代が そうさせるのである。


さて、今回 Gales は Exige 360 Cup を登場させた。
でも これは、Gales の考えている事の 一つの枝葉に過ぎないだろう。 だから 限定50台である。
ロータス全体の売り上げに、大した貢献はしない。
でも、見た目に 会社は順調だとアピールし、全体的な会社のボリューム感を出すことは出来る。
上手いネ !  伊達(だて)に プジョー・シトロエンのトップにいたワケではなさそうだ。
360 Cup を仕立てるのには、大した費用は掛からないからネ !


取りあえず、Exige 360 Cup の 大まかなスペックは下記の通りである。

Toyota 3.5-liter V6 / 355hp(10hp だけアップさせた ! )  車重 1,130Kg。
lightweight front access panel and lightweight rear tailgate, louvered panel。
(空力的に、160km/h で 約40kg のダウン・フォースを増加さる。)
with 4-dynamic mode(drive, sport, race and off)system。
4colors(Metallic White, Metallic Grey, Metallic Black, Metallic Silver)with stealth matt black roof。

[Options]
adjustable anti-roll bars, Ohlins race dampers, electrical cut-off, fire extinguisher,
removable steering wheel, FIA carbon seats, red alcantara interior, air conditioning。

[Price]
£62,995 - including tax。

2015年8月16日日曜日

The Quail, A Motorsports Gathering

 autoblog.com/2015/08/15/quail-motorsports-gathering


今週いっぱい(本日16日まで)開催されている Monterey Car Week。
この "The Quail, A  Motorsports Gathering"、 "The Quail, A Motorcycle Gathering" も
ここ一週間に このエリアで 開催される幾つものイベントの一つに過ぎない。
signatureevents.peninsula.com/en/Motorsports/Motorsports.html
www.sportscardigest.com/quail-motorsports-gathering-2015-report-and-photos/

Gathering の名が示す通り、古典から最新のスーパースポーツ、バイクまでを含むマニア垂涎の
クルマ達が一堂に会している。 Ferrari 250 GTO から最新の Ford GT(来年発売)まで。
もちろん オリジナル GT40 や Koenigsegg、Pagani Huayra も姿をさらす。
また Honda は、来春発売にこぎ着ける予定の Acura NSX も展示している。
britishgreenyokohama.blogspot.jp/2014/08/gt-40-gt108  [GT40 last year in RM Auction]

とにかく、その状況は口では説明し切れないから、やっぱり行くしかない !
でも、個々のクルマについては、上記 "Sports Car Dijest" に いい写真がたくさん載っているので
参照されたし。  だから、来年は 是非とも行ってらっしゃい !!

さて、上の写真の赤白の "P4" は、後に塗装したにせよ、車番 #9 はあまり見慣れないクルマだ。
当時 67年のルマンに出場した4台のP4 の内、1台は P3 からコンバートされたクルマだが。
そして 上記写真は P4 と述べたが、実は 67年の "412P" である。 非常に良く似ている。
つまり、412P は Customer Version の 330-P3 なのだ。 412P は計4台製造され、
車番は 0844、0848、0850 と 0854 である。 上記写真のクルマは "0854" だ。

世にも有名な P4 だが、最初の 一台は 330P3 を改装して 66年に造られている。(S/N 0846
よって この1台だけは P3/4 と呼ばれる。 P4 用のエンジンを載せて ホィールベースは 12mm
短くなったが、P3 のノーズコーンとシャシーを用いた。

その後3台が追加され、P4 は計4台が製作された。(S/N 0856、0585、0560 )
このうち 0846 は 67年の ル・マンで炎上したが、シャシーとかなりのパーツは かろうじて使える
状態にあった為、後に 英国の David Piper がこれを復刻している。
しかし この為、シャシーについては若干のモディファイがされてるかも知れない。
そして復刻したこのクルマは 2000年以降、例の James Glickenhaus が Piper から買い求め、
現在は彼が所有している。

更に 4台の内 S/N 0858 と 0860 は、Can-Am 用の 350 にコンバートされた。
前者は レプリカのクーペ・ボディー、後者は、これもレプリカだが フェラーリ自身の手により
スパイダーにコンバートされた。
よって、完全オリジナルの "330P4" は、車番 0856 の P4 が この世で唯一、1台だけ現存する "330-P4" なのである。    www.youtube.com/watch?v=awArTC8iQ3Q

尚 ついでに、P4 に関して もう少し述べておくことにする。

David Piper は #0846 が ル・マンで炎上した際、相当数のパーツをキープした、もしくは
#0860( ? ) が Can-Am 用にコンバートされた時にも、パーツを入手したかも知れないと言う。
且つ これ以外にも、オリジナルから複製したレプリカ・パーツを製作した様でもある。
彼は エンツォとも親しく、ファクトリーから借り出した青図を参考に、英国でレプリカ・シャシーを
製作、最終的にエンツォから S/N 0900 の車台番号を付帯する事の許可を得ている。
現在このクルマは グリーンに塗装されている。
この "# 0900" が、90年に 岡山の英田(TI)サーキットに現れたクルマだ。

Piper は、この他にも 少なくとも あと2台以上のP4 レプリカを造ったという。。
でも、同じ様に エンツォの "お墨付き" を貰っただろうから、
その意味では、これ等は 限りなく本モノに近い "Continuation Car" と言っても差し支えなかろう。
"# 0900" 以外の、Piper が造ったクルマが 何番の車番を附されたか、私は知らない。

.......... ン ,  歴史を紐(ひも)解くのは難しい。
私は フェラーリ・エンスーでもないので、話はこの辺にしておくけど。
でも、フェラーリに限らず ロータスもジネッタも、この様な歴史の変遷と後ろ楯をもってこそ、
今 我々が乗っているクルマ達が存在するのである。
我々のような クルマ趣味、クルマ好きを自称する者は、くれぐれも これ等のことを肝に銘じ、
その後ろ盾を忘れてはならない。 その意味でも、今週のモントレーのイベントは 重要である。
ただの お祭り騒ぎではない !

心すべきことだ ........... !!

2015年8月15日土曜日

New NSX delayed to next Spring

  autoblog.com

既に その生産型が公表されている 次期 NSX だが、今年の秋から暮れにかけて予定してた
デリバリーの開始は、約半年遅れて 来春になる見込みだ。
理由は、製造工程で 明らかになった エンジン の(微細な ? )位置変更だと言われる。
しかし、その詳細や具体的な所作は明らかでない。

又、正確な発売期日について まだコメントは無いが、10月末頃に詳細が発表されるだろう。
米国内は "Acura" ブランドで、 英国・ヨーロッパは "Honda NSX" の名で販売される。
新たな NSX は、米国内向け、及びアジア・ヨーロッパ向け共、オハイオ州・Marysville に新設
された Performance Manufacturing Center で行われ、既に組立テストは始まっている模様だ。

日本での発売時期についても、まだ詳細の発表は無い。

2015年8月13日木曜日

Monterey Motorsports Reunion 2015


Alfa Romeo P3 and Maserati 250F at Monterey Motorsports Reunion 2012

毎年 日本のお盆の頃、"Monterey Mptorsports Reunion" が サンフランシスコの南、
Montery の山の中のサーキット、Laguna Ceca で開催される。(大した山ではないけど。)
西海岸で最大のクラシックカー・イベントである。
http://www.mazdaraceway.com/rolex-monterey-motorsports-reunion
今年も 今日(13日・木)から16日(日)迄の4日間、開催される。

場所は フリスコから南に ハイウェイ 101号線を San Jose に向かい、Salinas を目指す。
ちょっとした距離と時間がかかる。 東京から静岡市、または焼津くらいの距離だろうか。
Salinas から 101を右に逸れて 68号線に入り、モントレーに向かって20分程進むと
ラグナセカの入口が右側に見えてくる。 そこからさらに15分位行けば、右に空港を見ながら
じきに Monterey 湾 にたどり着く。 空港は見えにくいが、頻繁に飛行機が離着陸してるので、
容易に それと分かるものだ。  [Maps]   [Directions]

ラグナセカのコースは 1957年に造られ、一周が 3.602km の比較的短いコースで、
どちらかというと 低速サーキットである。 MotoGP や American Le Mans Series も開催される。
www.youtube.com/watch?v=JY9mrKR5SkA  [MotoGP]
www.youtube.com/watch?v=cdGGGWqnfuU  [ALMS]
高低差15m ほどのS字シケイン、Corkscrew が有る事で有名で、
そこで観客は 座席こそ無いが コースの内側にあるわずかな木の茂みの下に座り込み、
そこが絶好の観戦ポイントとなる。 初めてのドライバーにとっては、恐ろしい下りコーナーだ。
www.youtube.com/watch?v=pej4R0DsKKs


motorcycle-usa.com

その茂みの反対側の斜面に座れば、パドックとホーム・ストレッチが眼下に視え、
コース全体の半分以上を見渡すことができる。
また スタート・フィニッシュラインのあるストレートは、1コーナーに向かって軽く昇り頂点となって、
その先に急な左ヘアピンが 突然現れるので、ドライバーは此処でも 一瞬たじろぐポイントだ。


apexonlineracing.com

2001年以来、Mazda が命名権を獲得し、一度延長されて 来年度(2016年)まで、
"Mazda Raceway Laguna Seca" の名で呼ばれる。
今週の Reunion には Shelby GT350 の走行イベントや、かっての Acura Race Car の走行も
メイン・タイトルとして行われる予定だ。

この他にも、Monterey Car Week として、既に月曜日から始まっているが、オークションや
パレード、例の Pebble Beach Concours d'Elegance 等の様々なイベントが モントレー界隈で
今週いっぱい開催される。 とても全てを見切れるものではない。
http://www.sportscardigest.com/tag/monterey-week/
http://edition.cnn.com/2015/08/07/autos/monterey-car-week-preview/
https://www.facebook.com/pages/Monterey-Car-Week/115971845102577
それらの どのイベントも、日本では考えも及ばない規模で行われ、特に この Laguna Seca の
クラッシック・スポーツのレースは アメリカでも最大規模であり、
その内容は 日本のそれと比べて、まるで大人と子供ほどの差がある。

登場するクルマは、年代的には 90年代初期までのプロ・レーシングを含む日本の昭和初期、
1927年から1976年迄のクラッシック・スポーツを網羅するが、
見た目には その7割近くが英国製スポーツカー、レーシングカーの様に見受けられる。
世界の頂点は やはりアメリカなのかと、"勘違い !? " する様な一週間となる。
www.mazdaraceway.com/sites/main/files/fileattachments/2015_rmmr_schedule_final.8.11.pdf

30年以上前、私は アメリカを隈なく見てやろうと思って、アメリカ全土を約5ヶ月間にわたり
廻ってはみたものの、結局 その半分も視れずに終わってしまった。
アメリカの全容は、何らかの方法をもってしても 再認識すべきだと考える。

日本のクルマ雑誌には 上記イベントは 僅か2~3頁しか紹介されないが、
その全貌は、毎年一冊の本が出来上がるくらいのものである。
もちろん、Web で垣間見れるのも  その ごく一部に過ぎない。 勘違いしては いけない。
雑誌や Web では  その音や臭い、空気感までは伝わってこない。 だから 感動が全然違う。
現場に行くしかないのだ !

私は普段から このブログで、イギリスやアメリカに "行ってらっしゃい ! " と気軽に言っているが、
実は その言葉の持つ意味には、かなり重いモノが有るのだと自負している。

だから、 ........... 是非とも 行ってらっしゃい !!


autoblog.com

2015年8月10日月曜日

Cues from 3-Eleven plus hints of the 1974 Elite !?


Lotus SUV (2020), artist's impression by R.Varicak/Motor Forecast

Lotus は同社としては初めての SUV の生産を目論み、その企画を 引き続き練り上げている。
CEO Jean-Marc Gales によれば、それは Porsche Macan に近いサイズで、
Macan より 300Kg も軽いものだと言う。 Macan より素晴らしい、と言い切った。
"lighter and faster" だと。 SUV はデカくて重い という常識を覆(くつがえ)し、
ロータス(Lotus Engineering Division)の技術をもって 軽くて速い SUV に仕立てるのだという。

そして そのスタイル、特に鼻先は この6月に Goodwood でデビューした "3-Eleven" を想わせ、
全体のデザインは 1974年の2代目 Elite のような Wedge Shape を彷彿させる様なものらしい。
しかし、Gales は まだ見せることは出来ないと言っている。 出し惜しみか。
というよりも、 まだ見せられる状況ではないと言う事だろう。 発売は2018~2020年頃と、
まだ幅がある。

Lotus 3-Eleven front side

このSUV で使用するプラットフォームは まだ明らかでないが、Proton から供給される何らかの
フレームが予想される。 でも、Evora のベース・シャシーはフレキシブルに応用が可能だという
ロータスのコメントも有るので、その辺を含めて検討されるのではないか。
britishgreenyokohama.blogspot.jp/2010/03/versatile-vehicle-architecture-vva.html

また  SUV に使用するエンジンは、従来通り Evora や 3-Eleven に使用される Toyota V6 が
考えられ、ハイブリッド化することも有りうる。 4気筒や Hydrogen Fuel Cell の可能性も。
尚、ヨーロッパ向けには 他社製ジーゼル・エンジンのオプションも有るだろう。
実現すれば、ロータスとして初めてのジーゼル・エンジン車となる。

ちなみに、"Evora" の語源は、Portuguesa(ポルトガル)の一都市である Evora に由来する。
[Location of Evora]

さらに、ロータスは その生産を中国で行う予定だ。
ロータスの親会社グループの Proton(マレーシア)と Goldstar Heavy Industrial(中国) との
3社の合弁事業として考えている。 中国生産は SUV に限らないかも知れない。
そして もちろん中国市場を狙い、アジアでの成功を見た上で、いずれ ヨーロッパと北米も視野に
入れる。 但し、現時点で 中国当局は その生産に必要とされる許可は下ろしていない。
ま、足元をすくわれない様に慎重に行くべきだろう。
www.chinadaily.com.cn/business/motoring/2015-07/25/content_21407226.htm
britishgreenyokohama.blogspot.jp/2015/04/lotus-provide-worlds-first-lightweight.html

Gales は、いずれ この SUV を含めて 年産10,000台体制を目指す。
www.bloomberg.com/research/stocks/private/snapshot.asp?privcapId=20828582

2015年8月9日日曜日

Keep on good Sundays !

 uncova.com


年々暑くなっていく日曜日。 今後、真夏の日中は40℃ がスタンダードになるだろう。
再び 氷河期が来るまで 待てないし !
そんな中 この Video でも観て、もっと熱くなるのも また一興である。
https://www.youtube.com/watch?v=jFAG6MvBOM8

場所は ポーランドで行われた "Red Bull Heli Drifting Event" での事だ。
1000hp にスープアップされた GT86 を Jakub Przygonski が駆り、
それを Bolkow BO105 Helicopter を操縦する Felix Baumgartner が追い廻わす。

皆さんは (Heli は別としても)決して同じ様なマネをしてはいけません。


さて もう一つ。
新型の Mazda MX-5 MiataSubaru BRZ のガチンコ対決。
https://www.youtube.com/watch?v=BLtw2z_mZ6w
MX-5 と Subaru の話題は、私がチェックしている幾つもの海外メディアに 殆んど毎日のように
登場する。 それだけ この2車は 欧米での関心度は高いものだ。
日本が世界に誇っていい ブランドである。

では 暑さ厳しき折、せいぜい ご自愛の程。  
ま、 この一週間は のんびりと過ごされるのが良かろうかと存じます。   ......... , では !!

2015年8月8日土曜日

KTM X-Bow / GT4

  www.dailysportscar.com/2015/04/03/new-ktm-x-bow-gt4-coupe
KTM X-Bow GT4 02
さて、このクルマの事を すっかり忘れていた。
(I had so much work to do, I forgot about this car.)
昨年末のリポート以来、この春ごろには何らかのニュースがあったワケだが、
毎日チェックをしていたつもりで、見落としていたのだろう。
でも、KTM は これに際して 公式なプレス・リリースは行わなかった様だが。

KTM X-Bow GT4 06
よって そのスペックに関しても、詳しい内容は今一つ明らかでないが、
Turbocharged 2.0-liter inline 4 で 300hp ほどだと想像され、7 speed sequential を備える。
ストリート・リーガルではないが 市販を前提に開発を重ねており、
その価格は € 139,000 - とも言われる。
北米市場も視野に入れ、パーツのサプライも行う。

KTM は 4月の始め、アドリア海沿岸から10Km ほど内陸に入った Adria International Raceway
で、Reiter Engineering の連中と共に シェイクダウンを行っていた。   [Maps]
Reiter は、Lamborghini Gallardo を いっぱしのレーシング・カーに仕立て上げる等、
それなりの実力の持ち主である。

また、早速 参加した5月のオランダ・Zandvoort で行われたレースでは、いい成績を残している。
尚 上記写真にある ドライバー前面のロール・ケージは、実戦では省略された。
レースには この他、今年1月 バーミンガムのレーシングカー・ショーで見かけた Sin
新しい Chevron の姿も見える。
youtube.com/watch?v=Lr-M0G2N9ds  [GT4 / Zandvoort]
Zandvoort Results /  Race 1  Race 2
youtube.com/watch?t=13&v=i1Yj4RLOZaM [and GT4 European Series-Race 2 / Spa ]

この KTM GT4 をはじめ、これらのクルマは ある種 さほど真剣なレーシングカーではないので、
つまり ロードカー・ベースだから、その価格も含めた扱いやすさは 我々の手の届く範囲だ。
だから KTM GT4 は 新しい時代の Ginetta G12 なのかもしれない。
そう考えれば、このクルマは ロード・カーに焼き直すことも可能だろう。

そして その最たるモノ、破格なクルマが、この3月にジュネーブで登場した "SCG 003" であり、
その "003-C" は "ロード・カー" だ !   その価格も内容も "破格" である。  "例外" かも。
それを一言(ひとこと)で説明するのは困難だ。 (価格は2億円を軽く超える。)
britishgreenyokohama.blogspot.jp/2015/03/geneva-5th-mar-2015.html

さて、KTM は既に2008年に GT4-spec の X-bow を登場させ、やがて コンペティティブな
X-Bow RR もリリースしている。
今回の KTM は GT4 スペックで トラック・オンリーだが、これをベースに是非 ロードリーガルも
発売してほしいところだ。 多分、このクーペの方が ユーザー層は拡がるに違いない。
あとは価格次第だが、ロード・カーの方が廉く上がるのではないか。  期待したい。


autoblog.com

2015年8月5日水曜日

Rovers North / Westford, Vermont USA



Rovers North。 米バーモント(ヴァマント)州・Westford に有る クラッシック・ランドローバーを
中心とした専門店。  www.roversnorth.com/Land-Rover-Parts/WebHomePage  [Home]
http://www.roversnorth.com/Land-Rover-Parts  [Land Rover Series Ⅱ,ⅡA,Ⅲ / Parts]

今回は Rover North の Web に勝手にリンクしてみたが、きっかけは この Autocar の記事だった。
もちろん Rover North には行ったことは無いが、Web で視る限り 結構な内容である。
今度 New York に行ったら寄ってみよう。 ...... そうだ ! ニューヨークに行こう、 いい仕事だ。
(でも 当面、NY 行きの見込みは有りませんが。)

あ、それと来週は Monterey の山の中で、Laguna Seca のクラシックカー・レースが有るゾ。
お盆の予定を立てていないヒトは、まだ間に合うから 行ってらっしゃい !  [Maps]
飛行機代・宿賃込の手数料で同行・案内致します。(ズルイ !  でも食事は自分で何とかするから。)
来週月曜日(10日)から週末までの まる一週間、Monterey Car Week では、
山のようにたくさんのイベントが待ち構えている。

さらに余裕のあるヒトは、あと一ヶ月 滞在を延長して Monterey Jazz Festival を楽しもう。
ジャズ祭を待つまでの期間は、ナパでワインを堪能したり、フリスコの郊外 Sausalito で、
旨いシーフードでも食いながら Anchor Steam Beer を飲んで、翌日は Carmel の街まで
足を延ばし、ショッピングを楽しむ。 アンカーは、Boston の Samuel Adams と並んで アメリカを
代表する地ビールである。

(最近では イオンのスーパーや、イオンと提携したダイエーでも 世界のビールが陳列される。
 しかし、何故か 私の近くのダイエーでは アンカーとサミュエルが店頭から姿を消してしまった。
 担当者の知識は曖昧だったが、以来 そのダイエーでは ビールは買わないことにした。
 一番欲しかった アメリカを代表するビールが消えてしまったからネ。
 消費者を あなどってはイケナイ ! )

さて、更に翌日は San Andreas の Dave Bean Engineering に行って、ロータス・パーツを調達しに
行くなんてのは、いいプランだ。  デイブ・ビーンはクラッシック・ロータスパーツの宝庫である。

でもしばらく行ってないから、最近の様子はわからない。
以前 訪れた時は、町に一つしか無い信号の近くにあるレストランで 御大に夕飯をごちそうに
なった。 当時働いていた番頭の Jay Makwana は ロータス・パーツのスペシャリストで、
今は だいぶ前に独立して、Santa Barbara で "JAE" の名で パーツ屋をやっている。
ラグナ・セカのイベントで知り合い、彼の家にも一泊させてもらった事がある。
彼は日本の "オフコース" が大好きで、後で CD を送るよ、と言いながら まだ約束を果たして
いない。  ゴメン !!

さて、話は アメリカの東のローバー屋から ウェスト・コーストに飛んでしまったが、
それはともかく、アメリカには(カネさえ出せば)何でもあるな !
でも 本当に鉄砲玉が飛んでくるし、それさえなければ 本当にいい所なんだけれど。
オバマさん、..... 頼むよ !  でも 全米ライフル協会(National Rifle Association of America)の
ブランチ、NRA-ILA は強力なロビイストだから 銃は無くならないと Pete Hamill(ピート・ハミル)
の著書にも書いてあった。
でも、是非とも アメリカに行ってらっしゃい。 あとは 運任(まか)せ !  本当にいい所だから !!

ところで、60年代初頭から 約10年にわたってリリースされた Land Rover 2A
当時 オーストラリアの四駆マーケットの90%を占めたという。
程度は そこそこだが、年代の割には良く見える 2A を 今でも £2000~£4000位で
入手できるらしい。 但し、電気廻りは よくチェックした方がいいと言う。
それと、ちゃんと仕上がったヤツは やはり 7~8000ポンド位はする様だ。

尚、ソフトトップの "2S" は 2.5-litre 4気筒 Diesel を積むが、
ロング・ホィールベースで 2.6-litre の6気筒も存在した。

www.youtube.com/watch?v=i5LiykP3UU0  [Restoring Series ⅡA]


そういえば 旧ジネッタを造っている DEAR に行く途中、ディフェンダー屋があった。 行ってみよう。
DEAR の ウォークレットも だいぶ年を取ったハズだ。  元気かな !?
ン、そうだ  ...... イギリスに行こう !!  (夢は 拡がる。  ...... 夢です、夢 !! )
さすがに この暑さで、頭の中は走馬灯のようだ。
ここ2~3年の内に、日中の気温は 40℃ がスタンダードになるだろう。

2015年8月2日日曜日

Steve McQueen's "Full-Throttle Cool"

            topspeed.com
quot steve mcqueen full throttle cool quot book review - DOC638285

クルマ好きには 永遠のヒーロー(となった) Steve McQueen。
彼の生い立ちと その人生を描いた 劇画調のコミック誌が、"Full-Throttle Cool"(96頁)
の題名で発売される。
blog.hemmings.com/index.php/2015/07/30/steve-mcqueen-full-throttle-cool/

Amazon または、London に Headquarter を構える "Quarto" 傘下の Motorbooks を通じて
リリースされる様だ。 Quarto は アメリカやアジアにも拠点を持つ。

McQueen は、その渋い出で立ちと男臭い演技で 一躍 "Cool Guy" の代表的存在となった。
彼はクルマとバイクをこよなく愛したが、若くして世を去ることになってしまった。
そのコレクションは、残念ながら その後かなり 離散してしまったと言われるが、
オークションでは 時たま登場し、コレクターズ・アイテムとして珍重(尊重)される。
britishgreenyokohama.blogspot.jp/search/label/mq

余談だが、Jazz の世界では Cool と言えば Miles Davis の "Birth of the Cool"(クールの誕生)
を想い浮かべる。 このアルバムによって マイルスは当時、 "Cool Jazz" の先鋒と言われる
ようになる。  www.youtube.com/watch?v=8pOvhv78Clk

そして、男の部屋には マックィーンのアイテムが 欠かせないものとなった。

2015年8月1日土曜日

Shakedown !!

  wot.motortrend.com


フォードは、新たな "Ford GT" の販売に先駆けて、Le Mans や Daytona 24H 等の耐久レースに
レース用のマシンを投入すべく、フォードの本拠地・ミシガン州のディアボーンで  2~3ヶ月の
シュミレーション・テストを繰り返した後、今回のトラック走行で 初の シェイクダウン を実施した。
racing.ford.com/road-racing/2015/07/ford-performance-reveals-ford-gt-sec.html

60年代後半のル・マンに於けるレジェンドが 肌に滲み付いているのを忘れるわけにはいかず、
Ford は 来年の ル・マンに 再度挑戦を開始する。
但し、Audi や Porsche と同等な LMP1 ではなく、LMP2 もしくは LMGTE Pro の枠内での参戦
になるかも。 ベースとなるクルマは あくまでロード・カーだから。
あと 約一年の下ごしらえをして、センセーショナルなデビューを狙う。

その現場では Chip Ganassi Racing のオーガナイズにより、2台を FIA WEC 用に、
あとの2台を アメリカの TUDOR United SportsCar Championship に向けて用意する。
この他にも 既に報じられている様に、ボディー・ワークを カナダの Multimatic、
エンジン廻りを Roush Yates Engines らがサポートする。

www.youtube.com/watch?v=z0QJHPOe1S4
www.youtube.com/watch?v=OTlaH8fpf0A

Photo: John Dagys
sportscar365.com/lemans/wec/ford-confirms-factory-gte-program-for-ford-gt/
sportscar365.com/lemans/wec/multimatic-playing-major-role-in-ford-gt-program/

    Click ↓

in this Geneva

     
Raj Nair ↓
(Ford Group Vice President and Chief Technical Officer)

来年は 6月のルマンの前に、年明け1月末の Daytona・24H に間に合うかも知れない。
www.daytonainternationalspeedway.com/Rolex-24-At-Daytona/Rolex-24-At-Daytona.aspx

Ford は、....... やる気だ !!