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雨模様の土曜日には 言いたいことを言わせて貰おうと思い、再度 申し述べる。
この件については、自分でも どうにも煮え切らないからだ。
britishgreenyokohama.blogspot.jp/2015/07/2020-olympic-games-caming-soon.html
この件については、自分でも どうにも煮え切らないからだ。
britishgreenyokohama.blogspot.jp/2015/07/2020-olympic-games-caming-soon.html
昨28日(金)、政府は 先月に白紙撤回した新国立競技場の新たな建設計画を発表した。
周辺施設の整備計画を含めた総工費の上限を1550億円とし、収容人員は68,000人。
また、大会後に増設をすれば 8万人収容も可能という。 付け焼刃だ。
遠藤五輪担当相は、日本の建築技術を結集すれば IOC が求めている 2020年1月に
完成時期を前倒しすることは可能であると思う、と述べた。
さあ、ここで勘違いしない様に 耳を良く澄ました方がいい。
1550億円で 当社がやらせていただきますなんて、どこのゼネコンも 言っていないだろう !
2年くらい前から政府は、躯体は大成建設、屋根部分は竹中工務店に打診していたが、
今 彼らは、この金額で どうやって辻褄を合わせて世間に説明しようかと、悩んでいるに違いない。
そもそも今回、デザインだけは国際コンペで入札し、設計と建設期間中の施工監理については
国際的な入札方法は取らない。 よって今後積算される費用が最も安い費用になるかどうかの
保証は何もない。 施設が完成するまでに、この1550億円は2000億円近くになってる事だろう。
通常、大規模な建築の場合は 設計会社とゼネコンがペアになって進められ、その設計会社が
最初から最後まで 行程管理のコンサルタント業務を行う。(商業施設の場合は、さらに商業系の
コンサルタント会社が加わる。) 今回は 新宿に本社を構える日本設計㈱ が設計と監理業務を
請け負うだろうから、タクシーで1000円足らずの距離で現場に出向くことが出来るだろう。
(注 ; ㈱日建設計と日本設計の JVで参加することに為ろう。)
ところで、新たに示された新国立競技場の上記のCG を よ~く視てもらいたい。
一見 当初案で視たデザインに非常に良く似ているが、構造上に重大な変更がなされてる。
その内容は以下の通りだ。
そもそも当初、選定が決まっていた ロンドンに所在する Zaha Hadid Architects の案では、
キール・アーチの四隅で観客席を釣ってしまい、屋根部分も それに抱かせる構造になっていた。
これにより、施設の大部分をアーチの両端の基礎部分で支える構造をとる為、その基礎工事を
最小限にとどめる事が出来たものだ。
https://vimeo.com/64632869 [Video] [Zaha's Office in London / Maps]
ところが、新たに改定された建設案では、アーチを支えていた基礎(Thrust Block Foundation)が
亡くなってしまった為、当初の設計意図は完全に失われ、両端の橋脚部のみの杭基礎 から
競技場を全体的に支える直接基礎(ベタ基礎)の打設をするという、基礎工法自体の内容が
全く変更されてしまっている。
これにより、競技場施設のかなりの部分で 30mの深さまで完全に掘り起こし、
大量の基礎コンクリートを打設しなければならない。
これは旧競技場を 既に取り壊して更地になっているところに埋まっている、10000本近いと
いわれている杭を抜かなければならない事を意味する。 これは Zaha のデザイン案では
不要な工程だった。
この為に膨大な量の土砂の搬出工程が発生し、その後に競技場全体に直接基礎を打設する
という工程も行わなくてはならない。 これらにより、大量の残土と廃棄物が発生する事になる。
地盤の軟弱な東京では、地下の東京礫層に達するまでの深度に 杭基礎を打っていくか、
今回の様に直接基礎を打つというのが通常だが、昨日発表された見直し案では、
その深部に達するほどの膨大な量のコンクリートを埋設する必要が生じて来てしまう。
もともと Zaha 氏は、キール・アーチの両端を最小限の基礎で支える事で、基礎工程のコストを
大幅に圧縮し、全体的に1300億円というコンペの要件に近づける努力をしていたと言われる。
ところがが今回、上部の鉄構造はそのままで、余計な手間が増えたうえに大量のセメントを
使用しなくてはならないハメになった。
さらに デザイン変更により、押し寄せる観客を整理する為の導線も分断されてしまっている。
また、特に パラリンピックの競技者や観客のためにと、遠藤五輪担当相が考えていた
冷房設備も、費用を削減するために取りやめになった。
これ等の計画変更により、建設のスケジュールを大幅に圧縮するために、作業人員を大幅に
増やし、突貫工事になるのは必至となった。 作業員の安全も問われる。
構造上の意味を失った屋根は、ただの重い飾りになっただけだ。 バカな話である。
今回公表された競技場の CG は、絵に描いた餅なのだ。
しかも 五輪後の利用方法についても 大規模なコンサートなどに使用する事は考慮に入れず、
費用対効果は大幅に減少している。 取りあえず オリンピックに間に合わせるだけの
今回の企画変更では、オリンピック後も大した経済効果は見込めず、結果的に 庶民と世論が
一番心配している 1550億円もの税金のムダ使いで終わることになるだろう。
政府は 1000億円近い費用を削減したと胸を張るが、F1だって レース毎に1000億円近い
経済効果を創出している。 日本は この1000億円が、今 出せないと言っているのだ。
F1の上位3チームの年間の運営予算は、各々が600億円、3者で毎年 計1800億円を超える。
なんか悲しくないか !? 日本の実力は こんなもんか。 世界に発信する国家プロジェクトなのに。
日本のこれからを担う若者よ、 よ~く考えた方がいいぞ。
私はこれを機に、仕事のベース基地を英国に移すことを考えようと思う。
どうせ 仕事のネタはイギリスだし。 その方が、費用対効果は遥かに高い。
いつまでもママゴトみたいな事をやっている日本に居ては、フラストレーションが溜まるだけだ。
IOC(International Olympic Committee)だって、今回の日本の措置には、口には出さないが
幻滅しているに違いない。 せっかく日本に決めてあげたのに。
だって、日本誘致のプレゼンには この新競技場の絵も ぶら下げていただろうに。
さて一方、技術的にも 不可解で難解な規制をしたために、つまらなくなってしまった F1には
感動を覚えることが亡くなり、観客数も視聴率も 大幅に減ってしまった。
間もなく開催される鈴鹿に、私は行かないと決めている。
今回決定された新国立競技場には 例えオリンピックといえども、私は行かない。
だって、こんなケチをつけた場所と施設では、心からの感動が得られるとは想わない。
感動しなけりゃ意味がないじゃないか !!
もう一つ。 既に契約済の設計事務所、ゼネコンに対する設計料等は 60億円近くで、
これ等は支払いが確定している。 もしくは 膨大な違約金となろう。 当然だ。
下村文部科学相は、Zaha 氏の巨大アーチ構造が予算オーバーの原因と言っているが、
これは全くの的外れである。 今回 計画の見直しをしたことで、これ等を含め 既に100億円
近いロスやムダが発生しているはずである。
もっと的外れなのは Japan Sport Council(JSC : 日本スポーツ振興センター)だ。
的外れというよりも、少なくとも 巨大施設の建設と企画設計に関しては ド素人の連中だろう。
それを "眺めていた" 下村氏も同様である。 だから 実質、更迭されたのだ。
国民の税金を預かる彼らは、超プロ意識を持つのが 当たり前だろうに。
絵コンテからスタートして、様々な設計プロセス経て最終的な計画図面と設計図が出来上がり、
それに基づいて費用明細が10円単位までのレベルで積算・算出される。
建築の流れの常識さえ理解していなかった 文科相とJSC の お粗末なセンスから端を発して
起こった バカな話である。
これは、どこぞのニュースキャスターやコメンテーターも同様だ。
未だ1300億、1300億と声を張り上げ、"どうして、1300億の予算だったのが なんで2000億円
を超えてしまうんでしょうね !? 税金のムダ使いだ。" という程度の発言しか聞こえてこない。
世間も これを見て、1300億円で出来るものだと 勘違いしてしまう。 建築にド素人なマスコミが
流布した風評被害みたいなもんだ。 彼らは 今回の1300億円が、いったい どんな内容の数字
なのかを 全く理解していない。
1300億円で、どこの誰が これだけの建築物を造れるのか !!! ?? 私だって知りたい。
国内のゼネコンだって こんな金額で造れるハズがない。 担当者は 苦笑しているだろう。
いっその事、中国の会社に頼めばいいじゃないか ! 今だったら やってくれるかもヨ !!
さて Zaha Hadid Architects は、この様な大幅な設計変更は 工期が決まっている事を考えると、
危険だと述べ、予算を超過したことについて、その要因は巨大アーチ構造にあると言う
日本の見解を否定した。
www.zaha-hadid.com/2015/07/28/new-national-stadium-tokyo-japan [statement]
昔、東京オリンピックの頃は 夢と希望があふれていた。
1964年の10月1日に新幹線が開業し、前後して首都高速道路が出来上がった。
オリンピックをはさむ前後10年位は、いわゆる 日本の高度成長期で、世の中は大いに賑わい、
70年には大阪万博も開催されている。
さあ、 これからも もっと夢と希望が持てる日本にする為に、よ~く考えてみよう。
とりあえず 我々レベルでは夢と希望を英国車に託す、 なんてのは 実に適切な方法であると
確信しますが。(これも 言いたかった ! )
あなたにとって、夢のある人生が過ごせるかどうかは 大問題である事を しかと認識すべきだ。
さあ、 いい人生を ............ ! イギリスは 美味しいぞ~
周辺施設の整備計画を含めた総工費の上限を1550億円とし、収容人員は68,000人。
また、大会後に増設をすれば 8万人収容も可能という。 付け焼刃だ。
遠藤五輪担当相は、日本の建築技術を結集すれば IOC が求めている 2020年1月に
完成時期を前倒しすることは可能であると思う、と述べた。
さあ、ここで勘違いしない様に 耳を良く澄ました方がいい。
1550億円で 当社がやらせていただきますなんて、どこのゼネコンも 言っていないだろう !
2年くらい前から政府は、躯体は大成建設、屋根部分は竹中工務店に打診していたが、
今 彼らは、この金額で どうやって辻褄を合わせて世間に説明しようかと、悩んでいるに違いない。
そもそも今回、デザインだけは国際コンペで入札し、設計と建設期間中の施工監理については
国際的な入札方法は取らない。 よって今後積算される費用が最も安い費用になるかどうかの
保証は何もない。 施設が完成するまでに、この1550億円は2000億円近くになってる事だろう。
通常、大規模な建築の場合は 設計会社とゼネコンがペアになって進められ、その設計会社が
最初から最後まで 行程管理のコンサルタント業務を行う。(商業施設の場合は、さらに商業系の
コンサルタント会社が加わる。) 今回は 新宿に本社を構える日本設計㈱ が設計と監理業務を
請け負うだろうから、タクシーで1000円足らずの距離で現場に出向くことが出来るだろう。
(注 ; ㈱日建設計と日本設計の JVで参加することに為ろう。)
ところで、新たに示された新国立競技場の上記のCG を よ~く視てもらいたい。
一見 当初案で視たデザインに非常に良く似ているが、構造上に重大な変更がなされてる。
その内容は以下の通りだ。
そもそも当初、選定が決まっていた ロンドンに所在する Zaha Hadid Architects の案では、
キール・アーチの四隅で観客席を釣ってしまい、屋根部分も それに抱かせる構造になっていた。
これにより、施設の大部分をアーチの両端の基礎部分で支える構造をとる為、その基礎工事を
最小限にとどめる事が出来たものだ。
https://vimeo.com/64632869 [Video] [Zaha's Office in London / Maps]
ところが、新たに改定された建設案では、アーチを支えていた基礎(Thrust Block Foundation)が
亡くなってしまった為、当初の設計意図は完全に失われ、両端の橋脚部のみの杭基礎 から
競技場を全体的に支える直接基礎(ベタ基礎)の打設をするという、基礎工法自体の内容が
全く変更されてしまっている。
これにより、競技場施設のかなりの部分で 30mの深さまで完全に掘り起こし、
大量の基礎コンクリートを打設しなければならない。
これは旧競技場を 既に取り壊して更地になっているところに埋まっている、10000本近いと
いわれている杭を抜かなければならない事を意味する。 これは Zaha のデザイン案では
不要な工程だった。
この為に膨大な量の土砂の搬出工程が発生し、その後に競技場全体に直接基礎を打設する
という工程も行わなくてはならない。 これらにより、大量の残土と廃棄物が発生する事になる。
地盤の軟弱な東京では、地下の東京礫層に達するまでの深度に 杭基礎を打っていくか、
今回の様に直接基礎を打つというのが通常だが、昨日発表された見直し案では、
その深部に達するほどの膨大な量のコンクリートを埋設する必要が生じて来てしまう。
もともと Zaha 氏は、キール・アーチの両端を最小限の基礎で支える事で、基礎工程のコストを
大幅に圧縮し、全体的に1300億円というコンペの要件に近づける努力をしていたと言われる。
ところがが今回、上部の鉄構造はそのままで、余計な手間が増えたうえに大量のセメントを
使用しなくてはならないハメになった。
さらに デザイン変更により、押し寄せる観客を整理する為の導線も分断されてしまっている。
また、特に パラリンピックの競技者や観客のためにと、遠藤五輪担当相が考えていた
冷房設備も、費用を削減するために取りやめになった。
これ等の計画変更により、建設のスケジュールを大幅に圧縮するために、作業人員を大幅に
増やし、突貫工事になるのは必至となった。 作業員の安全も問われる。
構造上の意味を失った屋根は、ただの重い飾りになっただけだ。 バカな話である。
今回公表された競技場の CG は、絵に描いた餅なのだ。
しかも 五輪後の利用方法についても 大規模なコンサートなどに使用する事は考慮に入れず、
費用対効果は大幅に減少している。 取りあえず オリンピックに間に合わせるだけの
今回の企画変更では、オリンピック後も大した経済効果は見込めず、結果的に 庶民と世論が
一番心配している 1550億円もの税金のムダ使いで終わることになるだろう。
政府は 1000億円近い費用を削減したと胸を張るが、F1だって レース毎に1000億円近い
経済効果を創出している。 日本は この1000億円が、今 出せないと言っているのだ。
F1の上位3チームの年間の運営予算は、各々が600億円、3者で毎年 計1800億円を超える。
なんか悲しくないか !? 日本の実力は こんなもんか。 世界に発信する国家プロジェクトなのに。
日本のこれからを担う若者よ、 よ~く考えた方がいいぞ。
私はこれを機に、仕事のベース基地を英国に移すことを考えようと思う。
どうせ 仕事のネタはイギリスだし。 その方が、費用対効果は遥かに高い。
いつまでもママゴトみたいな事をやっている日本に居ては、フラストレーションが溜まるだけだ。
IOC(International Olympic Committee)だって、今回の日本の措置には、口には出さないが
幻滅しているに違いない。 せっかく日本に決めてあげたのに。
だって、日本誘致のプレゼンには この新競技場の絵も ぶら下げていただろうに。
さて一方、技術的にも 不可解で難解な規制をしたために、つまらなくなってしまった F1には
感動を覚えることが亡くなり、観客数も視聴率も 大幅に減ってしまった。
間もなく開催される鈴鹿に、私は行かないと決めている。
今回決定された新国立競技場には 例えオリンピックといえども、私は行かない。
だって、こんなケチをつけた場所と施設では、心からの感動が得られるとは想わない。
感動しなけりゃ意味がないじゃないか !!
もう一つ。 既に契約済の設計事務所、ゼネコンに対する設計料等は 60億円近くで、
これ等は支払いが確定している。 もしくは 膨大な違約金となろう。 当然だ。
下村文部科学相は、Zaha 氏の巨大アーチ構造が予算オーバーの原因と言っているが、
これは全くの的外れである。 今回 計画の見直しをしたことで、これ等を含め 既に100億円
近いロスやムダが発生しているはずである。
もっと的外れなのは Japan Sport Council(JSC : 日本スポーツ振興センター)だ。
的外れというよりも、少なくとも 巨大施設の建設と企画設計に関しては ド素人の連中だろう。
それを "眺めていた" 下村氏も同様である。 だから 実質、更迭されたのだ。
国民の税金を預かる彼らは、超プロ意識を持つのが 当たり前だろうに。
絵コンテからスタートして、様々な設計プロセス経て最終的な計画図面と設計図が出来上がり、
それに基づいて費用明細が10円単位までのレベルで積算・算出される。
建築の流れの常識さえ理解していなかった 文科相とJSC の お粗末なセンスから端を発して
起こった バカな話である。
これは、どこぞのニュースキャスターやコメンテーターも同様だ。
未だ1300億、1300億と声を張り上げ、"どうして、1300億の予算だったのが なんで2000億円
を超えてしまうんでしょうね !? 税金のムダ使いだ。" という程度の発言しか聞こえてこない。
世間も これを見て、1300億円で出来るものだと 勘違いしてしまう。 建築にド素人なマスコミが
流布した風評被害みたいなもんだ。 彼らは 今回の1300億円が、いったい どんな内容の数字
なのかを 全く理解していない。
1300億円で、どこの誰が これだけの建築物を造れるのか !!! ?? 私だって知りたい。
国内のゼネコンだって こんな金額で造れるハズがない。 担当者は 苦笑しているだろう。
いっその事、中国の会社に頼めばいいじゃないか ! 今だったら やってくれるかもヨ !!
さて Zaha Hadid Architects は、この様な大幅な設計変更は 工期が決まっている事を考えると、
危険だと述べ、予算を超過したことについて、その要因は巨大アーチ構造にあると言う
日本の見解を否定した。
www.zaha-hadid.com/2015/07/28/new-national-stadium-tokyo-japan [statement]
昔、東京オリンピックの頃は 夢と希望があふれていた。
1964年の10月1日に新幹線が開業し、前後して首都高速道路が出来上がった。
オリンピックをはさむ前後10年位は、いわゆる 日本の高度成長期で、世の中は大いに賑わい、
70年には大阪万博も開催されている。
past Tokyo Games
さあ、 これからも もっと夢と希望が持てる日本にする為に、よ~く考えてみよう。
とりあえず 我々レベルでは夢と希望を英国車に託す、 なんてのは 実に適切な方法であると
確信しますが。(これも 言いたかった ! )
あなたにとって、夢のある人生が過ごせるかどうかは 大問題である事を しかと認識すべきだ。
さあ、 いい人生を ............ ! イギリスは 美味しいぞ~