2015年8月25日火曜日

New York Yesterday, and .......... !!


昨24日の中国・上海市場の暴落に端を発し、世界同時株安の様相を呈した各国の株式市場。
日本市場は今日25日も 昨日に続いて大幅に下落し、半年ぶりに 18000円台を割り込んで
17806.70の終値を記録した。 世界のあちこちで Black Monday の言葉が囁かれる。

昨日、注目の ニューヨーク市場 では、取引時間中の下げ幅としては過去最大を記録した。
この日は特に、取引開始後のわずか30分の間に 株価が瞬間的に急落して、
いわゆる Flash Crash と言われる現象が起こったとも想われる。
IT取引が盛んになったことで起こるものと考えられている。
これは、高速で高頻度な取引(High Frequency Trading)が Web上で
行われる事に依り、アルゴリズの変化が影響して起こるのだろうと言われる。

中国経済の急激な減速による世界経済の先行き不安から、リスクを避ける為に手持ち株の
売り注文が殺到して、結局 この日の終値は15871.35ドルで引けている。
上海 ・ニューヨーク共々、今まで留まっていた不安が 一気に噴出した結果となったものだ。
これに反発して 今日の NY外為市場では、円とユーロが急騰している。

今日も上海市場は、開始直後から売り注文が相次いで  昨日に引き続き全面安となった。
これに対し、本日25日、中国人民銀行は貸出金利を0.25%引き下げることを発表、
市中銀行の預金準備率も0.5%引き下げるとした。
しかし、午后の上海は再び下落、昨年12月以来の3000ポイント割れ、
上海総合指数の終値は2964.97ポイントで、昨日よりさらに 7.63%下落している。
多くの投資家が先行きに不安を感じて 株価の下落に歯止めがかからない。
http://nikkei225jp.com/china/    CF ;  1929 Crash(Video)
一方 米FRBの利上げ先送りの期待感も含め、つい先程、日本時間の22時から始まったNY市場
では、開始後30分の時点で、378.41ドル上昇した。
欧州の各市場も 同様な理由からか 3~4%超えの上昇を示し、今季最大の上昇率となった。

  PS ;  しかし ニューヨークでは その後 一時400ドルを超える上昇を示したものの、
     市場が引ける 日本時間の26日午前4時の間際には 再びマイナスに転じ、
     結局 ダウ平均株価は最終的に前日をさらに 204.91ドル下回る 15666.44ドルの
     大幅な値下がりで取引を終え、6営業日連続の下げとなった。
     (最後の一時間では 550ドルもの下げを呈した。)
     

また日本株の割安感と安心感からか、海外投資家も日本株を買いに入る傾向にもあり、
今日25日の日本市場も ヨーロッパと同様に上昇している。
アメリカ経済自体は堅調なので 急落が続くとは限らないが、引き続き投資家の恐怖感は
収まっていない結果となった。
キモは 今後中国が、新たに打ち出す景気対策が どこまで期待出来るものかに関わっている。

しかし 実態にそぐわない中国バブルに対して、果たして中国当局がどこまで対処できるかは
甚だ疑問が多い。 今のところは 目先の付け焼刃の感がいとめない。
事態の収束を試みる中国政府のオペレーションは、収拾のつかない状況に陥る可能性が
非常に高いとみるべきだろう。 アメリカ政府は 今回の市場動向を含め、強い関心を持って
見守っていると言うが、日本政府と日銀は 最大限の緊張感をもって注視し、
それに対処する時期を見失ってはならない。 もちろん、国内の各企業も同様である。
中国に現場を持つ日本企業は、注視を怠ってはいけない。


さあ、こんな中で、我々の 自動車業界は いかに !?
Lotus は、中国企業との提携で SUV を中心に 現地生産の計画を目論んでいるが、
今後 中国国内の混乱が勃発した場合、果たして その状況を上手く切り抜ける事が出来るのか !?
これには 親会社であるマレーシアの DRB-HICOM の判断が 非常に重要な位置を占めるだろう。
今のロータスは、マレーシア資本を抜きには 考えられない状況にあるのだから。
もっとも ロータスが中国で生産・販売を予定するのは、4~5年後の話になるだろうから、
その頃を待たずに、今回の中国発の騒動も結果が出ているだろう。  さて、吉か凶か !?

ART_8434

しかし、我々が重視する 英国のマイナーなクルマの業界、つまり Ginetta や Ariel Atom、
BAC Mono、Morgan 等は、各々が地道な努力で その生産を続けているのであるから、
この様な状況下ではむしろ 堅実だろう。
もしも このまま円高傾向が続けば、少なくとも 我々にとってはそれこそ 願ったり叶ったりで、
このところ高止まりを続けていた 対英国のポンド為替相場は 本日25日も急落しており、
東京三菱UFJ の 今日の TTS は、191.49円 / £ となっている。
(この相場表は、月~金曜の10:30から11:00頃の間に更新される。
 本日26日も続落し、東京三菱UFJ の為替相場は 190.87円だ。
 このまま明日も 久々に190円を切ってくれるといいが。)

まあ、ウチらが どう足掻(あが)いても、世界の為替相場はどうにもならないけれど、
少なからず影響が有ることに間違いはなく、これからも 世界の動向には注視すべきである !!