2012年8月13日月曜日

DRB-HICOM / Lotus


マレーシアの NTV7 ニュース・ステーションは、
DRB-HICOM が Group Lotus PLC に対し、今後2年間で 一億ポンドを
追加投資し、その維持管理に努める意向があると報道した。
今のところ、ロータスの将来について それ以上の詳細なコメントはないが、
DRB は、この二ヶ月で、ロータス社のランニング・コストを 200万ポンド削減
したと述べている。

これらの状況を鑑みるに、DRB は Bahar 元CEO を退け、自身も腰を据えて
ロータスの運営に取り組んでいくことの意思表示と捉えてよいのではないか。 
おそらく、本年早々にプロトンを買収するにあたっては、概ね、この腹づもりはあった
ことだろうが、Bahar の更迭問題を踏まえて改めてここで仕切り直しをして 
今回の発表になったということだろう。
これで、この2年間の Bahar の計画を 大きく軌道修正し、
"堅実で正常な" 会社運営を心がけ、ロータス自体の安定化を目指すことになる。
当面、Esprit の開発は成就させ、2年前のパリで発表した他のモデルについては、
状況を見ながら考え、1~2モデルの追加に留まるであろう。
もちろん、従来からのレース活動については一部縮小させるかもしれないが、
これこそがロータスの持ち味でもあるので、堅持すべきことだ。

しかし、既存モデル+エスプリ だけでは、決して 戦略的、発展的な所作ではないので、
故チャプマンの意思を継承した "Light Weight" な ロータスらしいモデルを追加する
べきである。  それこそが、ロータスのプライオリティーを高揚する唯一の方法であるし、
でないと、Caterham あたりが、先んじて これをやってしまいかねないから。

いずれにせよ、DRB の先導で ここしばらくを乗り切るしかないのだから、
良い方向転換になることを 願わずにはいられない。

取あえず、ことしのパリ・モーターショーに ロータスは行かない。