2020年12月11日金曜日

Daimler X300 Convertible "Corcica"

https://www.autocar.co.uk/slideshow/cars-nearly-everyone-forgot-about

Of these cars that failed to make their mark, how many do you remember?


Daimler X(XJ)300 Saloon and Convertible

写真のクルマは  "1996 Daimler Corcica (コルシカ)" と言い、4.0 liter Strait-Six を積む。
ダイムラーの 100周年を期して企画され、X300 Saloon の ルーフを取り払ったコンセプトカーだ。
"Corcica" の名は、1931年の "Daimler Double-Six Corcica" に由来する。

"Seafrost" と呼ぶ薄手のグリーンメタリックに塗装された このクルマの製作は、
当時の Jaguar Cars の SVO (Special Vehicle Operations) のスタッフが担当している。
97年初頭からの 限定生産も考えていたらしいが、実現せずに One-Off で終わってしまった。

たった一台の このクルマは、2005年 Birmingham NEC のクラッシックカーショーに展示されていたが、 
この年 私はバーミンガムには行かなかったので、現車を見逃してしまったのが悔やまれるところだ。


94年からの X300系は、それ以前の XJ40 が使っていた角形ヘッドライトが廃止され、全て丸型になった。
X300 からは 電気系が日本電装(デンソー)製になり、信頼性の向上も図られている。
98年以降は マイナーチェンジを受け、エンジンは それまでの Strait-Six と V12 から、
3.2 lietr or 4.o liter V8 の X308系に引き継がれて エンジンは V8 に統一されることになる。

この時代のジャガーは ロングノーズの余裕のあるボディーラインを有し、
丸目のヘッドライトと共に優美な雰囲気を醸し出す。
今の時代、この様な気品のあるセダンの新車を入手するのは 中々難しいので、
当時のダイムラーか ジャガーを求めるしかあるまい。

私自身も経験したことだが、ガレージから このロングノーズを駆り出すときは、
まるで クルーザーが岸壁から そぉっと滑り出すような感覚に似ている。
長い鼻先で ゆったりと向きを変えるサマは、ある種の安堵感さえ感じてしまった。
他のクルマでは味わえない、何か特異な満足感に浸ることが出来るのである。
世の中が混沌としている今、この “ ゆったり感 " は格別だ !!
勿論、高速巡行も問題ない。 180km/h 超えで 安心感をもって巡行できるだろう。

私共は 日常的には ハイスペックでレィシーなハンドメイドのスポーツカーを得意とするが、
"それなりに" 英国には精通しているので、国内のデーラーには無い感覚で ゆったりと乗れるクルマを
探し出すことも出来る。 是非とも相談されたし。   (たまにはコマーシャル !! )