2011年4月9日土曜日

Ginetta G4


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Traditional という言葉がピッタリの Ginetta G4
オリジナルは1961~69年にかけて、600台近くが生産され、
コンプリート・カーもさることながら、一部はキット・カーとして販売され、
当時のサーキット・シーンを賑わせた。その容姿から、ミニ・コブラとも称される。

G4は、同時代のロータス・セブンと共に、いわゆる草レース用のキット・カー
として重宝され、フォードのエンジンやパーツを多用し、比較的安価に入手でき、
素人がサンデー・レースを楽しむ為の恰好のクルマとなった。

その後、約20年のブランクのあと、90年から再び、我々のオーダーにより、
主に日本向けに再生産されることとなって、その際のプレス・リリースは
BBCでも取り上げられ、また生産再開のレセプションの為に、
創業者である トレバーとアイバーのウォークレット兄弟の他、計4名の役員が、
同年6月23日に当社を訪問して、当社ショールームでプレス発表を行い、
その模様は翌日の日本経済新聞にも掲載されている。
つまり、生産が再開されたオリジナルG4G12販売は、英国に先駆けて
当社が初めて、其の新車販売を日本で開始したものである。

その後、トレバーとアイバーは自らのオリジナリティーを保つ為に、
Ginetta社を分社化し、"Dare UK" を創業してWest Mersea に於いて
G4、G12、G16の生産を続行した。 ちなみに今現在、G16の版権は
Ginetta社から譲ってもらい、当社が所有している。
尚、数年前にトレバーは夭逝して、現在はすぐ近くのColchester 郊外で
アイバーと、トレバーの息子であるマークの2人でその生産を引き継いでいる。
マークはなかなかの好青年だ。

彼らが生産する現在のG4、及びG12、G16 は、ケーターハム・セブン同様、
外観はオリジナルをほぼ踏襲しながら、中味とそのクォリティーは格段に
向上し、日本の路上での使用にも耐えうる仕上げが なされている。
但し、ケーターハムは通勤にも使えるかな と思うくらい乗り易くなっているが、
同じFRのG4は、その性格上、多分にコンペティティブで、
もし通勤に使うとしたら、かなりの気合いと意気込みを必要とする。
要は、セブンよりジャジャ馬なのだ ! 言いかえれば、こんな面白いクルマは
今どき、捜してもなかなか見当たるものではない。

さあ、あなたも乗ってみれば ! 

BBC World 1997    G4 building in Factory