2012年4月27日金曜日

Lotus near Future


さて、今月は ロータスを取り巻く 色々な憶推が飛び交ったが、
ボス、Dany Bahar は まだ 結論は出ていないにせよ、ドリフト走行しながらも
何とか話をまとめ上げようと必至の努力をしたに違いない。
だから 上の写真の表情も 決して笑顔ではないところが それを物語る。

かいつまんで 此のところの動きを探ってみると、
まず 親会社が、プロトンから 同じマレーシアの DRB-Hicom に移行した
事により、マレーシアの法律上、60日間の資金の凍結を余儀なくされた。
これにより、一部のサプライヤーへの支払いが滞ったりしたが、
まあ、これは 今に始まった事ではないのだが。(失礼 ! )

その間に ロータスの処遇を巡って、DRB がどの様な結論を出すかが
いろいろ 取り沙汰され、VW グループや 中国の上海汽車への
身売りの話も持ち上がったが、それは両社が否定していた。
最近では 同じ中国の "Youngman Automobile Groupe Co.,Ltd."
ロータスを取得するのではとの"噂" も持ち上がっているが、
Bahar は暗に否定したものの、まだ此の話は燻ぶっている様に見える。

Youngman は、従来から ドイツの NeoplanMan と提携して、
バス・トラックの製造を行っているが、2006年の北京モーターショー以来、
おそらく、ロータス・エンジニアリングから 技術供与をうけ、スポ-ツ・セダンや
最近では SUV、MPV の計画も始まっている様で、
今月の 北京自動車ショーでは、"Lotus T5" と称する 1.6リッターで、
プロトンの Gen-2 のプラットフォームを利用した小型SUV を発表し、
年内の発売を予定しているようだ。
このクルマについても、マレーシアと英国・中国のジョイントだとしているが、
ロータスの技術者は 言明を避けている気味もある。
見掛けは まあまあだが 下廻りの写真を観る限り、脆弱な感がいとめない。

昨年6月、ロータスが新規に中国市場に進出するにあたり、Yongman
"Lotus" の商標を 既に取得していた為、Lotus China の正式表記は
"路特斯中国" となったりしている。

また、新たに ロータスのオーナーとなった DRB-Hicom は、
近年のロータスの状況を良く知るプロトンの上級役員を ロータス社に
派遣し、DRB との意思の疎通を図る措置を行い、
Bahar も これを歓迎している。

更に、南ノーフォーク州の議員・Richard Bacon と 州・商業相のMark Prisk らが
ロータスの雇用確保と 買収問題について 協議を重ね、
キャメロン首相も プロトンのトップと交渉を持つなど、ロータスを巡る諸問題
について 各方面で動きが出ている。

また 例の60日間の凍結が解除されたことに伴い、Hethel は つい最近、
フル生産体制に入った。
これにより、状況は改善に向かうものの、ここ暫らくは 注視が必要であろう。
いまのところ DRB がロータスを手放す動きは無いが、
中国 Youngman の動向も まだ侮れない。

さあ ......  どうする、ロータス !!