ここ一週間、ニュー・エスプリの開発と生産が 中止になるのでは、という噂がしきりだ。
Dany Bahar 元CEO の失脚後、本年初めから プロトンに代って ロータスの親会社となった
DRB-HICOM は、ロータスの体制の刷新(?)に努め、当面 手堅い会社運営を進めてるが、
しばらくは 現行モデルの販売強化に集中する意向のようだ。
しかし、エスプリの処遇については かなり困惑しているに違いない。
開発を続行し、発売に至らしめたいのは やまやまだが、当然必要とされる開発コストや
新たな投資、及びその結果について最終的な判断に戸惑っているいることだろう。
プロトンの流れを汲むDRB にとっては、ロータスのような会社の運営と それに対する
更なる投資には 慎重にならざるを得ないのも確かだ。 むしろ健全な考え方と言える。
しかし、永年に渡るロータスのポリシーを曲げてはいけない。 それを承知で乗り込んで
きたハズだから。 我々が求めるのは、フェラーリでも ポルシェでもないのだ。
もちろん、ここで言う ポリシーとは、我々にとって "ライトウェイト" でもあるのだが、
20年以上に渡って 培った ロータスの旗艦としてのエスプリの位置づけは尊重すべきだ。
もし、エスプリが ロータスから消えてしまったら、それは 会社自身がワンランク 下がった
ものと見做されることになるだろう。
だから この状況で V12 では過剰だが、ありきたりのV8 ではなく V10 までは考慮すべき
である。 これについては当面、トヨタに協力を仰げばよい。
新しくなるエスプリが V8 では、いまひとつ インパクトが弱い。
Bahar が考えた様に、エンジンは自社開発が理想だが、それは 更なるコスト増につながる。
だが、一度打ち上げた花火を引っ込めるのは、得策ではない。
それは明らかに会社のイメージダウンになるからだ。 Bahar だけのせいにしてはいけない。
現行モデルが 明らかに好調ならよいが、そうとも言いかねないのだから、今以上の安定と
発展を望むのは難しい。 しかも " ロータスは ロータスでなければならぬ。"
ユーザーにとって、あり来たりの存続では意味がない。 特別なロータスでなければダメだ。
この辺の事を DRB は 是非とも熟考すべきである。
以上が 当ブログの結論だが、もう一つ、安価なライトウェイトなモデルを戦列に加えた方が
よい、という事を付け加えておきたい。