2013年8月14日水曜日

1200Km/h Tesla

[La Presse.ca]
Le projet de capsule Hyperloop, présenté par l'entrepreneur... (Photo Tesla Motors, AP)

9ヶ月ぶりの ブログとなった。予告なく中断してしまったことを まず、お詫びしなければならない。
体調不良が主な理由だったが、併せて 従来から並行してやっていた流通・不動産関連の業務
に加えて、 クルマの陸送業務まで請け負ってしまった為、30時間くらい眠らずに過ごす事が
まま あったので、たまの 空き時間は ひたすら寝て過ごすハメになり、ブログを書く気力すら
失ってしまい、時間だけが経過していった。

それに加えて 本来の英国車を主にした、特に 少量生産の手作りグルマやキットカーを輸入・
販売するにつけ、ここ数年の新規車検・国内登録の煩雑や困難になってしまった状況に辟易し、
悩み抜いていたのも実際のところだ。 それは とりもなおさず 販売価格の上昇につながり、
エンド・ユーザーのコスト負担増になってしまうのが 何とも もどかしかったのである。
特に 廉価なキットカーを日本で販売しようとするにつけ、英国ユーザーが日常的に楽しんでいる
価格の倍以上の価格になってしまい、購入意欲は半減どころか 諦めざるを得ないのが日本の
現状なのだ。 英国で登録し 公道走行できるのと同じクルマが、日本では 同じスペックのままで
登録できず、走れない。 コレって、日本のクルマ文化の幼稚さ、民度の衰退、没個性、
社会の画一化の何物でもなく、日本に 遊び心と 心の豊かさが脆弱な事の象徴ではないか。
日本の豊かさって 何なのか 真剣に考えるべきだ。 物質的な豊かさが全てではないだろうに。
いささか短絡的ではあるが、このままでは 日本の世の中は増々荒んでいくと断言してもいい。

そんな中で 今日のWBSのニュースでは、京都の町屋文化の保存と 新たな活用の展開に
ついて、建築基準法、消防法等の適用の一部を規制緩和し、古き良き文化を維持し続ける
取り組みが紹介された。 同様の取り組みは横浜市でも来年度から行われるらしい。 遅い !!
内容の違いこそあれ、輸入車の国内登録についても寛容な規制緩和が為されるべきであろう。
それが緩和されても TPP と違い、国内自動車産業への影響は皆無だろうに。
たまの休日か 深夜にしか走らない(昼間は混んでて走れない。)のに、その排ガスの量たるや
日本国土を走るクルマの量全体から見れば 皆無に近い。
おそらく、焼き鳥屋やウナギ屋から漏れ出す煙と同じくらいの"大気汚染 !? " でしかなかろう。
だから、ウチとしては この問題に果敢に取り組んでいくことを決意したい。
日本を つまんない国にしない為に。

さて、そんな私の稚拙な努力とは かけ離れたスゴい事を考えているのが テスラを主宰する
Elon Musk そのヒトである。同じWBS のニュースだ。

昨日のニュースによると、彼の計画では、LA とフリスコの間 約 600Km を時速1200Km/h で
疾走する "公共交通" を計画している。 しかも 数年後に実現させたい考えだ。
同じく SpaceX を主宰する彼ならではの発想で、まさに現実味が有る。
彼は それを"Hyperloop" と呼び、特殊なチューブの中でリニア・モーターを動力とする
26人乗りのカプセルが時速1200Km/h で移動する様は 想像しがたいが、その施工費用は
5800億円だといい、現実的な数字ではある。運賃もわずか20ドルだという話だが本当か。
でも価値ある乗り物に違いない。 しかし 彼自身が起業するつもりはないらしい。

私にとって いささかインパクトのあるこのニュースで、" 同じ自動車業界" の人間が考えたとは
思えない この独想には捨てがたいものが有り、いつまでものんびりとしていられないと考え、
(別に、のんびりしていたワケではないが。)ブログの再開となった次第である。
しかし、しばらくは毎日のブログ・アップは難しそうだが、徐々にペースアップしたいと想っている。

幸い 先月の診断で、私の血管年齢は 実年齢よりも 20歳若く、あと 50年は余裕で生きると
確信したので、"日本を つまんない国にしない為に"、 いささかの尽力を惜しまないつもりである。
そして このブログの ご愛読をお願いするとともに、是非とも 個性豊かで楽しいクルマに乗って、
本当の意味で 豊かではない この日本で、皆様各位が 豊かな人生を送ることが出来ます様、
切望する次第です。 ですから私自身も "本音で" この仕事に取り組んでいく所存であります。

では 今後とも どうぞよろしく。