2017年11月25日土曜日

Glickenhaus 004S


650bhp Scuderia Cameron Glickenhaus SCG 004S revealed with Le Mans ambitions

SCG ( Scuderia Cameron Glickenhaus LLC ) が新たな動きに出た。

www.roadandtrack.com/new-cars/a13795442/2019-scg-004s-photos-info/
www.motorauthority.com/news/1113864_scuderia-cameron-glickenhaus-004-revealed-with-650-hp-400k-price-tag

James Glickenhaus (aged 67) が主宰する SCG は かって ほぼプライベートな P4/5 を企画し、
一部少数を市販する 003S や003C を創出したが、今回は 近い将来の "量産" を目指した "004S" を
発表したものである。   www.youtube.com/watch?v=O6qpq7hyQlY

SCG は 2020~2021年までに 250台の 004S を "量産" する予定で準備に入っている。
既に 25台は完売したとも言われる。
これらに伴い SCG は今年の4月に 米国の NHTSA (National Highway Traffic Safety Administration) に対し、Low Volume Manufacturer Status の申請を行い、
7月にはその認可を得たものである。

これにより SCG は 年間 325台までの少量生産が認められて 排ガス規制が免除され、
ナンバー登録に必要な 安全性と排出規制の基準値の全てを満たす事になった。

正式な製造認可を得た SCG は、まず来年度に 4~5台、2019年には 約 10台の "003" を
(イタリアで)生産する。 恐らく その後に 今回の "004S" の生産を開始することになるだろう。
気になる価格だが、003 は当初の予定通り 200万ドル(約 2億3000万円) で販売され、
"量産型" である 004S は 40万ドル(4500万円) と "格安で手ごろ" な価格帯に設定される。


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"003S" in Geneva 2017

003S (及び 003C) は Paolo Garella が率いる MAT(Manifattura Automobili Torino) で
製造される事になろうが、004S については これから準備される米国内のファシリティーで
"量産" されるだろう。
http://www.manifatturaautomobilitorino.it/
http://www.paologarella.com/cars.php?id=69

2015年のジュネーブ・ショーで 003S, 003C が初めて発表された際には、
私自身も Paolo Garella と話す機会を得て、003 についてのレクチャーを受けている。
Paolo は 非常に物腰の柔らかい態度で 接してくれたという印象が残っている。
http://britishgreenyokohama.blogspot.jp/2015/03/geneva-5th-mar-2015.html


それにつけても  自動車大国と言われる日本で、この様なクルマが登場しない事に
大いなる不満と失望を禁じ得ない。
文化の違いと言われれば それまでだが、こと 自動車文化の熟成については、
例え "大国" となった日本でも、熟成は有り得ない様な気がしてならない。

欧米の文化との 歴然とした差異は、現実として いかんともし難い。
大衆車の品質は世界一かも知れないが、決して高級車とは言わないまでも、
趣味性が強く 誰もが(我々が) 憧れる様なクルマの出現は、我が国では期待出来そうに無い。

そもそも、欧米には存在する 少量生産車の登録に関する特例は 日本には無く、
この種のクルマを 日本で登録しようとすると、異常なまでの時間とカネが かかってしまう。
日本の豊かさって、何んだろう !? 
そして EV と 自動運転で、果たして 豊かな自動車ライフが実現できるのだろうか ?
豊かな気持ちで人生を送りたいと想う事しきりだが、....... いかがなものか !?