Morgan は、EV用のハイパワー・モーターにかけては 最先端を行く、
Zytek とのパートナー・シップで、"Morgan +E Concept" を 開発中で、
来年の比較的早い時期の完成を目指すが、詳細は まだ不明。
モーガンが 従来よりエアロに載せていた、4.8リッターBMW V8 の替わりに、
ザイテック のハイパワー・モーターを積み込むことに。
Zytek は、英国の総合エンジニアリング企業で、特にモータースポーツ関連の
開発を得意とする。 クライスラーやGM、ダイムラー等との共同開発で、
ワールドワイドな展開をしており、また、F1用の"KERS" でも有名で、
HONDA と組んで、来季のスーパーGT に使用する、次世代KERS も
開発中だ。
今回 モーガンに載せる 94馬力のモーターは、小型軽量で、
トランスミッション・トンネルにも納まってしまう程で、
従来のマニュアル・ギアボックスにも相性がいいらしく、スタート時の
急速なアクセレーションから、高速域のクルージングまで、
柔軟に対応できるという。
モーガンは 1900年代初頭にも、電動自動車を手掛けた事も有り、
今回のEV 開発の必然性も理解できるものだ。
更に、シャシーを担当する"Radshape" も、英国に於けるシート・メタルの
スペシャリストで、モーガンの様な小ロットの生産や 試作にも対応できる
有力なパートナーで、この様な開発仕事にも向いているようだ。
モーガンは、その歴史の中で 様々な経験を積み、一見 トラディショナルで
地味な場面ばかりが目立つが、その経験の中から この様な新しい挑戦を
行うセンスも 身につけており、最近のスリー・ホィーラーの発売といい、
アグレッシブな面も持ち合わせるユニークなメーカーとして、将来に於いても
注目すべき会社であろう。
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