[pic. kitcar]
1963-65年にかけて、Bill Thomas が GM のスポーツ部門の連中との
コルベットの エンジンと駆動系を使って 構想を練り、当初は アルミ・ボディーで
仕上げるが、間もなくそれは グラスファイバーに置きかえられる。
シャシーは、クロモリのチューブをアーク溶接で組み上げている。
チータ独特の、絵に描いた様なフロント・ミッド・マウントは、ドライバーにとって、
意外な操縦性とアグレッシブなコントロールを もたらしている。
初期のファクトリー・チームによるレースでは、
Gene Crowe が、オーバーヒート対策の問題も有ってか、コクピット・カウルを
取り去り、ロードスターにして、大型のラジエーターを組み込み、
リア・アクスルにもトーインの処理を施した。
Crowe と同時期にペアを組んでいた Ralph Salyer の二人の名から
そのロードスターは "Cro-Sal Cheetah" と愛称されたものだ。
最終的に、レースの為のホモロゲーションの台数を確保できない等の理由と、
工場が火災に遭ったこと等から、1965年には生産が終了されることになる。
何台のチータが生まれたか、オフィシャルな記録は残っていない様だが、
非常に少ないロット、多分23台しか造らなかったため、
いまでは コレクターズ・アイテム化している。
尚、Bill Thomas は、2009年10月に他界した。
現在は、Bill Thomas 自身の認可を得て、オリジナル・スペックとほぼ同等の
単なるレプリカとは一線を画くす、"Continuation Car" が生産され、
それを入手することが出来る。 もちろん、当店からオーダー出来るので、
検討されたし。
520馬力のシボレー・スモールブロックV8 を搭載したモデルは、
SS quarter mile は10秒が可能だ。
"Road & Track" な日常を楽しんでほしい !
イギリスは美味しいが、アメリカも また捨てがたいものがある。
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ところで 10数年前の事だが、筆者が Palm Springs の街中で行われた
クラッシックカー・レースを観 に行った際に、同日 近くのホテルでやっていた
コルベットのミーティング会場で、100台近くのコルベットのなかに、
唯一、1台だけ、オレンジ色のチータが 佇んでいたのを 想い出す。