LA の Singer Vehcle Design がプロデュースする、古くて新しい PORSCHE 911。
何が古くて新しいかと言うと、このクルマは単なるレプリカやキット・カーではなく、
98年まで続いた空冷フラット6モデルをドナー・カーとして、
ドア・パネル以外はボディーのほとんどの部分に手を加え、カーボンファイバーや
焼成したケブラー・ハニカムを多用して軽量化をしつつ、
リプレースメントを施しているものである。
但し、オリジナル・デザインは尊重するものの、古いクルマのレストアやチューニングとは違い、
現代の感覚とレベルで、歯切れのよい確実な走行とフィーリングを体感すべく、
必要な個所は内外装とも新しいパーツに入れ替えたり、そのデザインを含め加工し直す等、
非常に手の込んだ施術を行っている。
現代の感覚とレベルで、歯切れのよい確実な走行とフィーリングを体感すべく、
必要な個所は内外装とも新しいパーツに入れ替えたり、そのデザインを含め加工し直す等、
非常に手の込んだ施術を行っている。
例えば、ヘッド・ランプはあまり くどくない範囲で中身を新しくしたり、
ダッシュボードのデザインはそのままにして新しいメーター類に入れ替え、
骨格はカーボンだが、ビンテージ・デザインのラジオや レカロ・シート、
MOMO のハンドルに加え、軽量加工されたエアコンやナビ・ システム、
更に i-Pod 接続や Bluetooth まで用意される。
エンジンは、空冷フラット 6 で、ほぼスタンダードの 360HP とチューニングされた 425HP の
2種類がチョイスでき、6速クロース・レシオと LSD を組み込んだ G50トランスミッションが着く。
2種類がチョイスでき、6速クロース・レシオと LSD を組み込んだ G50トランスミッションが着く。
0-60マイルは 3.9秒、最高速は270Km/h に及ぶ。
細部はリ・デザインされているものの、オリジナルの雰囲気は充分保ちつつ、
現代の名だたるスポーツカーと比べても遜色ない走りが可能な事を考えれば、
コストは それなりに高くつくが 納得できるものに仕上がっている。
現代の名だたるスポーツカーと比べても遜色ない走りが可能な事を考えれば、
コストは それなりに高くつくが 納得できるものに仕上がっている。
完全オリジナルなレストアも、それはそれで とてもすばらしい事だが、
現行のスポーツカーと肩を並べて、同等の走りを求めるのは困難だ。
でも今回の結果を見れば、Singer のコンセプトは称賛すべきものである。
完璧なオリジナルを良しとするか、Singer の様に 新しいテイストも加えつつ、
納得できる走りを両立させるか、その選択は各人の"主義" にゆだねられることであるが、
納得できる走りを両立させるか、その選択は各人の"主義" にゆだねられることであるが、
今後も この 911 に限らず、同様のレストレーション、と言うよりも、
リノベーションされた旧車が出現するのではないだろうか。
リノベーションされた旧車が出現するのではないだろうか。
クルマの購入を検討する上で、今迄にないレベルの考え方として、
この様なクルマを範疇に考えるのは、とても前向きで いいことであろう。
新しい世界が広がるに違いない。
さあ、あなたも検討すべきだと思います。 お手伝いしますよ !