"Zenos" と言うが、実は まんざら我々にとって "馴染み" がないワケではない。
つまり、これを仕掛けているのは ケーターハムの元社長 Ansar Ali だからだ。
そして、CTI (Caterham Technology and Innovation Limited ) の
Mark Edwards がプロジェクト・リーダーとして関与していることだろう。
Ali は ケーターハムの創業者グラハム・ニァーンの亡き後、ロータスのゼネラル・マネージャー
を退いて ニァーンの息子のサイモンから同社を引き継いだ。
(ケーターハムは 現在、2011年に エア・アジアのボス、トニー・フェルナンデスが買収し、
Caterham F1 Team の名で F1 にも参戦している。 現社長は Graham McDonald )
さて、Zenos は 今後5年以内に オープン・トップの"E10"、タルガ・トップの"E11"、
更に クーペ・モデルの"E12" を画策する。 E10 は 早ければ来年末には販売を開始する。
アリの素性からして、ロータスやケーターハムと何らかの連がりが考えられないでもない。
Zenos Cars は独立した法人だろうが、ケーターハムのボス・Tonny Fernandes の資金力が
強く反映されるかもしれない。
スペックの詳細は明らかでないが、650~750Kgの車重に フォード Duratec HE Ti-VCT
NA200Hp をベースに ミッドマウントされるが、更にスーパーチャージャーのパワーアップ版も
追加されるハズだ。 各モデル共、エリーゼ もしくは KTM X-Bow に近いサイズになるだろう。
今回 注目されるのは、アルミを多用したチューブラー・フレームとリサイクル・カーボンの
組み合わせでボディーを構成し、コストと軽さを両立させている点だ。
そして これらのプロジェクトに対して州政府の資金援助も認可される見込みである。
さらに "E12" は、ケーターハムとアルピーヌのプロジェクトにリンクする可能性も有る。
いずれにせよ、バックには 親分 トニー・フェルナンデスの影が 色濃い。
彼は "Caterham" の名のもとに ライトウェイト・スポーツの世界で新たなビジネスモデルを
構築する腹づもりだ。
それにしても イギリスって、大衆車としての純国産車は 殆んど無くなってしまったが、
こんなクルマが かなり頻繁に登場するなんぞ、なんとも うらやましい限りだ。
"大衆車しかない" 日本の国産車は とりあえず普段の足グルマとして乗り、
こういう 英国車を併せ持つことが、人生を心豊かに 楽しく過ごす "コツ" ではなかろうか。
少なくとも 我々にとっては、いいこと知ってしまったかも知れない !!