2017年10月11日水曜日

Alonso - Daytona !?

www.f1i.com/infos/alonso-aux-24-heures-de-daytona/
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Alonso and Brown

各紙が伝える処によると、今年の Monaco GP を欠場して Indy 500 に参戦した Fernando Alonso が、
来年(2018年)1月末に開催される IMSA が統括する Daytona 24 Hours (2018 Rolex 24 at Daytona) に
出場するかも知れない、と言われている。

www.imsa.com/events/2018-rolex-24-daytona
www.daytonainternationalspeedway.com/Events/2018/Rolex-24-At-DAYTONA/Rolex-24-At-Daytona.aspx

https://as.com/motor/2017/10/11/formula_1/1507718401_193269.html
www.autohebdo.fr/autres-courses/imsa/actualites/imsa-alonso-vers-daytona-avec-united-189304.html
http://autoweek.com/article/imsa/fernando-alonso-and-imsa-rolex-24-daytona-it-could-happen
http://www.grandprix.com/ns/ns37528.html

今年いっぱいで McLaren との契約が満了する Alonso だが、現在はまだ チームと協議中
ではあるものの 来季も残留の可能性は高く、その場合 Alonso が デイトナ24時間レースに
出場する可能性があるかも知れない、と伝えられているものだ。

ちなみに Alonso は 予てより、世界の三大レース(Monaco GP, Indy 500, Le Mans 24) で
三冠を得る事を目標としていると 示唆していたが、Alonso が参戦を考えていた Porsche は、
今季で ル・マンへの出場を終了することを発表しており、Alonso - Le Mans の図式の可能性は
ほぼ 無くなったとされ、(その代わりに !?) Dytona 24H への参戦を考えたのかものと思われる。
つまり F1, Indy, WEC の各々のカテゴリーを制覇したいという Alonso の意気込みなのだろう。

この様な憶測が飛ぶ理由として考えられるのは、McLaren F1 を統括し、
McLaren Technology Groupe の Executive Director でもある Zac Brown が、
2009年に Richard Dean と共に設立した United Autosports が、デイトナにも参戦
しているという経緯があるからだと想像されている。

更に、デイトナは F1 シーズンが始まる前の 1月に開催されるので、
アロンソやマクラーレンにとっても F1 を欠場してまで デイトナに行くという
デ・メリットも無いワケだ。
Alonso - Daytona の可能性は、大いに期待していい事ではある。
( ........ 未だ "噂" の段階ですがネ !! )

これらは やはり "Alonso" というビッグネームの為せるワザなのだろう。
勿論、Zac Brown が首を縦に振らないと出来ない事だけれど。


PS ;  ここで Zac Brown と United Autosports のキャリアについて補足しておく。

昨年 11月に McLaren Group の Executive Directorとなった Zac Brown は、
米 Los Angeles 生まれの Age 45(45歳)、ちょっと老け顔だが まだ十分若い。
London を拠点に活動する。  マクラーレンの在る Woking にもさほど遠くない。

Brown は、1995年・24歳で JMI(Just Marketing International) を設立、
2005年からは NASCAR のスポンサードに関わり、以後長い付き合いとなる。
同年には JMI の本社を Indianapolis に移し、さらに 英国にも進出、
F1 を中心にマーケッティング・ビジネスを展開、Silverstone に拠点を置いた。
2009年には London に UK の本拠地を移し、翌年には香港にもブランチを設ける等、
JMI をモータースポーツに於けるマーケティング・エージェンシーの分野で世界的に飛躍させた。

2013年、今から4年前に Brown は JMI を CSM Sport & Entertainment に売り渡すも、
引き続き CSM に留まり、現在も同グループ企業の最高経営責任者(Chief Business Development Officer)として手腕を振るっている。

さて Zac Brown は敏腕のビジネスマンだが、15歳の時からカート・レースを初めて以降、
20歳を過ぎるころから Formula Ford で腕を上げ、British Formula 3 Championship や
ドイツのF3 選手権でも活躍する プロ・ドライバーでもある。
やがて アメリカでのレースにも登場し、24歳で Laguna Seca の Indy Lights でデビュー、
27歳で Daytona 24H と Sebring 12h の GT2クラス、Road Atlanta にも乗り込む。

1995年(24歳) に上記 JMI の設立に腐心するが、2001~2005年の間は JMI に戻って
ビジネスに専念するも  翌年、30歳半ばにしてレース界に戻っている。
そして 2009年、38歳で Richard Dean と共に United Autosports を設立した。
UA は 十分なレベルを持つ プロスポーツ・レーシングチームで、2010年の Spa 24H では
総合3位を獲得している。

2012年、今から5年前だが、チームは McLaren MP4-12C で Blancpain Endurance Series に参戦、
併せて Dubai 12H,  Bathurst 12H,  Macau GT Cup,  Spa 24H にも出場、
Donington での British GT Championship では、MP4-12C GT3 を駆って 最終ラウンドで優勝した。
翌 2013年にも、British GT Championship にマクラーレンでフル参戦している。
この頃から マクラーレンとの関係が進展、現在に至ったものと想われる。

この様に マクラーレンは昨年、Zac のキャリアを十分評価した上で "総司" Ron Dennis との
交代劇を断行したのであろう。  (Ron の個人的な行動にも問題は有ったが。)
Zac は自身のキャリアを生かし、レース界、特に F1 に対して腕前を発揮していくに違いない。

尚、長い "休暇" を取っていた Ross Brawn は、昨年から リバティーメディアが F1 グループを
買収した件についても尽力したり、今年の春先には正式に F1 のマネージングディレクターに就任。
"Brown と Brawn、日本語表記で 二人のブラウンがキーマンとなり、
チーム側と主催者側の各々の立場で、今後の F1界を牽引していくものと思われる。