2017年10月24日火曜日

Elise Cup 260

 http://www.lotuscars.com/news/corporate/lotus-elise-cup-260-sports-car-alchemy

with Clive Chapman, Director of Classic Team Lotus

Lotus は、限定30台で "Ultimate Version"、つまり "究極" な Elise のリリースを発表している。

エンジンは1.8 liter・4気筒 250bhp で、車重 902kg、最高速 241km/h、0-60mph は3.8秒となる。
自社のテスト・トラック(in Hethel) のラップは 1分32秒で、これは 以前の Cup 250 より
2.5秒も速い。

この Cup 260 は、240馬力・車重917kg の "Race 250" をベースとしたもので、
それを更に10馬力アップし、車重も 15kg 軽量化した "究極の Elise " を目指した。
更に "3-Eleven" 由来の大型リアウイングを備えた "高度なエアロダイナミクス" を施した。

価格は £59,500(約892万円) からで、オプションとして チタニューム・エキゾースト(£4,000)と
カーボンファイバーのハードトップ(£3,000)を用意する。
これら2つのオプションを追加すると、限りなく 1,000万円に近づく "究極" なエリーゼとなる。
www.topspeed.com/cars/lotus/2017-lotus-elise-cup-260-ar178018.html
www.autocar.co.uk/car-news/new-cars/lotus-elise-cup-260-limited-run-race-car-derived-porsche-718-cayman-gts-rival

今回、シャシーを含め周辺機器、足回りやハンドリング等、走りに関する部分を Lotus Mortorsport
のデビジョンがコーディネートしている。 勿論 コストの問題も有るから、レース車輛と同等とは
言えないまでも、一般にアピールする為の出来る限りの事はやった、ということだろう。
その結果が £59,500 だ。  これは 96年の発売当初の約2倍の価格で、車重も 200kg 近く増大した。

フロント・ノーズ周りでは、より幅広い左右の開口部を持ち、フロント・スプリッター、
リア・ディヒューザーを改良して、大型のリア・ウィングとの相乗効果により
最高速域で 180kg のダウンフォースを発生、直進時も含めて安定したコーナリング・スピードを
確保している。 また、フロント・ホィールアーチ上にはルーバーも追加したのが特徴的だ。


更に 各パーツの軽量化にも取り組み、Two Piece Brake Disk は 4kg を超える軽量化、
エンジンカバーで 3.3kg、自社工場製の Carbon Race Seats 2脚で12kg、
Lithium-Ion Battery で9kg 軽くし、鍛造アロイ・ホィールやカーボン・ボディーパネルの多用で
乾燥重量は 862kg まで そぎ落とした。 これは日本の K-Car(軽自動車) 並の車重に近い。
要は 軽自動車に 250馬力を積んだと思えばよい。 その走りは しかるべし。

Supercharged 1.8 liter エンジンは、Air Filter と吸気口部分を改めて カリブレーションも やり直し、
排気音も "いい音" に "改善" してある。

96年当時、初期型 Elise Mk-Ⅰは僅か 120馬力程度だったが、今考えても十分楽しめるハンドリング
と挙動を醸し出していた。
特に日常の街中での走行で、軽くて機敏な行動は 今の重いエリーゼよりも楽しめる。

馬力も価格も約2倍になった "Cup 260" は、別な意味で 楽しめるクルマではあるが、
どちらが良いのかは 自身の判断による。

話は違うが、60年代の Jazz やポップスも、いまだに十分な "聴きごたえ感" を有し、
特にジャズは 当時の録音盤(LP) でも、真空管のアンプを使って 身震いする程の音場(おんじょう)
を再現する事が可能だ。 我々が求めるクルマの楽しみ方にも、同様な事が言えるのではないか。
少なくとも クルマ趣味の領域に於いては、自身の判断と指向性(?) によって クルマを選択すれば、
と言っていいだろう。 最新のエリーゼも、旧車エリーゼも どちらも正しい選択だ。
更に クラッシックもヴィンテージも有るワケだから、楽しみ方には キリがないのである。

余談だった ....... 。