Lotus は 頑張っている(ように見える)。 いゃ、頑張ってる !!
今度は "Elise 20th Anniversary Special Edition" を用意した。
1996年に 市場にエリーゼが投入されて以来、早や 20年が経過している。
ウチも 96年に英国デーラーの店頭に並んでから僅か一週間後、空輸で日本に持ち込んだ。
以来、全世界で今迄に 32,000台のエリーゼが店頭に並ぶ。
当初 120馬力ほどのエリーゼは、今や220馬力を積むようになったが、
当時 600キロ台後半だった車重は、時代と共に装備を充実させた結果、900Kg を超える迄に
なってしまった。 もちろん、高速域での操縦安定性はそれなりに充実してきたが、
その分 街中での常用スピードで、軽くてヒラヒラした小気味よい走りは亡くなってしまった。
本来のライトウェイトの走りは どこへ行ってしまったのか !?
快適さを求めるのは それはそれで良い事だが、その為に自重が重くなり、
軽さ由えの快感が損なわれるのは 私としては許し難い。
馬力だけでねじ伏せるような走り方は して欲しくない。 そんなのは 誰だって出来ることだ。
イギリスには エリーゼより軽くて速いクルマは、いくらでも(! )ある。
でも、一見、素人目には普通のスポーツカーに見えるクルマが、
実は羽のように軽くて 信じがたい走りをするというのは 貴重だった。
これが本来のロータスのハズである。
しかし、時代の流れを変えるのは 難しい。 だから 今のロータスは、ある種 正しい進化形だ。
でも "ライト・ウェイト" は、ロータスの代名詞でもあった。 しかも 安価でなくてはならぬ。
その責務を ロータスは忘れてはならない。
いつも想うことだが、1600クラスの 軽くて、安い、速い "吉野家" の牛丼みたいなクルマを
用意すべきだ。 これに ロータスの看板を背負ったヤツを実現させなければ意味がない。
ミッド・シップは ややコストがかさむから、昔のエランよりひと回りだけ大きい FR でいい。
高価で速いクルマは、誰でも造れる。
市場性のある こういうクルマは、いまだに ロータスしか造れないだろう。 ...... 頑張って欲しい。
でも、ロータスは 今それどころではない。
従業員数を大幅にカットし、あらゆるコストを削減しながら 売れるクルマを造らなければならない。
その為には今の持ち駒を、より速くて魅力的なクルマに仕立て上げる。
今 ロータスがやっている事は、そういうことだ。
昨年来 新任の社長 Jean-Marc Gales は、難しい舵取りを迫られている(ハズだ)。
だから、本来 フラッグ・シップであるべきの Esprit や 新たなライト・ウェイトなんかを
世に出す余裕はない(ハズだ)。 でも Gales は、次は SUV と 4ドア・セダンだと言っている。
それで いいのかな~ !?
本来、此処で重要な役割を果たすべきは、現行のロータスの親会社であるマレーシアの
Proton 改め DRB-Hicom である。 親として 更なる資金を投入すべきは、今だろう。
目先きのデーラーの数を いくら増やしても、売れるクルマを造らなければ意味がない。
ロータスでなければ造れないクルマを造らなければ、ロータスの存在価値は無い。
今 其れを支えなければならないのは、マレーシアだ。
さて、話は元に戻そう。
"Elise 20th Anniversary Special Edition" は Elise S Club Racer をベースに、
先の Exige S Club Racer 同様、鍛造ホィール、スポーツ・シート、センターコンソールまでも
軽量化して、取り敢えず10Kg 軽量化して 総重量は 914Kg とした。(重い ! )
0-100Km/h は4.6秒、最高速は232Km/h。
ボディーカラーは、Blue、Green、Yellow、Silverで、Rear diffuser、Wing Mirror、roll hoop cover、
back sction は Matt Black に塗装される。 ホィールもマット・ブラックで、センター・コンソールは
ボディーと同色。 シートの材質は レザー またはアルカンタラを選ぶ事が出来る。
車輛価格は £39,900 - で 間もなくデリバリーが始まるらしい。