2015年3月18日水曜日

Nardi-Danese 6C 2500

 www.crankandpiston.com


"Nardi " といえば 我々にとっては イタリア製のウッド・ステアリングホィールとして、
一世を風靡したモノで、60年代頃から 日本の市場でも比較的容易に入手できた。
だから 国産のクルマに、ナルディ用のボスを調達して 付け替えては 悦に入っていたものだ。

さて その張本人、1907年生まれの Enrico Nardi は、なかなかのキャリアを持った人物で、
一時期は スクーデリア・フェラーリにも在籍し、テスト・ドライバーとしても 名を馳せた。
また、Tipo 815 を駆って、フェーラーリのドライバーとして ミレミリアに初参加している。

その ナルディが、1948年から49年にかけて、Mille Miglia と Targa Florio の為に わずか3台だけ
制作したのが "Nardi-Danese 6C 2500" である。
"6C 2500" は、38年から52年にかけて造られた 2.5 liter inline-six エンジンを積んだ
"Alfa Romeo 6C 2500" に由来する。

今、その貴重な一台の Nardi-Danese は、実に気鋭な 76歳の Dick DeLuna の手によって
手厚く保管され、彼自身も 時にそれを カリフォルニアの台地でドライブすることに いそしむ。
そして、その様子は Petrolicious のVideo に記録され、いま 我々も 垣間見ることが出来る。
[www.youtube.com/watch?v=0zefQVHfSIY]
www.petrolicious.com/a-look-at-the-rare-and-racy-nardi-danese-6c


いつの世も その数奇な遺産は、志(こころざし)を貫徹しようとする者によって 永遠の命を
つないでいくものだ。
その一場面に出くわした我々も また、一途(いちず)の感動を味わえるのは 幸せであろう。
できれば その張本人になってみたかったが、 .......... あ~ !!