flavorwire.com
今月11日、Ornette Coleman が亡くなった。
1930年にテキサスで生まれ、心機能不全のためニューヨークで死去。 85歳。
http://flavorwire.com/newswire/
Jazz に馴染みのない人にはあまり知られることは無かろうが、ジャズ界の重鎮、知識人である。
ピューリッツァー賞(Pulitzer Prize)を受賞している。
また、日本の高松宮殿下記念世界文化賞も受賞した。
アルト・サックスの演奏を基本とするが、トランペットやバイオリンもマスターし、
ファンキーな面もあるが ジャズから現代音楽まで幅広い知識を有し、演奏のみならず作曲や
コンポーザーとしても活躍した。 [Play of Loyal Festival Hall London / June 2009 Video]
60年代初め頃から、実験的な前衛作品を試み、フリージャズの新たな境地を開拓する。
わが国では主に この Free Jazz(ある種の前衛ジャズ)の旗手として知られている。
70年代に入ると フリー & ファンクを目指し、独自のジャズ理論を展開した。
さて 私自身の好みで、オーネットの2作品を紹介しておきたい。
一つは "Chappaqua Suite"(邦題 : チャパカ組曲、79:20)
65年にスタジオ録音として完成され、映画のサントラとして使われる予定だったが、
実際は インドのシタール奏者 Ravi Shankar の演奏によるものがサントラ盤として使われた。
それは日本でも 当時の CBS SONY から69年に発売されている。
当の映画監督 Conrad Rooks によれば、確かにコールマンに依頼したものの、
あまりに素晴らし過ぎて映画の邪魔をしてしまう との理由で却下されてしまったと言われる。
しかし オーネットによると、作曲したかなりの部分が編集により削除され、彼自身は原曲の
発売を認めてはいないと言っている。 確かにこの時期、オーネットはヨーロッパを中心に活動
していたが、何らかのカタチで編集されたモノが、"Chappaqua Suite" として仏CBS と日本で
発売されてしまった。 おそらく 当時の仏CBS のジャズ部門のチーフ・Henri Renaud の判断
だろうと言われる。 ...... , が、演奏内容は素晴らしい !!
今月11日、Ornette Coleman が亡くなった。
1930年にテキサスで生まれ、心機能不全のためニューヨークで死去。 85歳。
http://flavorwire.com/newswire/
Jazz に馴染みのない人にはあまり知られることは無かろうが、ジャズ界の重鎮、知識人である。
ピューリッツァー賞(Pulitzer Prize)を受賞している。
また、日本の高松宮殿下記念世界文化賞も受賞した。
アルト・サックスの演奏を基本とするが、トランペットやバイオリンもマスターし、
ファンキーな面もあるが ジャズから現代音楽まで幅広い知識を有し、演奏のみならず作曲や
コンポーザーとしても活躍した。 [Play of Loyal Festival Hall London / June 2009 Video]
60年代初め頃から、実験的な前衛作品を試み、フリージャズの新たな境地を開拓する。
わが国では主に この Free Jazz(ある種の前衛ジャズ)の旗手として知られている。
70年代に入ると フリー & ファンクを目指し、独自のジャズ理論を展開した。
さて 私自身の好みで、オーネットの2作品を紹介しておきたい。
一つは "Chappaqua Suite"(邦題 : チャパカ組曲、79:20)
65年にスタジオ録音として完成され、映画のサントラとして使われる予定だったが、
実際は インドのシタール奏者 Ravi Shankar の演奏によるものがサントラ盤として使われた。
それは日本でも 当時の CBS SONY から69年に発売されている。
当の映画監督 Conrad Rooks によれば、確かにコールマンに依頼したものの、
あまりに素晴らし過ぎて映画の邪魔をしてしまう との理由で却下されてしまったと言われる。
しかし オーネットによると、作曲したかなりの部分が編集により削除され、彼自身は原曲の
発売を認めてはいないと言っている。 確かにこの時期、オーネットはヨーロッパを中心に活動
していたが、何らかのカタチで編集されたモノが、"Chappaqua Suite" として仏CBS と日本で
発売されてしまった。 おそらく 当時の仏CBS のジャズ部門のチーフ・Henri Renaud の判断
だろうと言われる。 ...... , が、演奏内容は素晴らしい !!
もう一つは 72年、London Symphony Orchestra との共演で実現した、"Skies of America"。
60年代初頭から始まったベトナム戦争で荒廃したアメリカの威信と理論の崩壊を示唆
している様にも見える。 レコードのジャケットには、アメリカのシンボルである鷲が、
その国旗を喰いちぎるさまが描かれる。
www.youtube.com/watch?v=HkgQVJDhn6M (Audio / 41:27)
渡英直前のリハでは ニューヨーク・フィルの面々が協力したが、表向きは同フィルとの共演は
実現しなかった。 当時はまだ、ジャズメンがオーケストラと共演できる雰囲気ではなかったと説明
される。 しかし、その後のニュポート・ジャズ祭(In N.Y.)では、American Symphony Orchestra と共にオーネットは Charlie Haden、Dewey Redman、Ed Blackwell を従えて演奏を行っている。
どうやら、ニューヨーク・フィルとオーネットの折り合いが着かなかったのが要因かもしれない。
上記 YouTube では、LP両面分の演奏が聴けるが、パソコンの小さなスピーカーでは、
その全貌と良さは 全く表現が出来ないから、せめて HDMI で TV につなげて聴くことを薦める。
でも、スタイルは Free Jazz だから 好みは別れる。 理解するには、かなり気合いがいると思うが。
では、 ........... 。
上記 YouTube では、LP両面分の演奏が聴けるが、パソコンの小さなスピーカーでは、
その全貌と良さは 全く表現が出来ないから、せめて HDMI で TV につなげて聴くことを薦める。
でも、スタイルは Free Jazz だから 好みは別れる。 理解するには、かなり気合いがいると思うが。
では、 ........... 。