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これは費用対効果の問題だけだろうか !?
最高峰と言っていい McLaren P1 や LaFerrari が有る中で、Radical RXC Turbo 500 の
存在価値は絶大だ。
Evo は このクルマを ウェールズの海に近い Anglesey Circuit に持ち込み、その真価を
試してみた様だ。 その結果が このビデオである。 [Anglesey Maps]
ビデオの最後に出て来るキャプションを見れば、他と比べて このクルマがいかに速いかが
3.5-liter V6 "僅か" 530hp のクルマは、900hp を優に超える P1 の限界を超えてしまっている。
その価格でさえ、P1 の半分以下だろう。
Kawasaki のバイク・エンジンを載せて始まったクルマは、いまや押しも押されぬ地位を築き上げ、
日々成長を続けている。
この3月にジュネーブで目撃した その容姿は、これがロードカーとは思えぬカタチと雰囲気を
醸し出すが、クルマの前後には しっかりナンバーが付いていたから間違いはない。
しかし エンジンベイを視ても、レーシングカーのそれにしか見えなかったけど。
勿論 P1 の完成型には及ばないものの、その質感と剛性感は それを目の当たりにすれば
即刻理解できるレベルにあったというのが私の実感である。
こんなクルマが毎年の様に登場し、生まれて来るイギリスって いったい どんな国なのか、
ある意味、理解しがたいものではある。 今や イギリスの純国産車はといえば モーガンが
あるくらいで、他のメーカーは ほぼ、外国資本に抑えられてしまった。
そんな中で この Radical や Ariel Atom、Caterham、さらに BAC Mono 等々、
特異な存在感を示すこれらのクルマは 英国にしか有り得ないものだ。
これだけの自動車大国に成長した日本に、この様なクルマが現れない事には
一抹の寂しさを禁じ得ない。 技術だけあればいいってもんじゃない。
技術の発展に見合った文化の成熟度と センスの両方を持ち合わせない限りは、
世界の一流とは言い難いと考えるのは、あながち穿(うが)った見方でもあるまい。
いつの日か 我が国が そうなるのを願ってやまない。