イギリスでは まだ新興メーカーの Zenos Cars。
Ansar Ali と Mark Edwards のパートナー・シップで設立された会社だ。
skiddmark.com/2014/01/behind-story-zenos-cars [Video]
Edwards and Ali
この夏頃から 最初のクルマのデリバリーが始まったばかりだと思うが、
それにもめげず さらなるバージョン・アップを企んでいる。
britishgreenyokohama.blogspot.jp/search/label/zns
当初の E10 とE10S は 各々 200bhp と 250bhp だったが、これを一気に 350bhp にまで
引き上げようと考えている様だ。 その為に Ford Focus RS の2.3-litre Ecoboost を持ち込む。
これ等の措置により E10 ベースのクルマは、ロータスの 3-Eleven に準ずる走りを期待すること
が出来るだろう。
もとより Zenos は、ロータスほどの仕上がり感を期待するには まだ時間を要するのは
ムリからぬところだが、この1月に同社を訪れた際に納得し得たのは、そのシンプル 且つ
考え抜いた素材を使ったクルマ造りのポリシーは、十分に共感すべきレベルにあった事だ。
britishgreenyokohama.blogspot.jp/2015/01/zenos-cars.html
イギリスには Zenos の様な Low-Volume のスポーツカーのマーケットが存在している。
勿論、これは世界各地に言える事ではあるが、例えばイタリアでは、この手のクルマを殆んど
見聞きすることはない。 むしろ この分野でイギリスに次ぐ大国はアメリカだ。
非常に残念な事ではあるが、日本では ほぼ皆無と言ってよい。
これは多分、国民性と 趣味や遊び方に対するセンスの問題、広くは自身の人生をどうやって
楽しみ 心地よく過ごすかという事に、当然の様に構えているかどうかだろうと 私は想っている。
一方 素晴らしいクルマ文化を維持しているイタリア人も、彼らなりの過ごし方を楽しんでいる。
そして 我が国での大きな問題は、これらのクルマを日本で楽しもうとすることに対して、
行政の認知度の低さと理解の貧困さから、それらを規制しようとする考え方に苛(さいな)まれる。
例えば この手のクルマを国内で新規に車検登録しようとする際に、
ブレーキ・テストの項目が設けられており、その検査料と称して100万円を超える金額が
行政から請求される現状は いかんともしがたい。
この金額は車輛価格に反映され、結果 ユーザー負担とならざるを得ない。
我々が輸入するクルマは、ブレーキに関する性能と安全性はもとより、
トヨタ・日産のどんなクルマよりも 遥かに高い走行性能を有しているから、
そんなテストは簡単にパスしてしまう。
でも バカバカしいと思いつつも、"日本の制度・規則"だから それに甘んじるしか無いのだ。
せめて イギリスで登録して走っているクルマに関しては、
それと同等な内容で検査をやって貰わない限り、日本のユーザーは 同じクルマがイギリスで
走るよりも この100万円以上を余分に負担しない限り、日本の道路を走る事は出来ない。
規制緩和が望まれる由縁である。
英国では 毎年のように、ロー・ボリュウムな新車が新たに登場してくる。
これは ほぼイギリスにしか有り得ない状況だが、私は それを待ち構えている。
これからも このブログでは この様なクルマを紹介し、それを日本でリリースする事を
私の生業(なりわい)としていく所存だ。 今後とも期待して待ち構え、お問い合わせ頂きたい。