2016年3月12日土曜日

= 3.11 Fukushima Daiichi =

3月14日(月)AM8:30 更新。

www.youtube.com/watch?v=VLJspb_mo-s


昨日(土)この話を書こうと思ったのだが、色んな資料を読み始めると半端じゃなく大変な内容
である事に気が付き(当たり前か ! )、これは 朝までに終わらないと考え 中断してしまった。
(昨日の "朝までテレビ" も この問題を取り上げていたし。 これは最後まで視た。
 南相馬市の市長・桜井勝延の発言は、リアルで重みのあるものだった。)
http://survivingjapanmovie.com/

そんなワケで、今晩 深夜に再度推敲することにする。  私なりに 言いたい事も有るし。
だからまず、2~3時間仮眠します。

ではまた のちほど !   明日の日曜日に、ゆっくり観て下さい。


PS ;  夜が明けた。 原稿は遅々として進まない。

5年前の未曾有な災害の現実。 津波と福島の原発事故、この 大きく二つの焦点が語られる。
津波の被害については ほぼ語りつくされた感もあり、その現実は 具体的 且つ客観的な事実
として、膨大な資料が残されているが、今回は 原発事故についての私見を述べることにする。

津波は主に天災として語られるが、原発事故については 人災の色濃いと思うのだ。
この事故は、津波と巨大地震が そのきっかけとなったのは事実だろう。
しかし 一介のクルマ屋が その後の事実を把握し 検証するには限界があるという事を、
この文章を書くに当たって 諸々の資料を判読するにつけ、理解しつつあった。
たった数時間のブログ作業では、内容をまとめ上げられるものではない。 無理だ。

もとより、ブログの内容に間違った記述をするわけにはいかない。
この件は多分、数日間の下調べが必要だと思う。
だから 今日(日曜日)の昼頃までに、かいつまんで記載することにとどめ、
今回は それで一旦終了させる。  でないと 通常の業務が出来なくなるから。
ご容赦。 うかつだった。  再度、のちほどに !     8:35,  Sun. 12 March.

www.youtube.com/watch?v=wwYk62WpV_s&ebc=ANyPxKr2G ..... [about Meltdown]

www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/images/handouts_111130_09-j.pdf
[事故の同年11月末に公表された東京電力のシュミレーション PDF]


http://japan311.scripts.mit.edu/wp/?tag=news

結局 日曜日の午後1時半を過ぎても、ブログの記述をまとめることは出来なかった。
デマ・噂を含めたあらゆる情報が錯綜しており、どれをもって妥当で正しい判断をするのかは
極めて困難だと考える。  事実と現実を見極めるのは、我々のレベルでは とても難しい。
我々にとって、まずは比較的、客観的な記述が掲載される Wikipedia を参照するのがよかろう。

また のちほど、追記する。


PS ;  本日(日曜日)午後9時から一時間半、NHK総合テレビで 事故発生から88時間をドラマ化
    した番組を放映した。 ドラマには幾つもの驚きがあったが、その中でも特に現場の指揮を
    とった吉田昌郎(まさお)所長の行った数々の決断には敬意を表したい。
    東電本社とのオンライン・テレビでのやり取りには、現場を理解しない本社との理不尽な
    やり取りに臆せず、壊滅的な現場で指揮を取り続けた。

    更に一番の驚きは、三番目にメルトダウンした2号機の原子炉格納容器の内圧の上昇に
    より、格納容器が破壊されたら 東日本のほぼ全域が使い物にならなくなる事が十分に予測
    できる状況にまで追い込まれていたことだ。 この状況をリアルタイムで認識できたのは
    現場の一部の人間だけだったろう。 東電本社及び政府官邸の現場との危機感のギャップは
    客観的に観ても、許し難い場面が多々有ったと思う。

さて、私見だ。
現場の吉田所長は、全ての計器が機能しなくなった飛行機の操縦を任されたようなもんだ、と
後日コメントしている。 それを援護する立場にあった東電本社及び政府官邸の初動対応と
その後の認識の甘さが、最悪の事態を招いた事を助長したのだ。 特に この状況に対して
最大限の機能を整え、現場のフォローをするべき立場の政府官邸の認識の甘さ、それによる
バックアップ体制の遅れが、現場での数々の誤算を招いたのである。

私は特段の政党を支持する者ではないが、この事態に対峙した当時の民主党政権の力量は
十分ではなかった。 これが今の安倍政権だったら、対応のスピードとその内容は違っただろう。
もう少しマシ だったかも。 確かに今回の事態は、人間の持つ対応能力を超えていたかも知れぬ。
でも 其れなら、なぜ人間が制御出来ないものを創って稼働させていたのか、という事である。

今回の福島の事故は、現場の原子炉建屋で、今この瞬間に何が起こっているかを把握も出来ない
にわか仕立ての東京の司令塔が、"こっちが責任を取るから、いますぐ弁を開けろ ! " などと
言ったものだから現場は 更に混乱してしまった。 この体制こそが原子炉の破壊を助長したのだ。

つまり、少なくとも現状の日本で、原発を再稼働させるのは非常に危険である。
近い将来だろうが遠い将来だろうが、再び同じことが起こる可能性は十分有り得る。
再稼働させる原発は どれもが新品ではなく、間もなく老朽化を迎えるものばかりではないか !
今は安全でも いつまでそれが維持できるのか。

原子力規制委員会が用意した、世界で最も厳しい基準で審査したのだから大丈夫だと言うが、
よ~く耳を澄ませて考えてみれば、例え世界一厳しい基準だろうが 絶対に事故は起こりません
とは誰も言っていないじゃないか。 "単に" 世界一厳しいというだけである。
そして 再稼働を始めた川内だか、高浜原発のバルブユニット(?)の根元のネジの締めが
緩かったのが発覚したとか、....... これはもう論外である。 何が世界一厳しい基準なんだ !!
更に 原発の費用対効果は抜群だとは 良く言われる言葉だが、万が一にも事故が起こったら、
その費用対効果は最悪だろう。 それが今回の結果である。

よって私の結論は、例えコストがアップしても、電気料金が上がろうとも、未来永劫に渡って
原発の事故は絶対に無いと断言できない限りは、断じて原発の再稼働と新設をしてはならない !!
一時的に 火力発電による CO2 の上昇が有るにしても、火力以外のあらゆる発電方式を駆使し、
CO2 の排出は抑えつつ、設置可能な全ての建築物に太陽光発電を備える、日本中の屋根に
全て太陽光パネルを設置する、もしくは 全ての建築物や家屋に 何んらかの自家発電を設置し、
自身の電力をまかなえる仕組みを限りなく大至急に考案すべきだ。 これは可能じゃないのか !?

最善を尽くすとは 一見して美しい言葉だが、それは完全・完璧を意味するものではない。
完全・完璧が担保されない限り、原発を動かしてはならない。
この考えが甘かったために、いったい何万人の人が 故郷と住まいを奪われて苦渋の生活を
強いられているのか。 この責任を、だれも取っていないじゃないか !!  取れないだろう !!

たった一歩を間違えば(運よく、この事態は回避されたが)、東日本は壊滅して 数千万人が
路頭に迷ったかも知れぬ。 日本が終わってしまったかも知れない。
喜ぶのは誰だ。 中国か、北朝鮮か !!   全世界規模の悲劇と損失を招いたに違いない。

ん、......... その際は アメリカ合衆国50州の次の州に編入させてもらえばいい。
日本本土の人口は8000万人に抑えて、それ以外はアメリカに移住させてもらう。
そうすれば 人口は国土面積に対して一気に最適化され、移住した人も残った人も 皆んなが
ハッピーになれる。 これが一番いい選択かも知れない。 今からでも遅くない !
勿論 "元" 日本は特区にして、健康保険制度等の アメリカと比べれば比較的良い制度は
残してもらう。 アメリカだって、日本独自の技術を享受できる。  ......... 迷案だ !!

そして、以後 全人類は2度と この様なバカげた事故を起こしてはならない。 絶対に !!
その為に、今は何をなすべきかを考えろ !!  想定外の事が起こったでは済まされないのだ。
以後、今回の地震と津波は "想定内" である。  特に 今の日本ではネ。

ここ1~2年、当ブログでは F1記事の掲載に力を注いでいるが、これは単にレースを報じる
だけでなく、1.6リッター・ハイブリッドを前提とした FIA の定める技術基準、規則の厳格化に
対応する為に、全てのチームが 自身の意識レベルの高揚と技術対応を迫られている事実は
今までにない特異な状況なので 注視しているのである。

この事態は、F1の世界に於いて革命的ともいえる程の、技術とシステムの構築の必要性を
意味し、一部のチームは それに対応、もしくは対応しつつある。
そして この技術レベルは、かってない程の高度なものであり、これを駆使して表彰台に立つ為に、
年間数百億円の投資を継続出来ない限りは、表彰台を実現する事は出来ないレベルにある。

何を言いたいかというと、McLaren-Honda の例を取るが、注目すべきは このチームがレースの
現場をバックアップする体制とそのシステムだ。 東電本社及び政府官邸が、事故後に設置して
現場と連絡を取り合う体制で現状を把握しようとした事に対し、十分参考になると思うからだ。

つまり、マクラーレンの Woking に在る F1車輛の製造と管制を司る基地と、ホンダのイギリスに
於ける前線基地ともいえる Milton keynes、そして日本の栃木県さくら市にある HRD Sakura を
同次元的に結び、レース開始前からレースの終了まで、走行中のレース車輛の状態を刻々と
モニターしている。 そして 走行を続ける車輛に取り付けられた数百のセンサーから送られてくる
データを解析しつつ、それを瞬時にレース現場にフィードバックして 現場の対応を促す
というものだ。 これを マクラーレンとホンダは、レース毎にやっているのである。
要は 福島第一を東電本社で、現場のセンサーから拾った情報により 24時間の監視を続ける
様な事である。 今の原発の運転を続けるためには、これくらいの体制を常時保ちつつ行うべきだ。

しかし 起こってしまったことはしょうがない。 今後の問題は、放射能の漏洩を押さえながら
廃炉に向けての作業の体制である。 いっそのこと、マクラーレンのロン・デニスに、アロンソと
同じ年俸50億円を払って 廃炉チームを派遣してもらったらどうか。  もちろん ホンダからも。
マクラーレンとホンダは、半端じゃない レベルのオペレーションにより、今この瞬間に現場で走って
いるF1車輛をコントロールしている。

これに比べたら、原発の体制はあまりにも ロー・テク過ぎる。 そして、日本の電力事業者の
意識レベルは低すぎる、 最低だ。 これは 取りも直さず、"日本株式会社" の構造的欠陥である。

汚染水の漏洩についても同様だ。 マクラーレンだったら、一滴も漏らさない体制と仕組みを創って
これを イギリスから24時間 監視する位の事はやるだろう。 完璧主義のロン・デニスだから !
そもそも 原子炉に安全神話なんか存在しなかったのだ。
www.mirror.co.uk/news/world-news/fukushima-japan-declares-toxic-water-2199851

事故の際に予備電源を含めた全電源喪失 を起こしたにも拘わらず、瞬時に これをバックアップ
する体制が無かったのは 信じ難いことだ !!
電源車の到着が交通渋滞で何時間も遅れたなんてのは、愚の骨頂だろう。
甘すぎる !  ひどいよ、 話にならない !!

よって 今回の 福島第一は "人災" である。  日本よ、.......... さあ どうする !?


PS, one more Problem ;  国家レベルの懸案事項はまだある。 新国立競技場だ。 
            昨年の夏に ひとこと言っておいた。
britishgreenyokohama.blogspot.jp/2015/07/2020-olympic-games-caming-soon.html