2016年7月10日日曜日

British Grand Prix Final

 dailymail.co.uk
Silverstone

チケットは Sold Out !  どんよりとした曇り空の Silverstone Circuit。
雲の切れ間から青空が覗けるも、黒い雲が。  象徴的なレースが 間もなく始まる。
タイアの選択も重要になる。  14万人の観客が見守る。
twitter.com/fergieweather/status/752096036022263808
twitter.com/pirellisport/status/752071309283254272?ref_src=twsrc%5Etfw

Vettel は5グリッド降格、Sauber の Ericsson はピット・スタートか。 
やはり雨が。 風も少し。  今、急に来た雨はスコールか。 現状では間違いなくウェット。
セフティーカー・スタートも有り得る。 コースはほぼ全域が濡れているが、一部で晴れ間も。
しかし 多くの観客は、傘を用意していた。 普段は ちょっとした雨では 傘を差さない彼らなのに。
観客は、シルバーストーンの天候の豹変を熟知しているのだ !
そして晴れてきた !      ~ん、むずかしい。  上空には RAF(Royal Air Force)の Red Arrows が
飛来している。 twitter.com/SilverstoneUK/status/752098823095320576


Alonso は9番手スタート。 Vettel は11番手(ギアボックスの交換で5グリッド降格)。
Verstappen は レース前のインタビューで、"走ってみると 最高に楽しいサーキットだ。" と。
18歳の彼は、なぜここまでの余裕なのか。

現地13:00、セフティー・カー先導でレースは始まった。 このままではタイアに熱が入らない。

Lap 3 で セフティーカーのまま。 セフティーカーのスピードが遅い !  風も少し強まった。
Lap  4) Hamilton は、"行けるよ、チャーリー ! " と言うも セフティーカーは引っ込まない。
Charlie Whiting は、FIA の F1技術部門の責任者、兼安全委員会の代表である。

Lap  5) Ferrari を先頭に数台がピットにむかった !  Alonso も。 インターミディエート。
     Safety Car is out !  上位4人は入らず。 
Lap  6) 4番手 Ricciardo がピット。 Massa、Kvyat も。
Lap  7) Wehrlein がコースアウト。 ハイドロを起こして滑った。 インターに履き替えたのが
     仇になった。 バーチャル・セフティー。 リタイア。
Lap  8) Hamiton、Rosberg、Verstappen がピット。 全車 インターミディエートに。
Lap  9) Alonso は少し滑っている。 Aonso 11番手、Button 14番手。
     インターには まだ早かったか。 Perez は10番手スタートで、4位まで上がっている。
Lap 11) Bottas がスピン。 結果、Button に追いかけられるハメに。
Lap 12) Alonso 10番手。 Verstappen が頑張る。 3位。
Lap 13) 8位 Massa を Hulkenberg が追う。 Vettel は、まだ11位を走っている。
Lap 14) Verstappen が 2位 Rosberg に食いつく。
Lap 15) Alonso が 9位の Hulkenberg を追う。
Lap 16) Vettel がピットに。 ドライに交換 ! 勝負 ! 
     コース上では Verstappen が Rosberg を交わした !!  拍手が起こる。
     Rosberg がミスったか。
Lap 17) Raikkonen もタイア交換。 ミディアム。
Lap 18) Hamilton と Rosberg も入った。 Ricciardo も。 Verstappen ピット。 2位で復帰。
     そして Vettel がスピン。
Lap 19) Haas の Grosjean がスピードダウン。 止まった。
Lap 20) 9位 Alonso が Massa に仕掛けたが。 Side by Side。
     1.Hamilton、2.Verstappen、3. Rosberg、4.Perez、5.Ricciardo、6.Raikkonen の順。
Lap 21) 引き続き Alonso が Massa を追う。 McLaren-Honda は遠からず Williams のポテンシャル
     を抜く事になるだろう。 今季後半には メルセデス、レッドブル、フェラーリ に次ぐ勢力に
     なるか。
Lap 22) Ricciardo が4位に上がっている。 Button 12番手。
Lap 24) Alonso がスピン !  ウォール寸前でストップ。Bottas に抜かれたが、抜き返した。13位。
Lap 26) Haryanto が1コーナーで大きくコースアウト。
     真横のまま 大きく滑って、ウォールに当たって止まった。 リタイア。
Lap 27) レースは後半戦に。 11位 Vettel は、Kvyat が邪魔で なかなか前に進めない。
Lap 28) Hamilton は1コーナーを出た直後、バランスを崩した。 3秒の損失。
     Verstappen も同じコーナーで。  ここは滑り易い。
Lap 29) Vettel が 一瞬でインを突き、Kvyat を抜いて やっと10位まで上がった。
Lap 31) Hamilton は周回遅れの Haas を、そして Renault も抜いて 前が やっとクリアに。
Lap 32) Rosberg は2位の Verstappen を追うも、...... 。 差は 0.3秒ほど。 でも逃げられる。
Lap 33) Perez も1コーナーで滑る。 Verstappen と Rosberg は前を行く周回遅れの Runault を
     抜いて ........ 。
Lap 34) Verstappen と Rosberg は、300キロ超えで Tale to Nose。
Lap 35) 18歳が逃げる。 後ろにいる Rosberg は彼の動きが気に入らない。
Lap 37) Rosberg は時たま仕掛けるが、まだ抜けない。 Ricciardo は、後方で一人旅。
Lap 38) Massa がコーナーで Vettel に押し出された !?
   そしてやっとのことで Rosberg が Verstappen を追い抜いた。 メルセデスのピットで拍手 !
Lap 39) Massa はソフトに変えて 残り周回数で勝負をかけるか。
Lap 40) Alonso ピット。 3.0秒でミディアムに交換。 Vettel は Massa との件で5秒ペナルティー。
Lap 42) Alonso が Bottas を交わして 13位に。 メルセデス・パワーのクルマを抜いた !
Lap 43) あと10周。 上位6人は 安定走行。 Alonso(13位)、Button(11位) はあと一歩。
Lap 44) 後方では先ほどから、5位 Perez を Raikkonen が追いかける。
     Ferrari は Force India を簡単には抜くことが出来ない ! 今季の Force India は調子いい。
Lap 46) Ferrari はまだ Perez を抜くことが出来ない。
     往年のチャンピオン、Jackie Stewart が目を細めながら観戦している。
Lap 47) Rosberg がギアボックス・トラブルを訴えている !! 7速がダメか。
     あ、っと。 7速がスタックしたか。 何とか切り抜けるも、Verstappen が追う !!
Lap 49) メルセデスのチームラジオは、7速を使わない様に( ? )Rosberg に伝えるが、
     Rosberg はかまわず 7速を使用している。 ドライバーに アシストしてはマズイけど !
Lap 50) Rosberg 耐える。
Lap 51) Button が Massa に抜かれた。12位。 Alonso 13位。 ポイントの獲得は厳しい。

そして 最終ラップ。

観衆が総立ちの中14:35、 Hamilton Wins !!  3連勝。 
Rosberg、Verstappen が続く。 Hamilton は、来年も優勝すれば、Jim Clark の4連勝に並ぶ。

1) Hamilton  2) Rosberg  3) Verstapen   4) Ricciardo  5) Raikkonen  6) Perez  7) Hulkenberg
8) Sainz  9) Vettel  10) Kvyat     Button 12位、Alonso は13位で終わった。

[Full Race Results]

しかし McLaren-Honda は、Williams を超えたか。 次に超えるべきは Ferrai か、Red Bull か。
そのシーンは、今季後半に観ることが出来るだろうか。 鈴鹿で ....... !?

ホンダの首脳陣は、現場責任者の長谷川を強烈にプッシュしている様だが、
今の F1は、そう簡単にはいかない。
むしろ ホンダ本社の F1参戦の決断の遅れが、今の状況を招いているとも言えるだろう。
かってホンダが F1で常勝していた時代に比べると、レースのオペレーションの難易度は格段に
レベル・アップしているのだ。 簡単ではない。 でも ホンダは やるだろうけどね !!

さて、Rosberg には一抹の不安が残っている。
ギアボックスの操作基準に抵触したか。 それよりも、ピットからの指示の方法に問題か。
レース後に審議の対象になる可能性が。 もし この件で Rosberg に5秒ペナルティーが加算
されると、彼は3位に後退する。 それは 取りも直さず、年間のスタンディングを Hamilton に
抜かれるかも知れないという危惧を意味する。

今年からの新たな規制として、ピットからのチーム・ラジオに関し、走行中のドライバーに対して
ドライバーの動向を補佐する様な助言を発してはならない、という(変な)規則が有るからだ。

Hamilton は大喜び !  ガードレールを乗り越えて芝生に入り、観客に丁寧なおじぎをしている。
そして、バックルームに入り、Hamilton、Rosberg、Verstappen が集う。
Hamilton は あまりの嬉しさか、ドリンクで咳込んでいる。 落ち着かないのだろう。
そんな事は全く気にせず、Verspappen は臆せず 涼しい顔で大先輩に話しかける。
一方 Rosberg は無視。 一言も口を利かないで 知らん顔 !

表彰台の上では、Mark Weber がインタビュアー。 3人を称える。
最後の瞬間に Hamilton は、"(チャンピオン争いで) Rosberg を抜くよ" と一言。
Hamilton は、今日の結果が もの凄く嬉しかったに違いない。 Hamilton の為の週末だ !!
ここには 世界最高のファンがいるよ、 と。

skysports.com

気になっていた天候は、レース初盤のウェットな路面で スピンが続出したものの、
大過なく過ごすことが出来たのは幸いだった。
www.formula1.com/en/latest/headlines/2016/7/fia-post-race-press-conference---great-britain.html

さあ、次は 22~24日のハンガリー戦である。
そして 月末の 29~31日には、"Silverstone Classic" が開催される。
http://www.silverstoneclassic.com/
やはり 新も 旧も、 ヴィンテージ・レースから 最高峰のFormula 1 まで、
レースは イギリスの国技でしょ !!  今朝は 8:00頃から、既に観客席には満員のファンが !
凄いよ、イギリスは .......... !!!


PS ;  さて Rosberg に対するレース終了後の審議で、10秒ペナルティーが決定した。
    FIA からの公式な通知は、Matt Morlidge(ジャーナリスト)のツィートによると 次の通りだ。
    twitter.com/MattMorlidge/status/752193992457093120?ref_src=twsrc%5Etfw
    これにより Hamilton は年間のスタンディングで Rosberg に たった1点差に迫っている。
    www.bbc.com/sport/formula1/drivers-world-championship/standings
    www.autosport.com/news/report.php/id/125242

    尚、12~13日には、同じシルバーストーンで Test Day が開催され、
    次期を目指す育成ドライバーも含め、走行テストが繰り返される。
    その中に18歳が二人、17歳が一人いる。 日本の高校生は 何をしているのか。 スマホ !?