2017年5月1日月曜日

Preview image of Tesla lorry

 autocar.co.uk
Tesla lorry

先週金曜日(31日)、Tesla の CEO・Elon Musk は、バンクーバーで行われた TED
(Technology Entertainment Design) が開催した Conference の席上、
TED を主宰する Chris Anderson のキュレーションに呼応し、その中の一つとして
Tesla ブランドの大型トラック(多分 トレーラーヘッド) 開発のプランを示唆した。
www.youtube.com/watch?v=GPaYrhUZSYQ
www.ted.com/talks/elon_musk_the_future_we_re_building_and_boring
electrek.co/2016/07/20/elon-musk-tesla-master-plan-part-2/
time.com/money/4761226/elon-musk-ted-talk-traffic-tunnels-self-driving-cars/

Tesla は既に Model S と Model X、今年7月に発売予定の Model 3 を有し、
昨年からの噂は具体的な段階に入ったとみられ、年内には 今回話題にした大型トラックの
全貌を明らかにする予定だ。  https://electrek.co/guides/tesla-semi/
また Tesla は これ以外にも 近い将来に、小型 SUV(Model Y)、ピックアップトラック、
ミニバン、ミニバス 等の計画も有り、ベンチャー発の企業でありながら
電気自動車の分野では世界をリードする立場を確立している。

また Musk は同じ席上で、LA 市内を想定した新たな交通システムにも言及、
時速 200km/h で市内から空港まで 僅か数分で移動できるプランも語った。
www.youtube.com/watch?v=u5V_VzRrSBI
これが実現可能かどうかは別の話だろうが、相変わらずの着想ぶりは 並の発想を超えた
彼らしいもので、民間の宇宙ロケット "Space X" を成功に導く等、
およそ常人の頭脳ではなかろう。

日本にも 彼の様な "人材" の登場が切望されるところだが、
その為には、やはり アメリカという土壌が必要なのかも知れない。
話は別だが、30年前に初めて渡米した際に、
"日本人て、子供ネ ! "  と言われた言葉が  いまだに頭から離れない。
...... どうしたものか !?


さて、似た様な計画は ほぼ時期を同じくして ユタ州 Solt Lake City が拠点と言われる
Nikola Motor からも発表されている。
"Nikola One" の名で登場する予定のトラックは、恐らく Tesla とは異なったアプローチで
水素由来のハイブリッド・トラックと思われ、それなりに注目に値するモノだが ...... 。
Nicola One の価格は、30~40万ドル を予定している。
electrek.co/2016/06/13/nikola-motor-pre-orders-worth-2-billion-electric-truck/

同社は、10億ドルを投じた工場が年内に完成すると言うが、最初の5000台は
Fizgerald Glider Kits 社(Byrdstown / Tennessee) で OEM 生産するとも言われる。
www.fitzgeraldgliderkits.com/

Nicola は、2018年1月から 全米及びカナダに 水素ステーションの建設を開始する予定。
但し、トラックの発売開始は 2020年という話もあり、全貌はまだ よく判らない。
多分、これからの2~3年で 5000台ということだろう。
Fizgerald は現在、自社分として扱っている年間の台数は 3500台程度だし。

※ Fizgerald のトラックは、Kenworth, Peterblit, Freightliner や Western Star 等の
  既存のモデルをドナーとして、主に エンジンやトランスミッションを取り出し、
  それらを リペアして新品のシャシーとキャビンに組み直したものだ。
  エンジンは Cummins, Detroit, Caterpillar 等のものを扱っている。
  これらの所作こそが "Glider Kit" と言われる所以だ。

似た様な手法は ここ10年来、我々が扱うクルマの世界でも 行われつつあり、
古くなって  くたびれたクルマを蘇生させる方法として、今後は更に事例が増えるだろう。
つまり 外観は ほぼそのままの姿を保ちつつ、メカニカルな部分はリペアして、
従前の性能を保つ、または更に強化して、オーナーは安心して 趣味の世界に浸(ひた)る事が
出来るのだ。
https://britishgreenyokohama.blogspot.com/2011/03/singer-911.html

やはり30~50年も経ったクルマは、いかに名車と言えども、例え同じカテゴリーであろうが、
現行のクルマと比べたら性能の劣化はいとめないし、特に操縦の安定性は 現代のクルマ
の方は 遥かに飛躍している。  だから古い雰囲気を保ったまま、性能は現代のクルマに
劣らず 納得できる走りを実現することが求められるのだ。

今週末にも  このブログで後述しようと思っているが、この日曜日まで開催されている
ロンドン・モーターショーに展示されている  英国の David Brown Automotive が
企画する "Remastered Mini” も、そんなクルマの一つだろう。

今後は  これらを、ウチの新たなレパートリーとしても 取り扱ってみたいと考えている。
....... また、新たな世界の始まりだ !!