2018年4月24日火曜日

Realistic Rumors, Porsche F1


かっての F1 レジェンドで、昨年3月からは ドイツDTM の代表を務める Gerhard Berger。
彼が Auto Bild 誌に語ったところによると、2021年からの F1エンジンの新たなレギュレーションが
この5月末に FIA によって発表されるのを待って、ポルシェはそのレギュレーションの内容を鑑み、
同年(2021年)からF1 に参戦する事を発表するだろうと ベルガーは言っている。
www.autobild.de/artikel/formel-1-neue-hersteller-13528673.html
www.grandprix247.com/2018/04/23/berger-porsche-are-considering-formula-1-for-2021/
www.thisisf1.com/2018/04/23/porsche-to-decide-on-f1-entry-after-may-berger/
www.autosport.pt/formula1/f1-gerhard-berger-a-porsche-esta-a-pensar-comprometer-se-com-a-f1-em-2021/

FIA の新たなレギュレーションの骨子は、1.6 litter・V6 / Turbo Hybrid は継続されるも、
煩雑で高価な MGU-H を廃止し、チームの運営をする側のコストの削減することを大きな目標
の一つとする事にある。
www.fia.com/news/fia-and-formula-1-set-out-clear-direction-2021-f1-power-unit-regulations

www.autosport.com/f1/news/131653/porsche-considering-2021-f1-engine-programme
www.autosport.com/f1/news/132828/why-f1EURTMs-new-engine-regs-are-regressive

www.formula1.com/en/latest/features/2018/4/what-you-need-to-know-about-f1s-proposals-for-2021.html

現行の F1 は、エンジンと車体、及び レース運営に関する煩雑なレギュレーションにより、
参加チームのコストに関わる懸念は軽視できないものとなった。
結果、昨年までの F1 はメルセデスの独壇場とも言える状況となり、チームの新規参入や
新たなエンジンサプライヤーを参加させるには、これらの規制が大きな "足かせ" となっている。
一般人が理解に苦しむレギュレーションや、つまらない "排気音" になってしまった結果、
レースの現場に於いては、サーキットの観客離れや 視聴率の低下は無視できないものとなった。

今季は Ferrari が Mercedes を上回る動きを見せてはいるものの、
状況は 大きく変わっていない様に見える。
FIA  及び 2016年9月からフォーミュラワングループを傘下に収め、米コロラド州に
本拠地を置く Liberty Mediaは、これらの懸念の払拭(ふっしょく)の為に、
エンジンのレギュレーションを含めた新たな改革を検討しているところでもある。
そして これらの動向を視ながら、ポルシェは参戦を決断するものと想われる。

また 既に今季から、Red Bull には Aston Martin が、Sauber には Alfa Romeo が
冠スポンサーや技術援助等、目に見えるカタチで参加を始めている。
Aston Martin は Cosworth と組んで、将来のエンジンサプライヤーになる事も視野に入れており、
これ以外にも今後のレギュレーションの緩和によっては、新たな動きも出て来るかも知れない。
我々としても これからの F1 の動向に 大いなる期待を抱きたいところだ。