2013年11月30日土曜日

Saturday Music / Allman Brothers Band

       [At Fillmore East]

FORD GT40 が ル・マンで4連覇を達成した69年、Allman Brothers Band がスタート。

しかし 彼らの音は 今の時代には多分、享けない。
巧みに洗礼されているわけでもなく、今風にカッコよくもない。
むしろ 田舎臭さが滲み出ている。 それでも 何か惹かれるものがあるのは何故だろうか !?

実は、自分的には 彼らの事はあまりよく知らないし、詳しくはない。
でも 演奏を聴いてみると、なんとない泥臭さと共に それには似合わないが
音に対するひた向きな努力というか、取り組みが感じられる。
なにげに 興味を抱いてしまうのは何故なんだろう !?
ひょっとして、それは よく味の浸みた "おでん" ではないのか !?
けっして スパイスの効いたフレンチやイタリアンではない。 
そう、...... おでんだ。  でも その違いはパソコンで聴いたくらいでは 多分わからないものだ。

つまり F1 の音と臨場感を、テレビで感じようとしても 無理がある様に、
本物は はるかにスゴイ、身震いするような感動を与えてくれるものである。
ナマの臨場感というのは そういうものだ。
しかし、いまさらナマの彼らの演奏を聴くすべはない。 でもきっと そうだったに違いないと想う。
絶対に何かが有ると想わせる彼らが、私は好きだ。 直感 ..... だろう。  そんなもんだ !

余談だが、73年7月28日に、ニューヨーク州ワトキンス・グレン・サーキットで行われた
サマー・ジャムでは、60万人もの観客を集めて、ザ・バンド、グレイトフル・デッドらと共に
オールマンも参加している。
また、オールマンは76年、ジミー・カーターの大統領選のキャンペーンにも はせ参じ、
両者ともに 圧倒的な支持を得ていた。

そして、彼らは今も生き続ける !!    http://www.allmanbrothersband.com/


http://www.youtube.com/watch?v=22MRGWnPPIU
http://www.youtube.com/watch?v=uRjlYkH_MmU
http://www.youtube.com/watch?v=6VxoXn-0Ezs
http://www.youtube.com/watch?v=0PHNQ-rJ3TE

http://www.youtube.com/watch?v=L5ZTY9Wspd0
http://www.youtube.com/watch?v=H33THbpNAj0

2013年11月29日金曜日

Strakka DOME S103


Strakkaドーム

童夢は シルバーストーンをベースとする 英国ストラッカ・レーシング と連携し、
Nissan VK45 4.5リッター・エンジンを積んだ "Strakka DOME S103" を開発、
LMP2・カーの販売とレース活動で 協力体制をとる旨、今週初めに 契約を交わしている。

童夢は 昨年のル・マン24時間に、Pescarolo と組んで参戦、トラブルに見舞われながらも
完走を果たしたが、来季からは Strakka Racing と共に コンストラクターとしてレース活動を
行い、WEC世界耐久に シリーズ参戦、来年4月のシルバーストーン・6H でデビュー予定だ。
S103 の最初のカーボン・モノコックは、この12月末に シルバーストーンにあるストラッカの
ワークショップに到着し、来年2月のデビュー・テストに向けて クルマの開発を進める。

株式会社童夢 は78年に京都・左京区の宝ヶ池で設立、2006年に 滋賀県・米原市三吉に
本社を移転している。
昨年8月末に 創業社長の 林みのる が退任後、旧友の 鮒子田 寛 が代表取締役に就任 した。
鮒子田さんとは 彼がTOM'S GB の社長時代に、ロータスのファシリティーの在る Hethel
A11 を挟んで反対側にある Hingham 郊外の トムスGB でお会いしている。

この4月には 傘下の㈱童夢カーボン・マジックを 東レ㈱に売却、 それを資金として
林 みのる氏は ロードゴーイング・カーを、社内コード "ISAKU" の名で 創るのだという。
年甲斐もなく(!?)やんちゃな林さんのことだから、田舎もんの"伊作" の意味だろうと想うが、
まさか"遺作" とするワケでもあるまいに。 でも 彼の最後の遊び車として、登録はするが
あまり市販は考えてないとの事。 やっぱり 遺作か !?
しかし、かっての童夢・零 の際は 当時の運輸省の横やりで登録できず、
市販に至ることが出来なかったので、その巻き返しを目論んでいないとも限らないか。
[ 零 : ニュース]

そんなワケで 今後も "目が離せない" 童夢だから、しっかり応援しましょうネ !!
下の写真も 目が離せません ョ。

[おまけ ; STRAKKA GIRLS ... ! ]

2013年11月25日月曜日

F1 / Brazilian GP

   [BBC Sport]
Sebastian Vettel
2013年 F1 最終戦のブラジル。 .............. ベッテルでした。

スタートで ロズベルグが躍り出る。 そして ベッテル、ハミルトン、アロンソ、
ウェバーと続く。  しかし、ベッテルは 直ぐに回復。 その後は"いつも通り " 順調に
推移した。

残念だったのは グロージャン。 ルノー・エンジンが白煙を上げ、2周でリタイアした。

ウェバーは チェッカーの後、最後の半周をヘルメットを脱いで走行、表彰台に向かい
F1 最後の日の歓びを具現している。  [Last Message]
彼は 来季から ポルシェで LMP1 に参戦 する。

詳しい映像は、今晩 22:00 から BSフジで。

Full Race Results   F1 Race Calendar 2014

2013年11月23日土曜日

Subaru for Le Mans !?

 [Pic. Racecar engineering]
RTUスバルLMP

今月12-14日に 独ケルンで開催された "Professional MotorSport World Expo 2013"。
スロバキアの首都、Bratislava に本社を置く RTU(Revolutionaly Technologies United) は、
チーフ・エンジニアの Albert Solaroli を中心に、SubaruFA20DIT のスタンダード・ブロックを
ベースに エンジンをモデファイし、通常は2リッターのサイズを ショートストローク化で1.6リッター
にサイズダウン、ルマン・プロトタイプに供する550馬力ターボ・エンジンを開発して 公開した。
エンジンの自重は 130Kg だ。

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RTU Facilities

RTU は、1991年に起業したエンジニアリング会社で、英国のZytek 同様、レース分野の
テクノロジーに精通し、彼らが "Pseudo Adiabatic " と呼ぶ パテント技術を応用して
今回開発した "eLMP R " エンジンは、低温燃焼により クーリングの負荷が非常に少なく、
安定したエンジン・マネージメントが可能となっている。
既に同技術は アウディ・5気筒で 800馬力を確保し、実証済だ。 [Reference]

しかし、今回 スバル自身が どこまで開発に介入し、単にベース・エンジンの供給元に
徹したのか、RTU が勝手に(!?)いじくってみたのか、それとも より積極的にレース参戦まで
考えているのか等々、いまのところ それらについてのコメントは無い。
願わくば チームを率いてレース活動までして欲しいものだが、まあ ムリすることは無い。

期しくも 来季から F1も 1.6 リッター・ターボの時代を迎える。 恐らく 800馬力を優に超える
だろうが、今回のRTU のエンジンは ノーマル・ブロックがベースなので 比べるべくもない。
でも 今後は より高度なチューニングを施し、Subaru 自身で 本格的なレース参戦も目論んで
欲しいものである。 
ま、F1エンジンの開発は かなり困難な課題だが、特にアマチュア・レースやキットカー向けに
RTU の様なエンジンを 正式に新品で 供給してもらえれば、楽しいクルマが出来るだろうに !!
それとも、RTU に頼んで 380~400馬力程度にディ・チューンしてもらうか !?

余談だが、かってスバルは 80年代末から90年にかけて F1 に参戦することを夢見た。
コンストラクターではなく、エンジン供給というカタチで フラット12 のF1エンジンを開発した。
私は 群馬の某所で このエンジンを目の当たりにしているが、あまりにもラフな仕上がりに
正直、首をかしげたのを記憶する。
但し 完全な自社開発ではなく、イタリアのビルダーに依頼したのだが、それがそもそもの
間違いだったという結果になってしまった。 (このエンジンは 当時、童夢にワコールが賛同し、
メイドイン京都のスーパースポーツに搭載して 画期的な車が誕生するはずだった。
この際、来日していたジネッタの社長・M. Phaff が私に、"これから京都に行って 童夢が
開発する Jiotto Caspita の企画に相乗りするかどうか話し合いに行くんだ " と漏らして
いたが。 ....... 余談でした。)

さて、スバルの水平対向 ボクサー・エンジンは、低重心コンパクト 且つ低コストで、
スポーツカーやレースカーのベース・エンジンとしては とても興味深いものでである。
イギリスやアメリカのキットカー・メーカーも数多く採用していることだし、
なによりも そのメリットを生かし、特に ミッドシップの特異なスポーツカーを創ってもらうと
面白いクルマが出来るだろうから、今後も期待したいところである。
[Subaru Boxer Engine]

RTUスバルLMP

2013年11月22日金曜日

Yamaha City Car


2013_Yamaha_Motiv.jpg

YAMAHA は 英国 Gordon Murray Design と共同で、"Motiv. e " を開発し、
明日(土曜日)から一般公開される 東京モーターショーで デビューさせる。 [Video]

"モティフ " は いわゆるシティー・カーとして位置づけされ、
新しい発想の "都市型パーソナルビークル " として開発された。
ゴードンマーレーデザイン のコンセプト・ "i-Stream"(F1ベースの最適、安全設計技術)
による 軽量 且つ 高剛性のスケルトン・フレームとボディーは、様々なタイプのボディーや
パワーユニットの展開に 柔軟な対応が出来、バイク感覚の軽快な走りを実現するとしている。

"モティフ " は、エンジン車、EV のどちらに も対応でき、1000cc・ツインカム3気筒エンジンと
25Kw のEV ユニットの両者の開発を行っている。 エンジン仕様では 80馬力程の出力で
6速デュアルクラッチ・ミッションを介し、最高速は160Km/h になる。

今回 出品されたものは 英国Zytek 製をベースとするEV ユニットを搭載し、車重730Kg、
リチューム・イオンバッテリーで駆動される35馬力相当のモーターで、最高速105Km/h、
3時間充電で160Kmの航続距離を有し、また 1時間のクイック・チャージも可能である。
Smart For Two より 車幅で5cm 狭く、車高は6cm 低く、100Kg 軽い RR の二人乗りだ。

従来の自動車工場の僅か2割程度の投資で生産システムを構築することが出来、
新感覚のシティーカーを目指して、ヤマハなりのアプローチで 2016年をメドに 四輪市場に
参入する意向だ。 ヤマハと GMD は 5年程前から このクルマについて検討を始め、
2011年からプロトタイプの試作を始めていた。

尚、これによってヤマハが 今後どの程度の意向で四輪市場に本格的に進出するのか否かは
定かでないが、まずは ショーの反応を見ながら 社内の調整をしていくものとみられる。
かって ロータスも シティー・カーの開発を進めるなど、世界的に 都市型スモール・カーの
開発が盛んである。 その後、ロータスは社内の諸問題から中断(?)しているが、
ケーターハムもこの分野に進出する旨、公表している。

Yamaha_Motiv-e_2013 (14).jpg

2013年11月20日水曜日

Donkervoort / Nederland

[BBC AUTOS]

78年に創業した Donkervoort。
オランダ・アムステルダムから電車で 40分程の Lelystad にある小規模な会社で造られる
"Donkervoort S7" は、創業者のJoop Donkerboort が ロータス・セブンに触発されて
造り始めたクラブマン・レーサーだったが、もちろん セブン同様、ロードカーとしても
十分 楽しめるものであった。

以来35年、約1100台の "Donkervoort" を輩出して 現在に至る。
今回の "D8 GTO" だが、そんな中、永年の熟成の結果に到達した "Donkey" として、
抜群のポテンシャルを持ったクルマに仕上っている。    [Video]   [Factory]   [Founder]

"ドンキー" は 言うまでもなく "ロバ " の愛称だが、ロバの如く 頑固者という意味合いもある。
オランダ版セブンと言われながらも、その中身は Donkey なりに 頑なに貫いたクルマ造りの
意気込みを彷彿させ、今や確固たる地位を築き、ある種 セブンを超えた雰囲気を醸し出す
までに成長している。

なにやら 航空機を想わせる そのダッシュパネルに並んだ計器とスイッチ類は、
それを操作する者にとって、今にも離陸するのではないかと勘違いするほどに、
怒涛の加速感を味あわせてくれ、十分な悦楽に浸る余裕さえ与えてくれる。
かって Donkey は日本にも数少なく輸入されてはいるが、改めて もっと注目されるべき
クルマだろう。

D8 GTO に使用されるエンジンは、In-Line 5気筒のアウディ 2.5リッターR5 TFSI・ターボで、
"ツーリング・モデル" は 340馬力、"パフォーマンス・モデル" で 380馬力にチューニング
される。 後者は最高速270Km/h だ !!
日本の軽自動車より軽い車体に 380馬力である。 初心者には薦めない方がいい。
0-100Km/h は 各々 3.3秒 と2.8秒で、これは 一億円を優に超える MacLaren P1にも
匹敵する数値で、決して廉くはない価格の "G8 GTO" は、ツーリングで € 106,500 - 、
フル・オプションのパフォーマンス・モデルでは € 150,000 - にもなるが、
一億円超のマクラーレンと同等の性能が得られると思えば 納得できる価格帯ではある。
 [為替 : TTS]

足回りと駆動系は、Quaife のノンスリップ・デフと ABS、ブレーキバイアス・アジャスター、
トラクション・コントロール等の組み合わせで、2段階のスポーツモードが選択でき、
4輪ダブルウィッシュボーンはアルミ・ストラクチャーで構成され、バネ下の軽量化と
コントロール特性に寄与する。
これらを包括する鋼管とカーボン・コンポジットを組み合わせた "ハイブリッド・シャシー" は、
Joop 自身と マセラッティのシャシー設計のチーフ・エンジニア・Paul Fickers が担当した。

ところで、最初の25台のプレミアムモデルは 2年前の発表と同時に完売してしまった。
その後 登録の準備を進め、この5月にヨーロッパのホモロゲーションを取得し、
25台のうちの6台が7月末に出来上がり、残り19台は今年中に生産を終了する予定だ。
そして 通常モデルは 2014年からその生産が開始されることになる。

さて、いつもながら気になるのは、ここ10年来の日本のマーケットの低迷である。
発売数時間で 二千万円のクルマが売り切れてしまう、オランダってどんな国なのか !?
しかも 普通のクルマではない。 もちろんオランダ国内だけのオーダーではないにせよ、
この25台の中に 日本からのオーダーは含まれているんだろうか ?
多分 これからの日本のオーダーも、今後2年間位で マックス 3~5台だろう。
これだけ "豊かな" 先進国の日本なのだから 最低10台は欲しいところだが、
いま、老後の問題やら何やらで それどころではないんだろうか。

勘違いしてはいけないのは、フェラーリやランボが何台売れようが、それが豊かさの象徴では
ないということだ。 最終的な指標は このDonkeyRocketAriel Atom の様な車を含めて
どれだけ行き渡っているかでしょ !  カネだけではない、心の豊かさも有っての先進国だろう。

当ブログは そのような主旨のもと、掲載する車種を吟味して お薦めしているつもりだ。
他のショップでは在り得ないレパートリーで今後も その詳細を紹介してまいります。
その為に尽力をしていく次第ですので、是非とも 熟考の上 頑張って乗って欲しいと考えます。
そのクルマを手にしたことで、どれだけ自分がスキル・アップ出来るかが 鍵かも知れないネ。

いい人生を !!  britishgreenyokohama@gmail.com


Donkervoortで(3)IMG_1472
[http://www.donkervoort.com/]

2013年11月18日月曜日

US GP Final

[BBC Sport]
Sebastian Vettel celebrates after winning the Japanese Grand Prix at Suzuka

やはり ベッテルの勢いは 誰にも止められなかった。

スタート直後 ウェーバーが行きそうだったが、ベッテルが制し、それに グロージャンと
ハミルトンが続いた。
其の後のベッテルは順調にレースを運び、いつも通りの( !? ) 結果となった。

1位 ベッテル、2位 グロージャン、3位 ウェバー、4位 ハミルトン、
5位 アロンソ、6位 ヒュルケンベルグ。  コバライネンは 15位で終わっている。

でも、今年のグロージャンは 敢闘賞だネ !!  昨年来の汚名を 晴らしたことかも。 [and More]

詳しい映像は、今晩のBSフジで。     [Full Race Results]

2013年11月17日日曜日

American GP

[Source BBC Sport]
Red Bull's Sebastian Vettel claims pole position for the United States Grand Prix at the Circuit of the Americas.

テキサス州オースチンの "Circuit of Americas" で行われている United States GP
の最終予選で、最終ラップ、ベッテルがウェバーをかわして ポール・ポジションを得た。
2位 ウェバー、3位はグロージャン。

尚、ライコネンの欠場により、残り2戦を代役として戦うことになったコバライネンは、
予選9位につけている。

Full Qualifying Saturday  

オースチンとの時差は15時間。 決勝は 明朝 4:00AM から。
決勝の様子は 明日18日(月) 22:00 から BSフジで。

2013年11月15日金曜日

Sold Out !

  [Pic. gmotors.co.uk]
McLaren P1

£866,000 - の "McLaren P1" は 限定375台の生産を予定し、今年5月頃の時点で
約250台の予約を得ている。 これに前後して、アメリカ、日本を含むアジアや中東の
販売枠は終了してしまった。
そして、ここ一週間の各誌のリポートによれば、残り125台に対しても ヨーロッパを中心とした
枠を含めて 全てが "Sold Out ! " という事になったようだ。

一方 生産については、年内に50台、残りを 2014年中に完成させる。
現時点で 12台が出来上がっているが、一日一台ペースで仕上げることが出来る様なので、
なんとか 年内に 予定の50台は こなせるだろう。 しかし、当初の12台は主にヨーロッパに
向けて出荷され、アメリカ向けは無く、日本向けとして(20台位か)届くのも 多分 来春以降
ではなかろうか。

それにしても、一億円を大きく上回るこのクルマが、" いとも簡単に !? " 400台近い数を
売り切ってしまうなんて、さすが マクラーレンの為せるワザか。 大したもんデス。

2013年11月12日火曜日

Driving to Gliding


NISSAN は 今月23日から開催される " 東京モーターショー" に、"BladeGlider"
出品する。 DeltaWing、ZEOD RC のコンセプトを引き継ぐ三角翼の特異な EV は、
それ自体が 強力なダウンフォースを生み出し、良好な空力を得ている。

軽量化したリチュウムイオン・バッテリーで駆動されるリア・ホィールに内蔵されたモーターは
各々独立して制御され、30:70 の独特な前後重量配分と、狭く長いノーズのレイアウトは
十分な回頭性と駆動力を生み出すものだ。
ドアを開けると ドライバーシートは自動的に平行移動し、リア・パッセンジャーの乗降を
容易にする。   http://www.youtube.com/watch?v=AjPaNiwmOEQ

CFRPCarbon Fibre reinforced Plastic)のボディーと、カーボン・アンダーボディーで
構成される この Bladeglider は、企画戦略マネージャーである Francois Bacon
制作を担当する ニッサン・モータースポーツ・イノベーションのディレクター Ben Bowlby らの
サポートによって熟成される。

今回は コンセプトだが、BladeGlider の前身となる ZEOD RCZero Emission on Demand
Racing Car) は 来年のル・マンにも挑戦し、実戦を重ねて開発を煮詰め、BladeGlider
フィードhttp://www.youtube.com/watch?v=sshnDHIAe9E#t=61バックして、ニッサンの ゼロ・エミッション・モビリティー を象徴するクルマに仕上げる。
単なるコンセプト・カーに留まらずに 将来のプロダクション・カーも目指す事の様だ。

近未来の街に、このクルマが量産車として登場するかどうか、
NISSAN のスキルが試されることになろう。

[PS ; Video]
                                    


2013年11月10日日曜日

Elise S / Cup R




Lotus Elise S Cup R

最近 ロータスは 本来の姿に戻りつつあるのか ...... な !?
7日(木曜日)、"Elise S / Cup R " を発表している。

1600エリーゼのプラットフォームをベースに、1800cc 2ZR-FE / Dual VVT-i エンジンを
搭載し、Eaton TVStm でコントロールされるMagnuson R900 スーパーチャージャーと
マッピングをし直した ECU、強化ラジエーターを備えて 217馬力にしている。
6速マニュアルと、足にはアジャスタブル・ダンパー、フロント 4ポットキャリパー、
アップグレード・ブレーキパッド と、やはり アップグレードされたサスペンション・キットに
ABS/EDL を備える。 鍛造アルミ・ホィールに、タイヤは Advan Neova AD07 LTS の
175/55R16、225/45R17 を履く。

FIA規格のロールケージと消火器、ドライバー側には Hans のレーシング・シートと
6ポイント・ハーネス (パッセンジャーはオプションで、レース用シートに4ポイント)、
ステアリングは クイック・リリース、オプションでエアコンまで附けられる。
尚、やはり オプションだが、FIA 規格の70 リットル燃料タンク、超軽量アルミ鍛造ホィール
も用意される。 車重は 924Kg。
外装は、新たな Front Splitter、Barge Boards、Winglets、Rear Diffuser とRear Wing、
黒のハードトップが着く。 価格は £46,950 - だから お買い得。

ここまで やってくれたのだから、是非 登録してみようか。 かなり乗り易そうではないか。
但し、ヘッドライトはブラック・アウトされているので、元に戻さねばならないが。
そして、Lotus Cup シリーズ にも Ready to Go !! だ。

ちなみに Lotus Cup シリーズ は、340R、2-Eleven までを含む 全てのロータス・オーナーに
解放されており、2014年度は Lotus Cup UK、Lotus Cup Europe、Lotus Cup USA、
Lotus Cup Japan、Lotus Cup Thailand、Lotus Cup China と Lotus Ladies Cup
開催される。 この時代だ、海外のレースにも積極的に参加しよう。

2013年11月8日金曜日

Four Wheels to Two


Caterham launches bike division
[Brutus 750]

ケーターハムは モーターサイクル部門を新設し、新たなバイク・メーカーとして進出する旨、
今週 公表した。 ミラノで開催されている International Motorcycle Exhibition
EICMA) に 3台のプロトタイプ・バイクを展示・公開している。
ショーの会期は あさっての10日(日曜日)まで。
ホール10 の H94ブースで 展示されている。
トリノ、モデナ、ブレシアあたりに居る人は、是非行ってみよう。 まだ 間に合う。

さて、バイク初のSUV と自称する "Brutus 750" は、750cc のシングルだ。
C.V.T で駆動し、オンとオフのロードバイクとして、また 仕組みは定かでないが
スノーモビル的な使い方も出来るという。

"Classic E-Bike" は、アルミフレームに 36ボルト・250ワットのモーターを有し、
パナソニックのリチュームイオン・バッテリーで駆動する。
更に シマノ Nexus 3段ギアで ペダルも備えて 足踏みで駆動ができる。
フロント・ディスクブレーキ、リア・ローラーブレーキを持ち、EU圏内では バイク・ライセンス
を必要としないものだ。

"Carbon E-Bike" は、F1 テクノロジーから触発されたデザインとキャラクターを表現し、
カーボンとアルミの組み合わせフレームで、ライダーに合わせてポジションを 3段階に
アジャストすることが出来る。
36ボルト・リチュームイオンバッテリーで シマノ Nexus 8段変速機で ブラシレス・モーター
を駆動する。 前後とも ディスク・ブレーキを装備する。

"Brutus 750" は来春の発売を予定し、他の2機種も来年中に順次用意される。価格は未定。

フェルナンデスは Air Asiaの幹部だった Al-Ishsal Ishak をバイク部門のCEOとして迎え、
チーフ・デザイナーには Alenssandro Tartarini、流通とセールス・マネージャーに
Andreas Leuthe を据えている。
そして ヨーロッパを皮切りに、南北アメリカ、更に 彼らにとって重要となるアジア市場にも、
既に発表している SUV やシティー・カーと共に、バイク・ビジネスを展開する意向だ。

ケーターハムは トニー・フェルナンデスの登場以来、従来のスーパー・セブンの生産を
はじめ、F1チームの運営、"Caterham Technology and Innovation" の創設、
新社屋の設営、アルピーヌ・ルノーとの提携 等々、また、エアロ・セブンの開発を目論み、
そして 今回のバイク部門の新設を発表して 矢継ぎ早にその規模を拡大している。
しかし、フェルナンデスに言わせると、それは自然に予測された成り行きであって、
ケーターハムを手に入れた時点で 既に想い描いていた事だという。

さて この先、"Caterham Groupe" として、このまま何処まで突き進むのか。
彼の頭の中は、周囲からは想像できない新たな展開が渦巻き、
ワクワクしながら 日々を過ごしているに違いない。 ここしばらく、要チェックだろう。
それにしても ケーターハムが バイクを商品化するなんて、誰が想像しただろうか !?

Caterham Classic E-Bike
[Classic E-Bike]

Caterham Carbon E-Bike
[Carbon E-Bike]

Eicma2013-001

EICMA International Motorcycle Exhibition / MILAN,  7-10 November 2013

2013年11月7日木曜日

Track Day Car, also very fast Street Fighter


magnum mk5 0 Magnum MK5
先月末、また変なクルマが(失礼、変わったクルマが ! ) 一台 登場している。
カナダ・モントリオールに在る Magnum Cars が企画・制作する "Magnum MK5 " で、
30日発表当日から受注を開始、価格は ポンド換算で 約£87,000- 。 廉くはない。
2014年夏頃から デリバリーが開始される予定だ。  [為替 / TTS]

X-BowMONO を足してで割ったようなその容姿はともかく、
特徴的なのはやはり 久々に "Suzuki 隼 " のエンジンを搭載していることか。
247馬力 / 11000rpm は バイクエンジンならではの高出力で、高回転域が トルクの
非力さを補っている。 併せて カーボン素材を多用した545Kg の乾燥重量は 十分軽く、
6速シーケンシャルの変速機を介して、それが バイクのままかどうかは定かでないが、
0-100Km/h の3.2秒と 最高速240Km/h は実用域だろう。

公道走行をするべく カナダの保安基準に準拠するも、当然 サーキット走行も考慮に
いれているワケで、MONOX-Bow 同様 プッシュロッドで作動するアジャスタブルな
コイル・ダンパーユニット、不等長なダブル・ウィッシュボーンと超軽量アルミホィール、
フロント225/40R18、リア265/35R18 のタイアと相まって、卓越したハンドリングを生み出す。
更に、最適なベダル位置を割り出す スライディング・ペダルボックスやアジャスタブル・
ブレーキ・バイアス、ラップタイマーを備えたデジタル・メーターパネル、リアビュー・モニター
等、サーキットや公道でのドライビングをサポートする様々な仕掛けを装備している。

また、一千万円を軽く(!?)超える車輌価格からも 想像される通り、航空機グレードの
仕上げを誇るアルミ削り出し素材やハブ類、4ポッド・キャリパー、カーボン・コンポジットで
生成される2座席分のシート、軽さに貢献する小さ目な 35 リットル燃料タンク、
耐水性のあるスゥェードを巻いたステアリング等々、価格に見合った技術的な仕上げを
施こし、ハイエンドな感覚を味わえるクルマが出来上がった。

そもそも、Magnum Cars の歴史は古く、68年に起業して 主にフォーミュラカー・タイプの
レース車輌のコンストラクターとして キャリアを積み、かっては ジル・ビルヌーヴらが
そのハンドルを握っている。 カナダのレース・シーンは 我々に あまり馴染みが無いが、
この様なクルマを輩出する十分な下地が有る様なので、羨ましい限りだ。

magnum mk5 5 570x235 Magnum MK5

2013年11月3日日曜日

Abu Dhabi GP 2013

[BBC Sport]
Abu Dhabi GP
東北 楽天の快勝で終わった今年の日本シリーズ。
そしてこの時間、間もなく アブ・ダビ でも 決勝レースがスタートする。

最初の 1コーナーに入ったのは、 やっぱりベッテル !

Lap12 ; 予選失格で最後尾スタートしたライコネン。
     10周を過ぎても 最後尾のままで、三味線を弾いているのか !?
     そして 間もなくリタイア。(10周を過ぎても ラップごとのリザルトに
     リタイアの表示は無かったので 勘違いしたが、結局彼は 0周で
     リタイアしていたのか。つまらぬ憶測をしてしまった。 失礼 ! )
     ロータスは かろうじてグロージャンが4位で喰らいつく。
     ライコネンは 早々にサーキットを後にして 帰ってしまった。
     チーム内での不協和音が続く。

Lap33 ; グロージャンが 2位に浮上。 ワン・ストップ作戦か !?
     ベッテルは首位をキープ。
Lap38 ; グロージャンがピットへ。 フレッシュ・タイアに交換。
     ワンストップで終えることはしない模様。
Lap40 ; ウェバー、ロズベルグが 上がり、グロージャンは 再び4位へ。

23:31  ; ここで テレビ放映開始 / BSフジ。

Lp55 ; チェッカー !  一位ベッテル  二位ウェバー   三位ロズベルグ。
    グロージャンは四位入賞。

全般に 危なげないレースだった。


[Full Race Results Final]

2013年11月2日土曜日

Days of Shelby


60年代、当時のル・マンで常勝チームだった フェラーリの快進撃を食い止めるべく、
FORDGT40 をもって 立ち向かった。
その際に フォード・チームのレース・マネージメントと 車輌の開発を大きく支えたのが
Carroll Shelby で、 フォードに数々の栄光をもたらすことになった。

今回、Tom Cruise 主演で Joseph Kosinski 監督、20世紀Fox が制作・配給する映画、
"Go Like Hell" は、トム・クルーズ演じる シェルビー が、FORDShelby American
名の下、著名なレースの数々を制した栄光の軌跡を辿る。
制作の詳細と公開日は まだ未定。

トムは、90年に "Days of  Thunder" で、NASCAR のレースを舞台に 好演しているが、
今回のShelby 役で、再び レースの世界を演出する大役を演じることに。
かっての Steve McQueen"Le Mans " を超える名作に為りうるのか、
期待されるところである。


2013年11月1日金曜日

Ross Brawn

    [TheGuardian]
Ross Brawn

このところ、メルセデスのF1チーム代表・Ross Brawn の去就が話題になっている。

2008年にホンダがF1を撤退し、彼は それを引き継ぐカタチで Brawn GP を立ち上げた。
翌年には 早くもバトンをチャンピオンに導き、その統率力の片鱗を世に示している。
その後 彼は、メルセデスと アブダビの投資会社・アバールに株式の大半を譲渡したが、
"メルセデスGP " の代表として留まっていたものだ。

しかし、メルセデスGP になってからは 3回の優勝を手にしただけにとどまり、
チームは技術面のテコ入れの為、マクラーレンから Paddy Lowe を迎え入れることになる。
そして、ブラウンのポジションは 曖昧な状況に陥ってしまった。 
ブラウンは、あくまでチーム代表として残留することを条件としていた為、
今週、彼は メルセデスを離脱することに腹を決めたのだと各メディアが伝えている。
http://www.bbc.co.uk/sport/0/formula1/24725406
余談だが Lowe は今週、20歳年下のガール・フレンドと結婚した様だ。(.... ま、いいか !?)

さて、今年 1月24日のThe Guardian に、興味深い記事があった。
http://www.theguardian.com/sport/2013/jan/24/ross-brawn-mercedes-future
それによると、ブラウンは 既に この時点で、マクラーレンからパディ・ロウが来ることを
予測していたのだ。 やはり その洞察力は ただ者ではなかった。

そして、2015年に ホンダが エンジン供給のカタチで マクラーレンと共に F1 に復帰する
にあたり、ブラウンとマクラーレンの繋がりが 再び取り沙汰されたりしている。
しかし それとて 未だ確証は無く、マクラーレンのウィットマーシュも これについては
言明していない。 また、ブラウンは別のカタチで FIA会長のジャン・トッドと手を組む
のではないかとの憶推があるのも事実だ。

結局、 この結論には 今しばらくの時間が必要な様で、
これからの F1 ストーブ・リーグに向けて、噂の絶えない事となろう。