2013年11月7日木曜日

Track Day Car, also very fast Street Fighter


magnum mk5 0 Magnum MK5
先月末、また変なクルマが(失礼、変わったクルマが ! ) 一台 登場している。
カナダ・モントリオールに在る Magnum Cars が企画・制作する "Magnum MK5 " で、
30日発表当日から受注を開始、価格は ポンド換算で 約£87,000- 。 廉くはない。
2014年夏頃から デリバリーが開始される予定だ。  [為替 / TTS]

X-BowMONO を足してで割ったようなその容姿はともかく、
特徴的なのはやはり 久々に "Suzuki 隼 " のエンジンを搭載していることか。
247馬力 / 11000rpm は バイクエンジンならではの高出力で、高回転域が トルクの
非力さを補っている。 併せて カーボン素材を多用した545Kg の乾燥重量は 十分軽く、
6速シーケンシャルの変速機を介して、それが バイクのままかどうかは定かでないが、
0-100Km/h の3.2秒と 最高速240Km/h は実用域だろう。

公道走行をするべく カナダの保安基準に準拠するも、当然 サーキット走行も考慮に
いれているワケで、MONOX-Bow 同様 プッシュロッドで作動するアジャスタブルな
コイル・ダンパーユニット、不等長なダブル・ウィッシュボーンと超軽量アルミホィール、
フロント225/40R18、リア265/35R18 のタイアと相まって、卓越したハンドリングを生み出す。
更に、最適なベダル位置を割り出す スライディング・ペダルボックスやアジャスタブル・
ブレーキ・バイアス、ラップタイマーを備えたデジタル・メーターパネル、リアビュー・モニター
等、サーキットや公道でのドライビングをサポートする様々な仕掛けを装備している。

また、一千万円を軽く(!?)超える車輌価格からも 想像される通り、航空機グレードの
仕上げを誇るアルミ削り出し素材やハブ類、4ポッド・キャリパー、カーボン・コンポジットで
生成される2座席分のシート、軽さに貢献する小さ目な 35 リットル燃料タンク、
耐水性のあるスゥェードを巻いたステアリング等々、価格に見合った技術的な仕上げを
施こし、ハイエンドな感覚を味わえるクルマが出来上がった。

そもそも、Magnum Cars の歴史は古く、68年に起業して 主にフォーミュラカー・タイプの
レース車輌のコンストラクターとして キャリアを積み、かっては ジル・ビルヌーヴらが
そのハンドルを握っている。 カナダのレース・シーンは 我々に あまり馴染みが無いが、
この様なクルマを輩出する十分な下地が有る様なので、羨ましい限りだ。

magnum mk5 5 570x235 Magnum MK5