BAC Mono、稀代まれなクルマである。 単座の "Road Car" だ。
英国は キットカーの宝庫だが、Mono はその最高峰と言ってもよい。
今回は 英 Autocar誌が Mono の工場を訪れて、その製作現場をリポートしている。
autocar.co.uk/car-news/new-cars/inside-bac-factory-how-make-mono
実は私も 昨年の一月に BAC の本社を訪れ、同工場をリポートしている。
Autocar にも引けを取らない内容と写真だと、自負する。
britishgreenyokohama.blogspot.jp/2015/01/bac-mono-one-of-kind.html [last Year]
britishgreenyokohama.blogspot.jp/2016/01/also-best-is-mono.html [this January]
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BAC(Bricks Automotive Company)は、Neill Briggs(兄) と Ian Briggs(弟) の兄弟により
2009年に設立された。 Neill が社長、Ian はテクニカル・ディレクターか。
兄の Neill は、レーシングカー・コンストラクターの Reynard で学んだ後、
Ford Forcus ST の企画に携わり、その後 Ford の Saarlouis工場で 初期の Forcus RS も
手掛ける。 また GTレースも経験し、クルマ好き、レース好きだった父の影響もある様だ。
一方、弟の Ian は、カリフォルニアで ボートのデザインを学び、その後 シュツットガルトや
Crewe のメガ・ボートの会社に在籍し、コベントリーの大学で カー・デザインも学んでいる。
britishgreenyokohama.blogspot.jp/2015/09/mono-marine-edition-for-superyacht.html
彼等は アストンマーチンやマクラーレンのクルマ造りを始め、ヨーロッパの様々な会社、
クリエーターやサプライヤーに注視し、最終的なイメージとして ロードゴーイングの
Formula Ford の発想を思い着く。 Oulton Park Circuit にも通い、CAD で構想を練り、
最終的に ロード走行が可能なミッドエンジンのシングルシーターに結着した。
それが "Mono" であり、そして BAC を創業したのだ。
これ等の経緯を鑑みるに、彼ら兄弟のセンスと執着心が集成した結果、
現在の Mono が導かれたのである。 十分な裏付けが有っての事だ。
そして、将来的には 時期モデルの構想もほのめかしている。
つまり、誰もがやる様な 2シーターではなく、例えば 3シーター等が考えられると言う。
当初 2.3-litre 280bhp で始まった Mono は、昨年秋から 2.5-litre 305bhp に成長し、
車重580kg の車体で、最高速は 170mph(約 272km/h)、0-60mph を 2.8秒で走り切る。
コクピットも 従来より56mm 幅広になり 細部にわたって改良されているが、
今や 価格自体も成長し、ベーシックな車輛本体は 現地価格で £125,000(税別) にもなる。
しかし 現車を観てもらえば判る通り、その内容は十分納得できるものだ。
比べるべきクルマは、....... 無い !!
円高で為替の安くなった今が、買い時かも知れない。
たぐい稀な独創性を持つ BAC。 更なる今後の展開が期待される !