2019年1月20日日曜日

Interview Hour in Birmingham

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Autosport International の会場では、レース界の著名人やチームへのインタビューのステージが
設けられ、毎回 F1 に限らず WEC やラリー選手権等に携わる人達が登場して、
その近況や自身の経験値を語っている。

土曜日(12日) の昼頃、ステージを覗いてみたら McLaren Racing ・CEO の Zak Brown が
インタビューを受けていた。  Ron Dennis の失脚後、低迷が続く MacLaren F1 をどう運営
していくのか、見ものだ。  (でも、今年は Alonso を失った。)
一見 穏やかそうな そぶりだが、Dennis 同様 Zac も それなりの策士であることは間違いなかろう。
しかし 壇上を降りた後も 気軽にサインに応じ、一人で人混みの中に消えっていった。

その後 今年から McLaren MCL34 に乗る事が決っている 弱冠19歳の Lando Norris が登壇して
抱負を語っている。 彼は Ginetta Junior Championship から上がってきたドライバーで、
他のドライバー同様 カートからスタートし、当時 CIK-FIA・KFクラスでは最年少のチャンピオンだ。
マカオ GP も経験、Formula Renault でタイトルを獲得、Europe F3 Championship でもタイトルを
得ている。
Norris は2017年秋から McLaren の Reserve Driverとなっていた。

Norris に続いて 同じく、アロンソの後任としてマクラーレンに乗る Carlos Sainz (Jr・24歳) も登場、
両名は 1時間後にも 再度 登壇して、話を続けた。



イケ面のカルロス !!
Sainz は気軽にサインに応じ、
Norris は引っ込んでしまった。 まだ 新米 !
Zak は 想ったより気さくなオヤジだが ...... !

2019年1月19日土曜日

Lotus with Geely


Lotus SUV
バーミンガム・レーシングカーショーのレポートの掲載を続けている中だが、
その会場には暫く姿を見せていない Lotus の近況について、英 AUTOCAR 誌がレポートしている
ので記述しておく。
www.autocar.co.uk/car-news/industry/lotus-models-be-built-new-china-factory

2年前に 英国の Lotus Cars を "買い取った" 中国の Geely Automobile (吉利汽車) は、
Lotus に対する基本路線を 以下の様に表明している。
https://britishgreenyokohama.blogspot.com/2017/07/future-of-lotus_17.html

まず 基本的には、英国内の Lotus / Hethel のファシリティーは継続し、
Elise, Evora の生産を続けながら 新たな Esprit の開発も行うと思われる。
そして さほど遠くない将来に、価格的には 3億円近い Hyper Car (多分 EV) もリリースする。
Geely は、これまでに培(つちか)った ロータスの生業(なりわい) は尊重し、
それを排除するものではないと言っているが。

中国 Wuhan(武漢) に増設する Geely の工場では、ロータス・ブランドの 新たな SUV の製造を
開始する予定だ。  さらにブランド戦略としては、ロータスをポルシェの様な会社に成長させ、
Geely は、その為の投資は惜しまないとしている。
https://www.autocar.co.uk/car-news/new-cars/geely-plans-%C2%A315-billion-investment-lotus

これらが予定通り進行すれば ロータスは これまでにない変貌を遂げ、
新たなブランド戦略の下で (全く) 新たな展開が始まる事になるであろう。

但し 我々(従来のロータス好き) が危惧するのは、"仮に" ポルシェ・レベルになったとすると、
これまでとは異なったマーケットを目指すという事であり、ただでさえ車重の重くなった Elise や
Evora は、既に "Lightweight" の域を超えてしまっている。
創業者チャプマンが目指した "Lightweight Sports Car" とは資質の異なる領域に達してしまった。
もちろん "Handling by Lotus" のイディオムは保たれているはものの、その内容は 従来の意味とは
やや異なる方向性を示していると言ってよい。

"我々" としては、ロータスはロータスでなければならぬ。  決して ポルシェの様なクルマを
追い求めるものではない。  つまり これまでの "ロータス・ファン" は 行き場を失い、
今後 日本国内でも 新たなロータス・デーラーが展開され、スーツにネクタイを締めたセールスマン
が "横行"する事になりかねない。  それはもう、ロータスがロータスで亡くなる事を意味する。

私は 今回のバーミンガム行きにあたって、ツナギ(ナッパ服) にジャンパー姿で飛行機に乗り、
モーターショーの会場でも その姿で動き回った。 それで十分だし 支障は無かった。
勿論 私だって わきまえているから、ジュネーブ・ショーにはジャケットぐらいは羽織って行くし
チノパンぐらいは履いていく。 でも スーツにネクタイ姿はしない。
それが私共の主旨であり、意思表示だから。
私は 会社代表の立場でもあるが、その "主旨" は貫く所存だ。
(在日 英国大使館に、ツナギで出入りするのは 私だけだろう。)

新たな展開を模索するロータス。
さあ、どうする(どうなる)、...... "Lotus" !?

(PS ; バーミンガムのレポートは、あと一週間ほど続けます。  ご覧下さい。)

www.autocar.co.uk/car-news/industry/lotus-models-be-built-new-china-factory
www.autocar.co.uk/car-news/new-cars/lotus-plans-%C2%A32m-electric-hypercar
www.autocar.co.uk/car-news/new-cars/lotus-reveals-plans-overhauled-hethel-hq

https://britishgreenyokohama.blogspot.com/2017/10/lotus-bears-suv-in-mind.html
https://britishgreenyokohama.blogspot.com/2015/04/lotus-provide-worlds-first-lightweight.html
https://britishgreenyokohama.blogspot.com/2018/05/lotus-volvo-and-esprit-suv.html
https://britishgreenyokohama.blogspot.com/2014/09/lotus-suv-and-saloon.html

2019年1月17日木曜日

Sadev for Caterham Seven

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毎回 Autosport International に出展している フランスの SADEV。  アメリカにも拠点を持つ。
ブースには、Caterham 620S でも使用する 6Speed Sequential / SCL82-17 も展示されていた。
展示品には エアシフターだろうか、オプション品が装着されている。

SADEV は モータースポーツ用の様々なタイプのトランスミッションをラインアップ、
信頼性の高いトランスミッションである。 仕上がりの質感も 非常に良い。
日本では SADEV の様に多品種のモデルを揃えているメーカーは皆無だ。
数年前に終了している Ariel Atom V8 にも採用されていた。

2019年1月16日水曜日

In London, ....... In UK.

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つかの間の休日 in London。
ニューヨーク同様 ロンドンも また、十分刺激的だ。 我々が取り扱うクルマも しかり。
日常的なものは 日々 目にするが、非日常は 思ったほど簡単に お目にかかれるものではない。

当ブログは 本来 クルマに関する記述を旨とするが、
それだけに留まらないところが、このブログの存在感でもある。
私共は、当たりまえの事は 当たりまえの様に取り揃えるが、
あたりまえでない事も また得意分野だ。 一味も ふた味も違うクルマを用意できるから。

非日常の無い人生は  つまらない。  だから、それに該当するクルマは 我々に任せて貰えばいい。
そんなクルマが 各々の人生に どれ程の満足感をもたらすものか、........ 乘ってみれば判るさ !!
(乗らないと 判らないかも ! )

2019年1月12日土曜日

Today's Goods Ⅲ



ショーの会場で 本日の収獲品。  ポートレートはそのまま額装できる様に、白枠が着いている。 £9.99 for each。
後ろの LP レコード2枚は 初めて出会ったもので、なかなか珍しい。
本当はシリーズで あと5~6枚在ったが、表装の絵の気に入ったものを2枚選んだ。
50年前の物にしては、格安。 各£30.0。 クリーニングされてあったが、聴いてみないと判らない。

下記 B.R.M の小冊子は、70年前のプロトタイプの様子も。
 60年代に Graham Hill が乗ったモデルや、水平対向 16気筒の H16 Engine やチームの解説、
当時のテスト・ベンチなどが解説されている。
また 頁の合間には SHELL や DUNLOP、FERODO、GIRLING 等の広告も見られる。

"Lotus History" は、当時は North London・Cheshunt の Delamare Road に在った工場を空撮した
写真も載っていて、150坪ほどの倉庫型の工場が 2棟と200坪程度が1棟在り、
大きい方の棟には L字型のスロープが着いていて、2階部分につながっているのが視える。
また 倉庫幅と同等な2階建ての社屋も見え、当時の様子が覗われる。

表紙の如く 頁の殆んどは Lotus 23 の解説に終止し、これによると 1962~66年の5年間に 131台が
生産された事が判る。 頁の最後には シャシー番号順に 最初の購入者のリストが有り、
41台目には Dan Gurney の名前もあって、62年の11月末に購入している。
Jim Russell Racing School は2台を買った。

Lotus 23 は かなりの数がアメリカに渡り、Dallas/Texas の Lotus SouthWest は8台を買っている。
恐らくここから個人オーナーの手に渡ったのだろう。 尚 当時、日本人の購入者は無い。

かって 筆者は Laguna Seca / California のレースを観に行った際、
4台の Lotus 23 が走っていたのを記憶する。
なかには 親子で ロータスを駆ってレースをし、オヤジが Lotus 23B に乗り、
息子は水色の Elan で優勝した。 羨ましいが微笑ましくもある。

Laguna Seca は 2001年から昨年3月まで、"Mazda Raceway Luguna Seca" として Mazda が
命名権を保有していたが、4月以降は自動車用品会社のウェザーテックが命名権を取得、
現在は "WeatherTech Raceway Laguna Seca" となっている。

ちなみに私は この ラグナセカと ソノマ・サーキット(当時は Sears Point と呼ばれた) のイベントを
ロータスのシングル・シーター(できれば Lotus 41) で走るのが夢である。
ソノマはカリフォルニア・ワインの産地だ。 ワインを飲みながら 走る、....... いいネ~ !!
[Maps to Sonoma Race Way]  [Way to Laguna Seca]

日本では 1963年に鈴鹿で第1回日本グランプリが開催された際、3台の Lotus 23 が出場して
ロータス社のセールスマネージャー兼レースドライバーだった Peter Warr が優勝した。
2位と3位にも Lotus 23 が入賞して 1-2-3 を飾っている。
それ以来、23 は日本でも有名になって 多くのファンを獲得している。
筆者自身も 20年ほど前に 23B を所有し、クルマは カーグラフィック誌に記事として掲載されている。
私にとっては 因縁のクルマでもあった。

In Birmingham

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レーシングカー・ショーの会場は駅に直結。 幕張メッセみたいなロケーション。
但し ロンドンから電車で2時間、バーミンガムの市内まで 30分。
駅の反対側には小規模だが国際空港も隣接し、ヨーロッパにもアクセスが有る。
ここから Dubai(ドバイ) にも 1~2便 / 日 の直行便が飛ぶ。
次回はドバイからバーミンガムに 直行してみようか。

今回は 現地滞在時間を優先した結果、日本から直行便ではなく  南廻りを選択した。
Narita 22:00 → Dubaiで乗換 → London Gatwik 11:20 → London Victoria → 市内に半日 →
London Euston を夕方出発 → Birmingham International Sta. → 常宿の B&B に 19:00 到着。
直行便だと 12時間。 南廻りは 乗換も含めて 20時間だが、飛行機代は5万円ほどセーブできる。

一見 大変そうだけど、慣れれば なんてことはない。
機内では呑み放題、半分以上 眠っているので思ったほど (私は) 辛くない。
出発の前夜は一睡もせず、機内でグッスリ眠る。 帰国前も同様。その方が 時差ボケは無い。 
ドバイが本拠地の Emilates 航空 の乗務員はフレンドリーで快適だった。
乗務員同士も お喋りしまくり、男女のクルーがハグし合ったり。  JAL や ANA とは だいぶ違う。
日本人は "お利口さん" だ。

失礼、お食事中 !

ショーの会場は これまでの3分の2ほどたが、東京モーターショーより 遥かに充実している。
特に パーツ・セクションは 十分に レベルが高い。 日本では有り得ない。
写真を撮りまくっていると 1日では とても見切れない。 2日、出来れば3日は欲しい。
私も含め アジア人は数人しか見掛けない。 多分日本人は いない。 日本の自動車誌にも掲載は無い。

ショーのオーガナイザーが替わってから  少しつまらなくなった。
数年前までは Lotus や Caterham も出展していたが、今は Ariel、BAC Mono、新生の Ginetta 程度。
Radical や Chevron、アイルランドの Crossle も来ていない。
それでも 満足感は十分だ。 日本では絶対に見られないものが多数ある。
あとは 各々のメーカーやデーラーを個別訪問すればよい。 更に別の発見が有るから。

会場全図。今回は Hall 1~Hall 4 で。
以前は Hall 6~8、17~20 で開催。   
下記 左側のオレンジ色の壁の中が Hall 1 だ。
駅からショーの会場に向かう通路の両側には
  2~30枚のイベント・ポスターが貼ってある。
私のの好きな Mark Knopfler は, 5月30日に    
ここのアリーナでコンサートを行う。              

余談だが、Birmingham 出身のバンド、
Dexys Midnight Runners も いいよ ! 
(余談が多いネ、このブログは。)  


駅とは反対側にある正面玄関。
YAMAHA のカート。
土曜日の一般公開、Hall 1 入口(右奥)で朝一番の開場を待つ人波。
会場室内の外側通路に展開するカフェテリアの混雑、10:00AM。
  通路には "極小" の スタバが。 もちろん大型店も入店しているけど。
本日の昼飯は ブリトーにビール。 デザートも奮発した。

2019年1月11日金曜日

Matra & March Fomula 1

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F1 のレジェンド Sir Jackie Stewart は、68~69年にかけて Matra F1をドライブしている。
68年に Ken Tyrell が Matra と組んで セミ・ワークスの Matra International を擁立。
90度V8・2998cc の Ford Cosworth DFV を搭載し、Jackie Stewart を起用して好成績を上げ、
69年には ドライバー / コンストラクターの両タイトルを獲得している。

70年には、マトラはシムカと組んだ為にフォードエンジンが使用できなくなり、
マトラは フォードと決別する事になり、ティレルもマトラを離れた。

本日 この会場に在るのは、名器 コスワースDFV を積んだ March 701である。
変速機は Hewland DG300 5-speed と思われるが、未確認だ。
独特なストレート感を持つ車体にフレンチ・ブルーを纏った車体は、今でもファンを魅了する。



Today's Goods Ⅱ



ショーの会場では、メーカーやショップのブースで、無料で配布している様々なグッズが有る。
"Take away !? " ーーー,  " Sure !! " の やり取りだけで入手できるから、遠慮なく頂こう。
但し Ginetta のマグと熊だけは、旧知のワークス・ドライバーの Mr Simpson が会場にいたから。


Ginetta から頂いたマグとクマ。
重さ3kg は有ろうかと思われる,  写真家 Rainer W. Schlegelmilch
            サイン入りの 分厚い写真集は £50- で購入。                                            
何故か Sauber の帽子とストラップ。
その他。