2015年4月21日火曜日

McLaren 540C Coupe in Shanghai

 www.autoexpress.co.uk/pictures
McLaren 540C in Shanghai - front

"Sports Series" として 570S についで 2番手のモデル、"540C(Clubsport) " Coupe が、
今月20日から29日まで開催される Shanghai(上海) Motor Show に登場している。
F1 では まだ手こずっているが、ロード・カーは 今年のジュネーブでも見ての通り、順調だ。

クルマは マクラーレンのスポーツ・マインドを引き継ぎ、主に中国市場を中心としたアジアン・
マーケットを狙って エントリー・レベルの新たな顧客層に向けて企画された。
北米向けにリリースされるかどうかの正式な発表は無いが、地域のデーラーを通じてのオーダー
は可能だろう。

予約販売は既に受け付けており、2016年の春頃までにデリバリーが始まる。
(速ければ 今年の秋からか。)  価格は £126,000 - から。

一部をリ・デザインされた 例の Carbon-MonoCellⅡシャシーは、ニューヨークでデビューした
570S と共に、よりラクな乗降のし易さと クラス・トップのプロテクション、安全性を確保する。
車重は 1131Kg で、570S 同様に アルミのボディーパネルを纏う。
また キャビンは人間工学を駆使し、洗礼されたデザイン空間を提供しているという。

エンジンは 3.8 liter Twin Turbo V8 / 540ps(7500rpm)で、7速 SSG(Seamless Shift Gearbox)
を介し、0-100Km/h を3.5秒、0-200km/h は 10.5秒、最高速 320Km/h を確保する。
足廻りは、19-inch / Front、20-inch / Rear のニューデザイン・Silver or Stealth Finish の
アルミ・ホィールに Pirelli P Zero を履く。

ブレーキは "Formula 1-derived(由来の)Brake Steer System" と称し、コーナリングに際して
応答性に優れ、コーナーに極限まで(!?)突っ込み、最短で立ち上がるポテンシャルを有する。
前後にアンチロール・バーを配した新設計のサスペンションと Twin Valves Damper Unit は、
"NormalSportTrack" をセッティングして 最適で正確無比なハンドリングとドライバーへの
フィードバックを提供する。

両サイドのドアにデザインされたチャンネルを伝ったエアーは、リア・クォーターのインテークに
導入され、ウイングは持たないものの、リア・デッキのデザインと相まって エンジン・ベイの
クーリングとダウンフォースに寄与している。

mclaren-540c-china-2

キャビン内には ダッシュボードやドアーに レザー・トリムを配してラグジュアリー感を持たせ、
Floating Console の 7inch のIRIS タッチ・スクリーンには、エア・コントロールをはじめ、
ラジオ、オーディオ・プレーヤー、ナビゲーション、Bluetooth Telephon、Media Streaming 等の
各種インフォメーションを表示、車内のスイッチ類を最小限にとどめた。
また IRIS System には、オーナーズ・マニュアルも表示できる。

各モデルとも 一部のデザインは近似するが、マクラーレンなりのマーケッティング戦略を駆使し、
クラス・トップのドライバビリティーと質感を共有した 他に類を見ない仕上がりを見せる。
オン・ロードやトラックだけでなく、ガレージに収めただけでも その満足感は極上のものとなろう。