2015年12月6日日曜日

Timing is Everything, F1 near future and next season

Red Bull Tag Heuer announcement on Twitter

2016年に使用するエンジンの選択で、頭を悩ませていた Infiniti-Red Bull Racing
この木曜日(3日)、来季もルノー・エンジンを使用する事を公表した。
但し エンジンのヘッドには、新たにスポンサー契約した TAG Heuer のバッジが着く。
twitter.com/redbullracing/status/672710673718231040/photo/1?ref_src=twsrc%5Etfw
http://www.infiniti-redbullracing.com/article/timing-everything

多分 先月末のアブダビGPまでには、この話は決まっていたものと思われる。
thejudge13.com/2015/12/01/the-irony-of-red-bulls-new-f1-engine-brand/

新たなチーム名は、TAG Heuer and Infiniti-Redd Bull Racing か。
来季の車輛については、Red Bull Racing-TAG Heuer RB12 と呼ばれる。 インフィニティは残る ?

....... と思いきや、レッドブルは本日急遽、Infiniti とのスポンサー・シップは、2015年をもって
終了する旨 発表した。 インフィニティは、2011年からレッドブルとスポンサーシップを結び、
2013年からはタイトル・スポンサーとなっていた。
まったく、レッドブルのここ数日の動きは目まぐるしい。
infiniti-redbullracing.com/article/team-statement-infiniti
reuters.com/article/us-motor-racing-redbull-infiniti-idUSKBN0TP0YP20151207

尚、レッドブルの Bチームとも言える トロロッソ(Scuderia Toro Rosso) は、
2105年タイプのフェラーリ・エンジンを使う事に決まった。
scuderiatororosso.com/en_INT/article/2016-engine-and-drivers

レッドブルは ホンダ・エンジンへアプローチを試みたものの、マクラーレンのボス Ron Dennis に
話の行先を阻まれ、結局 以前から軋轢を感じていた ルノーを選択することに落ち着いた。
これまでに、一時は ルノー傘下の Nissan のバッヂを着けたエンジン案まで取りざたされたが、
恐らく、本来ルノーとのエンジン契約は2016年いっぱいあった事等を鑑み、
一抹の不安を抱えながらも 最終的に この様なカタチに落ち着いたものと見られる。
grandprix247.com/2015/11/30/horner-ron-dennis-wont-be-very-happy-with-our-engine/
skysports.com/f1/news/ron-dennis-has-explained-his-decision-to-veto-an-engine-deal

Dennis としても、かっての McLaren-Honda の栄光の実績を多分想い浮かべていただろうが、
今季は散々な結果で終わったことにつけ、そこへもって レッドブルが手を出してきたものだから、
心中穏やかでなかったに違いない。 一時は レッドブルのチーム代表・Christian Horner を非難
する発言があったとも言われる。


そんな状況の中で、TAG Heuer が Red Bull に "移籍" したものだから、ロン・デニスにとっては
表立って表情には出さなかったものの、面白くなかったであろう。
TAG Heuer は、85年以来 30年間も McLaren をスポンサードしてきた大口パートナーだ。

この件に関しては Horner の勝ちだったかも知れないが、少なからず問題を抱えるルノー・エンジン
を使うことになったレッドブル。
一方、今季は失態が重なるも、来季には頭角を現してくるであろうホンダ・エンジンを搭載する
マクラーレン。  両者の損益分岐点は 果たしてクロスすることが有るのだろうか !?
espn.co.uk/f1/mclaren-boss-ron-dennis-plays-loss-tag-heuer-sponsorship-red-bull

そして Lotus F1 の買収を決めていたルノーも、エンジン・サプライヤーだけに留まらず、
来季から自身のワークス・チームとして参戦する事を 3日(木)に正式発表をした。

ルノーは、昨年から 1.6リッターハイブリッド・ターボになった F1 エンジンの開発については、
英 Northampton州の Brixworth に本拠の在る イルモア(ILMOR Engineering Ltd.)の協力を
仰いでおり、来季から自身のワークス・チームとして参戦することになっても、
イルモアとの関係は今後も継続されるとみられる。


しかし ルノーの Carlos Ghosn CEO は、新たに再発足するチームが熟成するには
3年近い時間が必要だろうという見解を示している。
lotusf1team.com/news-archive/renault-announces-return-to-formula-1-in-2016/
jamesallenonf1.com/2015/12/RENAULT-RETURNS-IN-2016-WITH-THE-AMBITION-TO-WIN-IN-FORMULA-1/

McLaren Hilton sponsorship

さて、McLaren はこの秋に二つの大手スポンサー契約を得ている。
10月には、10年続いたヒルトン・ホテル(Hilton Hotels Corp.)と契約の延長を決め、
同月末にも、モエ・シャンドン(Moet & Chandon) との間で、新たなパートナーシップの
取り決めを行った。

同社のシャンパンは85年から99年まで、表彰台のシャンパン・ファイトで使われていた。
モエ・シャンドンは、 LVMH(LVMH Moet Hennessy-Louis Vuitton S.A.)が擁する酒類ブランドの
一部門。 LVMH は、ファッションからコスメ、ウォッチ・ジュエリー、酒類、DFS(免税店チェーン)等、
フランス・パリを拠点に、日本でも有名な世界ブランドの60以上を抱えるコングロマリッド。
少し前の2009年のグループの売り上げは170億ユーロを軽く超え、全体の従業員の総数は、
8万人近い。

LVMH の酒類のブランドは、英ロンドンにある世界最大の酒類総合メーカー・Diageo とLVMH の
合弁会社、MHD Moet・Hennessy・Diageo で統括する。
今季は McLare-Honda のスポンサーの一つ、Johnnie Walker も ディアジオの傘下だが、
来季からは Force India に鞍替えする予定だ。


今季まで Lotus に居た Romain Grosjean も、今頃は Maranello か !?
来季からの Newcomer、 Haas F1 Team は順調そうに見える。
http://www.grandprix247.com/2015/12/06/grosjean-work-for-haas-starts-at-maranello/
twitter.com/HaasF1Team/status/672836827422834688
britishgreenyokohama.blogspot.jp/search/label/hs

今年も 色々な事が起こった。
でも 12月も まだ半ば。  まだまだ 何かありそうだが、来年も良い年になりますように !