Dany Bahar。 彼は、Chapman に次ぐ 策士だ。
今年39歳の彼は、ロータスのCEO として在籍する この1年半余りの間に、
"Lotus" という この小さなブランドから、Ferrari やPorsche に匹敵する
ポテンシャルを引き出そうと画策し、今後5年から10年の間に現在の3倍近い
販売台数を目論み、それを実現させようと考え始めた。 いや、考えた上で
フェラーリを離れ、ロータスに乗り込んできたに違いない。
その為には、1996年以来のパートナーであるマレーシアのProton を離れて、
より大きな、TOYOTA クラスの新しい提携先を視野に入れて行動を始めようと
しているらしい。彼はロータスみたいな小規模のメーカーでは、今後予測される
排ガスや車体の強度基準に対応していくためには力不足であり、充分に
グローバルな対処が出来る大メーカーと組んでいく事が必須であると、
非公式に語っている様である。
また 其の目指すところは、フェラーリのような高級スポーツカー(?) というよりも
ポルシェのような、よりメカニカルなイメージを有するクルマを念頭に於いて
新しいロータスのブランド・イメージを構築していく考えのようだ。
そして更に、今後展開する新しいモデルは、現在のEvora のアルミ・タブより
3割以上も軽いシャシーとオール・アルミのボディー・スキンで構成し、
それを全て自社生産出来るところまで持っていくつもりだという。
また、FR のElite とEterne 用に Hethel の敷地内に新しい建屋を建設するか、
其の生産の一部を、オーストリアの"Magna Steyr" に委託するかもしれない。
まあ、こんなことを画策しながらも、プロトンとの"City Car" 構想 も
進行中の様だし、トヨタとは、引き続きエンジン供給を含めたジョイントも
推めつつ、自製のエンジンを目論んでみたり、Evora のコンバーティブルも
用意したい等々、...... 大したもんです。
Bahar自身の頭の中はワクワクしている事だろうが、周囲のスタッフは
ハラハラしながらそれを見守っていることだろう。
さあ、だいじょうぶか、ロータス !
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