2011年5月11日水曜日

C-X75


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Jaguar Land Rover は、コンセプト・モデルであった C-X75 を 2013年末から、
限定250台を英国内で製造して販売する意向であるとの発表を先週に行った。
価格は約9800万円から。

当初のコンセプトでは、英Bladon Jets 社製、2基の超小型ガスタービン・エンジンで
発電をし、各々のホィールを4個のモーターで駆動する方式をとっていた。
[Bladon Jets Concept]

だが、今回の生産型では、2モーターでフロントとリアを駆動し、1.6リッター・エンジンで
リア・ホィールをサポートするハイブリッドの4駆構造となるが、0-100Km/h は3秒以下、
最高速は320Km/h を上回り、航続距離を除いた運動性能は、コンセプト・カーをほぼ
踏襲する。 この1.6リッター・エンジンについては、2013年から変更になるF1エンジンの
テクノロジーも投入されるようだ。

しかし、超小型タービン・エンジンで発電していく方法も、捨てたものではなく、
小型軽量で、ガソリンやジーゼル以外の燃料でも稼働し、技術的には当初のコンセプトで
利用できるメドは立っているようで、近い将来的には別のカタチで採用される事にはなる
かもしれない。 もしくは発売までに、何らかのカタチで組み込まれるかもしれない。
その場合の航続距離は60リッターのガソリンで、900Km 位になる様だ。

今回は、50Km 以内の距離であれば、モーターだけで走行できる。
また、エンジンとの併用であれば、500Km 近くの走行が可能だ。
更に、250台の内の50台は、サーキット専用モデルになる予定である。
各々の詳しいスペックは、この9月以降に発表されることになる。

過去のXJ220等については、TWR ( Tom Walkinshaw Racing ) プロデュースも受けて
いたが、この C-X75 については、ここ5年間に及ぶ Williams のサポートにより、
カーボン・タブやアルミ・ストラクチャー、アクティブ・サスペンションやハイブリッド・バッテリー、
更にエアロ・ダイナミクス等について、F1のテクノロジーを多用した技術的援助を受ける
ことになる。 これらの事は、自社のエンジニア達のスキル・アップのみでなく、
広く一般ユーザーに対して、ジャガーの技術力を認識してもらう為に、とても有効なこと
であると述べている。

また、同時に発表されたところによると、C-X75 をフラッグ・シップとして 今後5年以内に,
"New Small Sport Car""Four-Wheel-Drive Luxury Crossover" 開発し、
販売に結び付けるようだ。

それにつけても我が国では、プリウス とNISSAN・リーフ ばかりが目につくだけであって、
この様なハイ・エンドなモデルの製作と販売は、いまだに公表されるものが無いが、
それでいいのだろうか。 お利口さんぶるのは もう いい加減にやめたほうがいい !

世界の最先端は、もはや日本から消えつつある。
このC-X75 に匹敵するようなモデルが、何故日本で開発されないのか精査すべきだ。

最先端からのトップ・ダウンこそが、一般の技術水準を引き上げるという事実は世の常
であって、これを無視しては世界の最先端には成り得ない事は明白である。
かって HONDA は、"F1 は 走る実験室 " と公言して憚(はばか)らなかった。
しかし、今の日本はカネも現実も、それどころではない。
でも そんな中だからこそ、更なるステップ・アップを目指さなければいけないのではないか

この辺が、今後の日本がどうなるかの、境い目だろう。 今、やるしか無いのだよ !  
"頑張ろう、ニッポン " とは、そういうことでもあるだろう。
勘違いしてはいけない。 ...... 心すべし。