2011年5月10日火曜日

"PURE"



先週の"f1technical.net" によると、BAR を主宰していた
Craig Pollock は、自身が創設し、スイスにヘッド・オフィスを構えた
"P.U.R.E. Corporation"(Propulsion Universelle et Recuperation
d'Energie) を通じて、2013年から レギュレーションが変更になる
1.6リッターのF1用エンジンについて、新規のエンジン・サプライヤーに
なる意向である旨を明らかにした。
取り付けている模様だ。 実際のエンジン開発は、フランスで行う。

"P.U.R.E." のエンジン開発は既に かなり進展している状況で、来週末に
開催されるスペインGP を機に、各チームに売り込みを開始する事になろう。

また、Pollock がマネージャーを務めていたジャック・ビルニューブも、
このプロジェクトに参画しているみたいだ。
更に、この計画には、ルノーF1のディレクター・Christian Contzen
航空工学のエキスパート・Robin Southwell の名も垣間見える。
(ということは、Lotus Renault も、このエンジンに傾く可能性が大かも。)

それに加えて "P.U.R.E." は、MecachromeIFP Energies Nouvelles
擁するTEOS Powertrain Engineering のサポートも取り付け、
また、かっての70年代のルノー・ターボエンジンの開発者である
Jean-Pierre Boudy の協力を得るなど、万全の体制で このプロジェクトに
取り組んでおり、特に コスト面での優位性を強調しているようだ。

これらの状況を鑑みるに、Pollock の今回の"画策" は、かなり完成度の
高いものであることは容易に覗えるものであり、1.6リッター・4気筒
である事を危惧された新しいレギュレーションに、更なる光明を
見い出すことになる。