[pic. insideline]
今月初めのGoodwood で正式デビューした、Honda CR-Z Mugen。
Honda U.K. とMugen Euro のジョイントで実現したこのモデルは、
現段階では、まだ コンセプトだ。
今回は、"Inside Line" が、同車を Rockingham Motor Speedway に
持ち込み、独占取材している。 [6月29日]
"無限" は、1973年に、故本田宗一郎の
長男の本田博俊氏によって創業され、
ホンダ・ファミリーの中で、独自の地位を
築いてきた。
衆知の如く、F1エンジンも手掛けており、
その技術力は世界のトップレベルにある。
Mugen Euro のGeneral Manager、Colin Whittamore は、
"我々は Honda 本体とは別個に、無限としての立場で、
独自の開発を行う事が出来る" とコメントしている。
実際に彼等はヨーロッパ・スペックのCivic Type-R も手掛け、CR-Z Mugen は、
彼らスタッフによりType-R を念頭に置き、昨年の10月から開発を進めていた。
今回のポイントは Rotrex supercharger で、ノーマルのCR-Z では
比較的 低い位置にあるトルクを、6000rpm まで持ち上げている。
また、ECU やIMA についてもリ・マップしている。ハイブリッド用のモーターは
手をいれてないが、エンジンとの整合性についてはコントロールされる。
それらにより、197馬力を確保した。 ミッションは6速マニュアル。
ボディー廻りは、ボンネット・フードや両ドアはカーボン仕上げされ、
17インチ・鍛造ホィールと併せて、全体で約50Kg の軽量化を施した。
リア・スポイラーやフロント・リア、及び両サイドの空力パーツは、
既にある日本のカタログ・パーツを用いた。
タイヤは、フロント・リア共、Yokohama AO48 215/45 R17 を履く。
もちろん、足廻りとブレーキは強化され、4ポット・キャリパーも装備する。
結果、0-60mph は、Type-R の6.6秒とほぼ同等の、6.5秒を達成している。
ここ2~3年のうちに、これをベースに、ノーマルCR-Z より 更にスポーティーな
モデルを、限定200台程度造るかもしれないが、まだ正式なコメントは無い。
尚、Goodwood では、"CR-Z Mugen RR" も同時にデビューし、オン・トラックを
意識したデザイン・スタディー・モデルとして、披露された。
まずは、ロード・バージョンの市販化を望むところだ。
[at Goodwood]
"CR-Z Mugen RR"