この年末年始は、ロータスは 難しいコーナリングを強いられることに
なるかもしれない。 重くなってしまったロータスは どうやってコーナーを
攻めていけばよいのか !?
もちろん、クルマではなく 会社自体の舵取りについてである事は
言うまでもない。
マレーシアのプロトンは、96年にロータス社を 取得して以来、
いまだ その投資に対しての見返りは 殆んど無いまま 過ごしてきた。
しかも、今後更に投資が必要になるのは、明らかな状況である。
この10月には 新たな決意を 表明したばかりだが、
今、プロトンは真剣に悩んでいるに違いない。
まだ、売却の意思表示はしていないものの、マレーシア政府の監督下にある
プロトンとしても、新たな投資家が現れた場合は、決断の時かも知れぬ。
また その時は Bahar としても 何らかの腹づもりをしなければならないだろう。
今季 ロータスの総販売台数は 1985台で、昨年のパリ以来、Bahar の
考える Five Year Plan を遂行しつつ、目標とする利益を生む為には、
近い将来 年間8000台の販売を維持していかなければならない。
いずれにせよ、今後 目標通りに推移したとしても、2014年までは
黒字回復することは 望めそうもない。
そんな中、F1 を中心に投資してきた ルクセンブルグのGenii Capital や
中国で MG Rover のブランドを保持する上海汽車工業総公司らが、
ロータスの買収に取り組むのではという、まことしやかな噂も飛び交ったが、
現時点では その両者とも これを否定している。
また、マレーシアのアナリストは、プロトンがロータスと取り組む "相乗効果"は
無いとまで 言っている。 [reference data; Bloomberg]
ロータスの創業者、チャプマンが目指した"Light Weight" の思想は、
永年に渉って 世界のスポーツカー・シーンで受け入れられ、
そのフレーム・ワークと足廻りの設計技術は、"Handring by Lotus" として
確固たる地位を築いてきたものである。
しかし Bahar の計画は、チャプマンの意志は尊重すると言いつつも、
当面それはさて置いて、"新時代の" ロータスへと 脱皮してゆかねばならぬ。
自社開発のV8を積む 次期エスプリ の登場は、まだ2年先になる。
正に、Bahar にとって 難しいコーナリングを強いられることになろう。
彼は あと4年間の続投を 公表したばかりだし、プロトンからの投資の継続を
強く 希望している。
これからのロータスは 彼の双肩に懸かっている、と言っても過言ではない。
状況は 微妙だが、ロータスみたいに面白いクルマは、
我々にとって 手の届く範囲で 世界中を捜しても、錚々 有るものではない。
(当ブログには、面白いクルマがたくさん 載ってますけど !! )
東北も大変だけど ロータスも大変だから、世界中のロータス・ファンは
今こそ一致団結して、色んな意味で ロータスを支えるべきだ。
Exige がダルい, って言ったヤツは 誰だ !?
Exige S もあるし、最速のEVORA だって有るのだから。
そうだ、ロータスに乗って 京都に行こう (!?)
( ...... 失礼、筆者は 横浜の次に 京都が好きなもので。)
britishgreenyokohama@gmail.com
Lotus / Proton Goodwood 2012