2012年1月20日金曜日

DRB-HICOM

[pic. speedsportlife]


ロータスの親会社 プロトンを吸収することになった DRB-HICOM は、
ロータスの処遇について、かなり真剣に考えている。

プロトン時代を通じて、いまだ ロータスからのリターンを期待できない状況で、
Bahar・CEO の目論む5年計画(?) を遂行する為には、新工場の建設等を
含めて、更なる 追加投資が必要なのは 明白だ。

その間にも、そのポテンシャルを維持する為の レース活動や、V8 の開発等、
出費のかさむ諸々のハードルをクリアしていかなければならない。
その後に、現在の年間販売数を一気に 3~4倍引き上げるのは、至難のワザ
であろう。だから DRB としても、売却を含めた検討をせざるを得ないのも
ムリからぬ事だ。

但し、ロータスに対して "好意的な" 相手が見つかれば、自体は 逆に 好転
するかも知れぬ。ロータス・Bahr にしてみれば、カネは出しても 口は出さない
で欲しいのが、本音だろう。
ロータスの様に、一種独特な生業を営む会社を、好意的に理解できる相手は、
そう簡単にはいないし、単に利益の追求だけでは語り尽くせないのが、
ロータスの存在意義でもあるからだ。

でも、それは "5年計画" が上手くいった場合にのみ、"意義がある" 事で、
果たして、"British Porsche" になる事が出来るのかは、誰もが 疑問に
想っている事ではなかろうか。
昨日行った DRB の会談でも、言葉の端々に 疑問符を垣間見る。

さて、我々が ロータスに求めるのは、決して 高級スポーツ・カーではない。
ロータスは " ロータスらしさ " が無ければ 意味がない。
だから まずはこの難関を乗り越える為に、廉価で好感のもてるモデルを
同時進行で 開発し、早急に投入した方がよい。
それは 紛れもなく ライト・ウェイトで、"Handling by Lotus" でなければならぬ。
しかも、今ある設備内で それをやり遂げるべきだ。

軽さを求めつつ ヨーロッパやアメリカの基準をクリアするのも
大変な難関に違いないが、そこにこそ カネと知恵を "賭ける" べきだろう。
もしくは、そのパートナーを 捜すべきだ。
軽いクルマを運転する楽しさは、何ものにも代え難いのだから。
それこそが、創業者 Chapman が追求した事であり、
それは 時代が変わっても ロータスが 貫き通さなければ いけないことだ。