マクラーレン の製造ラインは、この写真の様に、およそ 自動車工場
という イメージからは程遠い景観を呈している。
ここまでクリーンな "自動車工場" はなかなかあるものではない。
それが理由では無いのだけれど、ロン・デニスCEO によると、
マクラーレンは その業務の一環として、製薬業に対しての
テクニカル・サポートも 手掛けていく旨、示唆している。
具体的には、英GlaxoSmithKline とのジョイント・ベンチャーが
その一つに掲げられる。 その内容は、"Data Modeling" と
"High Speed Process Control" についての テクニカル・サポートだという。
詳細は定かでないが、要は マクラーレンの蓄積したノウハウによる
データ処理システムの提供という事であろう。
つまり、マクラーレンのスキルは、単にクルマの生産システムの
構築だけに留まらず、様々な分野・異業種にも 応用可能なものと、
理解される。
この他にも、イギリスの航空分野のモデリングや、米カリフォルニアの
鉄道の運行管理システムの開発等、多岐に渉る。
もちろん、この種のエンジニアリング・カンパニーは、既に世界には
種々存在するが、マクラーレンの様に 自動車製造、もしくはレース業界から
の参入は ごく稀であろう。
独自のノウハウや F1、今回のMP4-12C の開発途上で、この種の業界との
接点の中からインスパイアされた事であると考えられるのは 想像に難くない。
それは 取りも直さず、"本業" が順調に推移している事に他ならない。
賞賛に値する。
[Source; Wall Street Journal]