www.nbcnews.com/
今年最後のニュースは 凶と出てしまった。
この7月まで、Caterham F1 Team を 所有していた Tony Fernandes が CEO を務める
AirAsia Indonesia の "QZ8501便"(Airbus A320-200)が、現地時間 28日(日)の早朝、
5:20 にインドネシアの Juanda 国際空港(Surabaya)を出発、シンガポールの Changi 空港
に向かう途中、6:17 に交信が途絶えて消息を絶った。
そして 30日夕方までに、最後の交信があった地点から 約10Km 離れた海上で、複数の
破片と遺体が発見されている。 乗員・乗客 162人の中には、16人の子供と1人の赤ん坊
が含まれる。 機長、副操縦士と客室乗務員の5人、計7人のクルーが搭乗しており、
フランス人の副操縦士を除き、他の乗員はインドネシア人。 乗客の大半もインドネシア。
機長は 20,000時間を超えるフライト経験があるベテラン・パイロットだった。
http://www.wired.com/
当時、朝6時を過ぎた頃、機長は管制に対して 前方の積乱雲を避けるため、進路の変更と
高度を6千フィート上昇させる許可を求めた。 しかし 管制は 進路変更は認めたものの、
高度を上げても悪天候は避けられないと判断し、上昇許可をすぐには出さなかった。
この様な場合、通常は様子を見ながら 2千フィートづつ上昇させるのが普通だが、
恐らく、同機は積乱雲の発見が遅れたか、その状況を読み違えた為、
乱気流に巻き込まれて コントロールを失いそうになっていた考えられる。
事実、機長からの問い合わせに対し その数分後に、管制塔は 2千フィートの上昇許可を
与えていた。 また、考えられる状況として、機体外部の計器センサーに氷が付着した為に、
計器類に正常な表示がされていなかった可能性も指摘される。
A320-200 には最新鋭の気象レーダーが備わっており、200Km先の積乱雲を探知できる。
6千フィートの上昇を求めたという事は、機長は相当な危険を感じ取っていた、もしくは
機体のコントロールを失いそうになり、一刻も早く正常な状態に戻したかったのではないか ?
この様な状況で コントロールを失うと、機は一気に5千フィート(1500メートル以上)も下降
してしまうことがあり、姿勢を自動制御するシステムは備わっているものの、
操縦のための機器が作動しなくなることも有り得る。
多分 これらの状況が重なり、機体を正常な姿勢に保つことに失敗したと思われる。
操縦士は 機体の立て直しに必死で、救難信号の発信までは 手が回らなかったハズだ。
30日、ロイター通信は これまでに40人の遺体を回収したと伝えた。
インドネシア空軍機は、機体の "影" らしきものが海底にあるのを見ることが出来たという。
現場付近の海域は水深が浅く、2~30メートルとの見方もあり、比較的早い時期に
機体の発見やフライト・レコーダー等の回収が可能と見られている。
http://prelive.aljazeera.com/ www.bbc.com/news/ [Tony Fernandes Twitter]
そして、起こってしまった事は 元に戻す術(すべ)もなく、あとは粛々と対処するのみである。
今年の自動車業界も、いくつかの暗いニュースや不遇な出来事はあったにせよ、
我々は 常に明るい未来を想い描いている。
10月の F1・鈴鹿でも、Marussia の Jules Bianchi が大事故にみまわれ、
意識不明のまま帰国したが、いまだ 闘病を続けている。 www.autoblog.com/2014/12/30/
2014年の最後、あと一日を大過なく過ごし、来年は素晴らしい年になる事を信じてやまない。
来る年を 期待ハズレに終わらせてはならない。 心しよう !!