Japanese Jazz Pianist / Masabumi Kikuchi (菊池雅章・きくち まさぶみ)が亡くなった。
多分 ここ1日以内の事で、国内の確かな情報筋からだから 間違いなかろう。
まだ WEB や Wiki には流れていない。 情報はやや錯綜している。
滞在(居住)先の ニューヨークでの事だという。 75歳 (Years 75)。
福島県出身とも言われるが、東京生まれで 疎開先が 会津若松だった。
PS ; その後 Wikipedia には、7月7日没と出典された。 という事は 私が 7日の午后、
15時20分に電話を受けてから わずか2時間以内の事、
恐らく現地時間の7日未明、深夜0時半から1時半くらいの事だろう。
ニューヨークの病院で亡くなったと言われる。(時差13時間)
朝日新聞デジタルは、日本時間の7日深夜 24時34分に記事を掲載している。
このブログの方が 速い!!
彼は 6歳からピアノに親しみ、18歳で独立。
バークリーに留学後 69年帰国、翌年に アルバム "Poo - San" を発表する。
かって、マル・ウォルドロン、ギル・エバンス、デイブ・リーブマン、ソニー・ロリンズ 他、
多数の世界的なジャズ・ミュージシャンと共演、70年以降は マイルス・デイビスがジャズ・ファンクに
傾倒した様に、菊池もまた 日本のジャズメンとしては いち早く そのあとを追ったことがある。
彼のアルバム "SUSUTO" は マイルスの影響を強く受けたと言われる。
マイルスとは一線を画したものを表現しようとする菊池の姿が、ここにある。
www.youtube.com/watch?v=Gp9_HwbYXUM [Sound]
78年にはマイルスともセッションを持ったが、その際の音源は未発表のままだ。
日本でも 日野皓正(ひの てるまさ)との共演が有名で、"日野 - 菊池クィンテット" として多くの名演を
残した。 ここ10年ほどは、ソロ演奏にも力を入れている。
お茶の水のカザルスホールや、3年前には 東京文化会館小ホールでも ソロをとった。
朴訥(ぼくとつ)として真面目(そうに見える)その性格からか、"プーさん" の愛称がある。
90年代には、Paul Motian(d)と深い親交を持ち、彼と Gary Peacock を加えた "Tethered Moon"
を90年~91年にかけて録音、後にリリースされ 高い評価を得ている。
Kikuchi & Motian(right) in New York
従来より 日本とニューヨークに拠点を構え、晩年は多くをニューヨークで過ごした。
数年前には 私の知人が Village Vanguard で、彼が演奏しているところに出くわしている。
普段から清貧な生活に甘んじ、ニューヨークでも それを地で行くような生活をしてた様である。
youtube.com/watch?v=-jAEetkw6vU [Video]
私もかって 縁あって彼のライブの手伝いをしたり、演奏が終わった後に クルマでホテルまで
送って行ったりした。 皆んなで一緒に蕎麦を食いに行ったことも。 彼は自然食にこだわる。
日本では東京・目黒の都ホテル(現シェラトン都ホテル東京 : Sheraton Miyako Hotel Tokyo)を
常宿として よく使用し、機材を持ち込み 部屋で曲想を練った。
another Some Songs of him as follows ,
youtube.com/watch?v=5A8GOdHDAyrp4 [Black Orpheus / 映画 ; 黒いオルフェ・主題歌 ]
youtube.com/watch?v=c7cU5M2mL28 [All the Things You Are ; his Best One]
youtube.com/watch?v=AscafpuwcIQ [銀界 : Ginkai / named "Silver World" ]
Hozan Yamamoto(Bamboo Flute) & Kikuchi
今となっては、彼とのことは 懐かしい思い出として心に残る。 安らかに眠れ !