2015年7月7日火曜日

Masabumi Kikuchi died in New York



Japanese Jazz Pianist / Masabumi Kikuchi (菊池雅章・きくち まさぶみ)が亡くなった。
多分 ここ1日以内の事で、国内の確かな情報筋からだから 間違いなかろう。
まだ WEB や Wiki には流れていない。 情報はやや錯綜している。
滞在(居住)先の ニューヨークでの事だという。 75歳 (Years 75)。
福島県出身とも言われるが、東京生まれで  疎開先が 会津若松だった。

PS ;  その後 Wikipedia には、7月7日没と出典された。 という事は 私が 7日の午后
    15時20分に電話を受けてから わずか2時間以内の事、
     恐らく現地時間の7日未明、深夜0時半から1時半くらいの事だろう。
    ニューヨークの病院で亡くなったと言われる。(時差13時間)
     朝日新聞デジタルは、日本時間の7日深夜 24時34分に記事を掲載している。
     このブログの方が 速い!!

彼は 6歳からピアノに親しみ、18歳で独立。
バークリーに留学後 69年帰国、翌年に アルバム "Poo - San" を発表する。
かって、マル・ウォルドロン、ギル・エバンス、デイブ・リーブマン、ソニー・ロリンズ 他、
多数の世界的なジャズ・ミュージシャンと共演、70年以降は マイルス・デイビスがジャズ・ファンクに
傾倒した様に、菊池もまた 日本のジャズメンとしては  いち早く そのあとを追ったことがある。
彼のアルバム "SUSUTO" は マイルスの影響を強く受けたと言われる。
マイルスとは一線を画したものを表現しようとする菊池の姿が、ここにある。
www.youtube.com/watch?v=Gp9_HwbYXUM  [Sound]
78年にはマイルスともセッションを持ったが、その際の音源は未発表のままだ。

日本でも 日野皓正(ひの てるまさ)との共演が有名で、"日野 - 菊池クィンテット" として多くの名演を
残した。 ここ10年ほどは、ソロ演奏にも力を入れている。
お茶の水のカザルスホールや、3年前には 東京文化会館小ホールでも ソロをとった。
朴訥(ぼくとつ)として真面目(そうに見える)その性格からか、"プーさん" の愛称がある。

90年代には、Paul Motian(d)と深い親交を持ち、彼と Gary Peacock を加えた "Tethered Moon"
を90年~91年にかけて録音、後にリリースされ 高い評価を得ている。

テザード・ムーン
Left to right: Masabumi Kikuchi, Thomas Morgan, Paul Motian.
  Kikuchi & Motian(right) in New York

5年前ころから体調を崩し、その後も不調のままに過ごしていた。
従来より 日本とニューヨークに拠点を構え、晩年は多くをニューヨークで過ごした。
数年前には 私の知人が Village Vanguard で、彼が演奏しているところに出くわしている。
普段から清貧な生活に甘んじ、ニューヨークでも それを地で行くような生活をしてた様である。
youtube.com/watch?v=-jAEetkw6vU   [Video]

私もかって 縁あって彼のライブの手伝いをしたり、演奏が終わった後に クルマでホテルまで
送って行ったりした。 皆んなで一緒に蕎麦を食いに行ったことも。 彼は自然食にこだわる。
日本では東京・目黒の都ホテル(現シェラトン都ホテル東京 : Sheraton Miyako Hotel Tokyo)を
常宿として よく使用し、機材を持ち込み 部屋で曲想を練った。

another Some Songs of him  as follows ,
youtube.com/watch?v=5A8GOdHDAyrp4  [Black Orpheus / 映画 ; 黒いオルフェ・主題歌 ]
youtube.com/watch?v=c7cU5M2mL28  [All the Things You Are ;  his Best One]
youtube.com/watch?v=AscafpuwcIQ   [銀界 : Ginkai / named "Silver World" ]

Hozan Yamamoto(Bamboo Flute) & Kikuchi


今となっては、彼とのことは 懐かしい思い出として心に残る。  安らかに眠れ !